千葉県の心霊スポットで探すと必ず出てくるのが「八幡の藪知らず。」
この八幡の藪知らず。どういうところかと言いますと、古くから「足を踏み入れると二度と出てこられなくなる」という噂があり、この藪林に入ると神隠しが起こるとのことで現在も禁足地になっています。(不知森、不知藪とも言われています。)
とても有名な場所のようで辞書にも記載されており、辞書で「八幡の藪知らず」をひくと
① 出口がわからないやぶ。
② 出口がわからないこと。迷うこと。
と書かれています。
ウィキペディアではこのように説明されています。
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なぜこの八幡の藪いらずに私が興味をもったかは後日お伝えしますが、私はこの八幡の藪知らずがどういう場所なのだろうと思い実際に自分の目で確認しに行ってきました。
《住所》272-0021 千葉県市川市八幡2丁目8
《アクセス》本八幡駅・・・都営新宿線 本八幡駅から徒歩3分
街のど真ん中にある八幡の藪知らず。さらにその隣には現在建設中の市役所・・・。なんだかなぁ。
ネットの噂では八幡の藪知らずは「ものすごく恐ろしいところ。」のような感じで色々書かれています。確かにこの場所は昼間でも薄暗くて怪しげな雰囲気はありますし、磁場が狂っているような感じはありましたが、私の個人的な意見としてはネット上で書かれているような祟りや呪いを起こすほどの何かがあるとは到底思えませんでした。
世間の噂と実際の状態があまりにも違いすぎて呆気に取られてしまいました。
なぜここまで噂と違うのだろうと色々考えましたがその原因としては、
1、現代人の意識から神仏に対する畏怖や畏敬の念がなくなってしまったので、そこにいた精霊や土地の神たちが離れていってしまった。(人々の記憶から精霊や神仏への想いが薄れていってしまったために、存在できなくなった。)
2、時代に伴って街がどんどん開発されていき、その土地の気質が変わってしまった。
昔は今のように交通の便が発達していなかったためにその土地で一生を終えるということが普通だった。そのため生活圏と禁域(聖域)の境界線ははっきりしていて、禁足地が荒らされることはなかった。
禁域とは人が侵入しては行けない土地や場所・地域だが、現代では禁域とは名ばかりの人の往来の激しい場所になってしまい、その土地や場所を穢したために精霊や神や超自然的存在が生息できなくなった。(呪いや祟りを引き起こす精霊や神がいなければ、そもそも呪いや祟りもおこらない。)
3、辞書では「八幡の藪知らず」は、
① 出口がわからないやぶ。
② 出口がわからないこと。迷うこと。
となっているが、現代では八幡の藪知らずの四方には民家や市役所などが立ち並び、藪林の中が丸見えにになっている。土地の磁場が狂っていたとしても、周りが見えるから迷うことはない。昔、神隠しが起こったような伝承が残されているようだが、神隠しは山谷森などの神域で消えるとされている。人の往来がこれだけ激しくてすでに禁域(神域)ですらない現代の八幡の藪知らずでは神隠しは起こらない。
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ふっと思い浮かんだのが、ジ○リの「もの○け姫」のコダ○が次々と死滅するシーン、そして「平成狸合戦ぽ○ぽこ」の多○ニュータウン開発のために人間が山や森を破壊して狸だちの住む場所を奪うシーンです。
妖精や精霊、神といった超自然的存在は人々が信じることで生存できます。人々から神を信じる心や敬う心がなくなり、その存在を忘れ去ったときに精霊や神はいなくなってしまいます。精霊や神々など聖なる存在をこの世から追い出しているのはきっと私たち人間なんでしょうね。
《私なりの検証結果》
「八幡の藪知らず」は、現在では伝承にあるような呪いや祟りは起こる可能性は低い。それは禁域(聖域)を破壊しまくった人間たちによって、呪いや祟りを起こすとされる精霊や神たちがその土地に住めなくなってしまったから。(気配はあったとしても存在そのものがなくなりつつあるから。)
もし何かしら起こったとしても、それはもしかすると八幡の藪知らず(精霊や神クラス)のせいではなく、元々自分自身の波動やエネルギーが低くてたまたまいた浮遊霊や未成仏霊が取り付きやすい状態になっていた。という結論に至りました。