福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は契沖の命日です。

2024-01-25 | 法話

今日は契沖の命日です。以下密教辞典等に依ります。
契沖は寛永17年1640年生まれ、元禄14年1701年1月25日死去。62歳。
摂津国川辺郡尼崎(現在の兵庫県尼崎市北城内)で生まれ13歳で摂津国東成郡大今里村妙法寺の丯定(かいじょう)のもとで出家。高野山で東宝院快賢に師事し、五部灌頂を受け阿闍梨位を得る。大和の長谷寺、室生寺、吉野、葛城で練行。高野山に戻り、27歳で円通律寺の快円に菩薩戒を受ける。浄厳に悉曇を学び、儀軌200余巻を浄書して宝山寺に奉納。水戸光圀の命で『万葉代匠記』20巻をまとめる。悉曇の知識から仮名遣を正し『和字正濫抄』を著した。「応需雑記」は性霊集に対する歴史的な考証。

・代表作「万葉代匠記」を見ると、契沖の万葉仮名の解釈には大師の「聲字実相」のお考えのもとに浄厳に伝授された悉曇の発音が基になっています。後の偏狭な一部の似非国学者が廃仏毀釈に動いたことなどは契沖からすると全く論外の外道の仕業と憤慨されているでしょう。

・また以前私の家族が契沖の晩年過ごした「圓珠庵」の現在の御住職に聞くと「契沖はいつも手元不如意で大変だったらしい」とのことでした。)

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日1月25日は玄奘三蔵が帰唐... | トップ | 近世奇人伝・僧契沖 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事