昨年の立春の日、1回の支払いとしてはそれまでの人生最高額の
契約金を払い込んで、上気した気持ちを抑えるかのように、
これからの道程を書き記す目的で始めたこのブログ。

期間限定と言ってきたので、最終回はやはり立春の日にしようと決めた。

リアルタイムで読んでくれた皆さんと、今後検索などでヒットして
読む皆さんが居るとは思うけど、通しで読むのは量が多くてきついだろう。

我が家は建て替えだったので、仮住まいに移ってまた戻ってくる、
という点が、他のマイホーム建築ブログと違った個性だと思う。

今回の家づくりで、経験にもとづく教訓を一つ挙げるとすると、次の点になる。

『家の詳細設計が完了するまで、旧居解体のスケジュールは決めない』

工程的には詳細設計→旧居解体という流れではあるが、時間的に
近接している必要は無く、間に十分な余裕期間を設けるべきだ。

そうでないと、自分の場合のように、詳細設計の確定と引っ越し準備が
重なってしまって、とてつもなく忙しい時期を作ってしまうことになる。
(→5月10日の記事参照)

詳細設計を進めていく途中の色々な割り切りは心残りの連続で、
これでいいだろうかと迷うことしきりだった。

その頃したためて一度はボツにした原稿を、今日あらためて
掲載することで、このブログを終わりにしようと思う。

一年間どうもありがとうございました。


表題
『人に笑われないかとおびえていませんか?』

我が家の建て替えは、新しい要素を取り込む気持ちが希薄でした。
今までの暮らし方を大きく変える仕様にはしないことにしていたため、
プランニングは旧居で不便を感じていた点の改良が中心でした。

新しく建てて住む人なら、ライフスタイルを一新することも可能です。
特に若い人なら、なおさらその気持ちは強いでしょう。

自由度が高い分、イメージが固まりにくいと思います。

インターネットで情報収集していると気付くのは、人によって
重きを置くところに違いがあり、世代によっても少し違う感じが
する点です。

若い世代の人の家づくりは、人からどう見られるか、
について、強い関心を寄せていると感じます。
(特にQ&A形式のサイトでの質問者の発言はその傾向が強いです)

確かに人からの評価が低いのは面白くありません。
だからと言って、見栄えを良くすることにこだわると
住み心地が犠牲になります。

自分では完璧だと思っても、価値観は人によって違うので、
どこかしら必ずダメ出しされます。それは覚悟しましょう。

そのかわり検討段階では、人から大いに意見を聞くべきです。
ライフスタイルの同じ人や違う人、世代の違う人など
幅広く話を聞くといろんな観点が見えてきます。

ただ、求められて意見を言った人というのは、
あなたにそれを「指図」した、と勝手に思い込んでいます。
後になって、ほら言わんこちゃない、と必ず言います。

意見は求めるが、そのまま採用するものでもない、と
はじめに相手の人に断っておくといいでしょう。

その人が住むわけじゃないんです。自分の家なんです。

結局のところ、イメージしやすいこれまでの暮らし方と、
イメージしにくい新し暮らし方とを、
天秤にかけているんだろうと思います。
そこに迷いが生まれるのです。

迷った末に、人からより良い評価を受けたい、あるいは
人が価値あると言っているものだから自分も手に入れたい、との
基準で決断を下してしまうと、きっと後悔します。

これでいいのかなと迷って決めて、結果満足できてもできなくても、
自分自身の基準で判断したのなら、それでいいのです。
事後に、他人からとやかく言われる筋合いのものではありません。

迷ってる自分自身に意識を向けて、落ち着いて考えみてください。

それともうひとつ。
完成した後からでも直せるものは、いっそのこと
作り込まずにおいておくという手があります。

最初から完璧になんてならないです。見込み違いも多々出ます。
住み始めてから時間をかけて改造していく、くらいのつもりでいた方が
きっと良い結果になると思います。


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