巨樹を背に下る11月4日 若狭 / 寒風から粟柄谷へ下る 雨 杣道は延々と山腹に沿い、やがて炭焼窯跡に行き着いた。やはり荷駄が行き交う道ではなさそうだ。 折しも朝から霧のように降っていた雨の勢いが強まり、引き返して古道跡を探し直そうという気力も失せてしまった。麓に延びる主尾根に移動し、ブナの巨樹の群れに見送られて下山にかかった。