過去問の利用法

2020年 1月20日 月曜日 晴れ


家庭塾では、6年生になるかならないかのうちに、過去問の準備をしてもらいます。

過去問の準備と言っても、各年度の問題そのものを解いていくわけではありません。

重要なのはこれです。↓
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この学校を例にとり、一覧表から●◎○が多いのを探っていくと、次の順になります。
1.図形
2.数の性質
3.場合の数
4.比
5.旅人算

内容を照合すると、「図形」と言っても平面図形よりも立体の切断が好んで出題されていることが分かるし、比は割合問題のことで、食塩水あり売買損益あり仕事算ありといった具合です。
「グラフ」としてカウントされてしまった「水量」問題も、やったほうがよさそうです。

こちらに来る6年生の通塾回数は、年間25回~50回(1回110分)程度ですから、この回数内で出来るようにしなければいけません。

背伸びしての第一志望校決めの子には、基本から詰めてやっていく必要があります。

1.図形関連(角度、平面図形比、立体図形、立体の切断と切断線、その他)
2.数の性質(公倍数、公約数、その他)
3.場合の数(重複カード、色の塗り分け、立体の道順、組み合わせ、円卓の並び順、その他)
4.割合全般(食塩水、損益算、仕事算、その他)
5.旅人算(周回の旅人算、三人の旅人算、二人〃、複数人が時間差で出発、グラフを用いた旅人算、その他)
6.水量(容器を傾ける、物体を沈める、棒を底まで入れた後引き上げる途中過程、その他)

これを、通っていただく回数に応じて時間配分をしますが、場合によっては単元を減らさざるを得ないこともあります。

簡単に言うと、出る順に「総おさらい」をしているわけです。

ただこのやり方だと、進学塾の月例テストに出る範囲や塾宿題を、こちらではまったく手当てしないことになります。
つまり、塾内容とは別路線で進むため、学習単元の合致がない時には点数に反映しないので、そのことを予め親御さんに承知していただく必要があります。

とは言え、6年生になっても、月例テストや合判テストなどの偏差値が安定せず、乱高下しているにもかかわらず、結果的に涙で合格の多くのご報告をいただけるのは、「試験に出るところだけ」に絞って徹底的に勉強したことが大きく関係していると思っています。

第一志望校が現在の(四谷)偏差値からみて、6~7くらい高いところまでなら、私は合格できると思います。

ただ、47の人が54を受けるのと、60の人が67を受けるのとでは話が違ってきます。
60の人は既に全員高レベル集団なので、その中で、私のこのやり方だけで7あげるのは大変なことですから、せいぜい3か4ぐらいと思ってください。(数字は四谷偏差値)
ですが、ファースト塾で補えば十分行けますよ。

注:本来補う立場はこちらなのですが、いまは自分主体で述べているため、「ファースト塾で補えば」のような表現をとっていること、ご容赦ください。

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by youkosodesu | 2020-01-20 11:04
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