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新型コロナにより東京ディズニーリゾートは1983年の開園以来、最長となる臨時休園を強いられています。開園は
5月中旬以降に再延長されています。

臨時休業してから
80日経ちますが、ディズニーランドやディズニーシーを運営するオリエンタルランドの経営破たんは取り沙汰されません。それどころか約2万人のアルバイトへの7~8割の休業補償に踏み切りました。

実は、オリエンタルランドは
3300億円もの現預金を保有する、実質的な無借金キャッシュリッチな企業なのです。

一年以上休園できるだけの体力(現金)があるのです。このように日本の企業には欧米に比べ、内部留保でキャッシュリッチな企業が多い特徴があります。

ディズニーリゾートは、コロナが収まれば、おそらくホテルがとれないほど、また入場制限しなくてはならないほどの来園客が押し寄せるはずです。それに加え、4月に
入園料を値上げしていますので、より高収益な体質となっています。

マーケットは実体経済の先行指標です。
巣ごもり消費からアフターコロナに向けての転換点を探っている段階のようにも見えます。


それでは、現時点の日経平均テクニカルを確認してみましょう。
01
3/25の高値を大引け値で
上回ったことで、短期テクニカルの二番底形成かという節目です。半値戻しは全値戻しというにはまだ時期尚早であり、今上げている買いの力は売り方(ショート)の買い戻しによる影響が大きく、弾みをつけるには、日銀の買い支えではない新規買いが継続して入る必要があります。一目均衡表の雲は薄く、2万円乗せからの半値戻しとなれば、売り方はストップロス(損切り)へと追い込まれます。

需給状態は日経ダブルインバースを見れば一目瞭然、またしても買い残が急増していますので、日本株売り目線の投資家が多いということです。

新年度入りの週間NISA買い付けランキングでも、JALや原油ファンド、そしてインバース系ETFが上位を占めていました。負け組投資家の動向です。
9201日本航空
002
1671原油
003
1357日経ダブルインバースETF
1,200円以上に戻りの壁。
004
マーケットは
悪材料に反応しにくくなってきており、市場はボトムアウトからの買い戻しを素直に反映して落ち着きを取り戻しています。ただし、上記銘柄でわかると通り、パニック後は最終的に需給が株価変動を決めていくことになります。

未曾有の感染病騒ぎに相場シナリオを限定するのは危険なのですが、見えてきたことと、見えないものをいったん整理してお伝えすることはできるのではないかと思い、今回執筆することにしました。

コロナパンデミックの恐怖そのものに対しては耐性がついてきており、これ以上むやみに、恐怖心を煽ることはできない(売り方にとって効率的でない)と思います。

私はこの相場の恐怖を、コロナウイルスへの恐れと景気後退への恐れ、二段階に分けるべきだと考えています。


世界恐慌に対してはこれから実体経済に反映されていくことになります。そのために各国が過去に例がないほどの規模の緊急経済対策を打ち出しています。織り込み切れない金融システム崩壊など悪材料には過剰反応する余地があります。

5月半ば過ぎからの大手企業決算には注目し、長期テクニカルの二番底には警戒する必要がありそうです。

ダウは半値戻し23890ドルを突破、心理的な節目の24000ドルをも超えて週末引けています。

失業率については米国雇用は短期的な落ち込みと見ています。元々、企業への執着心がなく、働くよりも多額の給付をもらうことを優先した離職です。実態を映し出さない株価操作的材料ですから、日本のマーケットは日本の失業率・倒産件数で実態を把握していくのが本筋かと思います。

長期での底打ちが確認できるのはまだ先です。中期目線の天井は、踏み上げのショートの投げが終わり(天井)を告げてくれるはずです。今回の上げ天井が高く戻すほど、次に来る谷は浅くなるので、半値とは言わず、21,000円以上を目指してくれると良いですね。

(追記:4/22)
WTI原油が突発急落したため、日米株式市場は再び不安定な相場となっています。ゴールドや株が一時的にヘッジファンドの先物損失補てん、ポジション調整のため売られています。

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