空冷911のデントリペア

2021年1月16日

ここ数年は1月は比較的平和です、今年はコロナのせいか、更に平和になっています(^^;)、年末年始の休みが長かったので中々正月ボケがぬけませんせんでしたが、1月も半ばにしてやっとカラダが動いてきました・・・(笑)ここからはエンジン全開で仕事します、今年もガンバリます!

今回はポルシェ911(964)のドアの修復でした、ポルシェ専門店様からのご依頼です・・・

ポルシェ964リア

最近めっきり少なくなった、964です、10年位前は毎月5台位は作業していたように記憶していますが、ここ数年は1年に数台位です、中古相場の高騰でおいそれと庶民の手が届くクルマではなくなってしまったせいかもしれません・・・(^^;)

964ドアヘコミ 964ドアヘコミ2 before

今回はドア中央部の縦スジヘコミ約8センチの修復です、スジになってはいますがそれ程深くはありません、こういうヘコミはツールさえきちんとアクセスできれば比較的短時間で修復可能です、普通の車ならドア中央部のヘコミなら窓枠の隙間からツールを入れるのが定番アクセスですが、空冷911は窓の幅が小さい上にドアの構造上、無理に入れようとするとドアの溶接が剥がれる可能性があります、しかもドア内部には幅が15センチ位はあるインパクトビームがど~んと居座っているので、どちらにしても窓枠の隙間からでは角度が悪く入っていけません、結局、内装を分解したり、別のアクセスルートからツールを入れていきます・・・

964ドアヘコミ作業後 964ドアヘコミ作業後2 after

無事に別ルートでツールがアクセス出来て内装を外す事無く綺麗に修復する事が出来ました、良かったです。

内装を分解するのは手順が解かっていれば空冷911は簡単なのですが、内装に使っているプラスチック部品が経年劣化していて脱着時にヒビがはいったり割れたりする事があるので基本的にはバラしたくありません、正直なところ今まで作業した殆どの空冷911は必ずドア内装の特定の部分はプラスチックにヒビが入っています(^^;)、また、もうひとつ気になるのが塗膜です、もう30年位経過しているクルマですから、工場出荷時のオリジナル塗装の状態の車は殆ど無く、何処か必ず再塗装されている事がとても多いです、これが下地からきちんと仕上げてあれば再塗装でもそれ程問題はありませんが、手抜き再塗装ですとちょっとした事ですぐクラックがはいったり剥がれたりします(^^;)・・・

でも、基本的には空冷911は構造が解かっていて分解手順を知っていればとてもデントリペアし易いクルマです、私は好きです、とても買えませんが・・・(笑)

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