願はくは1月17日 河内 / 建水分神社から弘川寺へ 晴時々曇 ゴルフ場や観光牧場や新興住宅地の傍を抜けると、時が巻き戻って再び鄙びた集落にはいる。その最奥の緑濃い高台に、集落を抱くように境内が広がっていた。西行が最晩年に身を寄せ、みずからの願い通り桜の季節に逝った山寺である。境内や裏山に西行ゆかりの句碑や桜が過剰気味に有るのは、本人にとってやや迷惑かもしれない。ちょうど雲間が切れて陽が射すと、境内の静けさがいっそう際立った。