映画 フロリダ・プロジェクト | ダンナが初期のアルコール依存症でした。私は性虐待被害児でした。

ダンナが初期のアルコール依存症でした。私は性虐待被害児でした。

海外在住で、アルコール依存症のダンナをもつ私のブログです
2013年4月 ダンナのアル症に気づく。 14年6月 別居開始。 15年5月 同居再開。 16年10月 死別しました。18年2月 自分が性虐待被害児であることに気がつきました。

映画「フロリダ・プロジェクト」を観ました。





賛否両論のようですが、私には刺さりました。最後、いきなり泣けて。涙が止まらなくて、でも自分が何で泣いているのか分からない。マジックエンドと言われる、不思議といえば不思議な終わり方でしたが、涙は止まらず違和感は感じませんでした。

アメリカの底辺、貧困層の母娘の話ですが、子ども目線で描かれているのが特長です。お金がないことが、子どもの日常の楽しさを削ってはいない時期。でもそろそろ転換期がくるよっていうストーリー。

私は最初しばらく退屈&不安と恐怖で集中して見れませんでした。子どもたちのいる環境が危なっかしくてハラハラする、というかもう怖くて見てらんない。子どもたちだけであちこち行くし、危なげな大人たちはウロウロしているしで、いつ子どもが性被害に遭うんだろうと怖くて怖くて。

遭いそうになっても、ホテルのマネージャーが助けてくれるんですが、そういつも守ってもらえないじゃんね。はらはら...


最後には主人公の子がいる環境の悪さに、児童保護機関が出張ってきます。それは仕方ないかもな〜っていう母親とその環境なんですが、離れたくない子どもの気持ちも分かる。母親は子どもの相手はするし笑顔で一緒に遊ぶんでね、同情したくなる。でも主人公の子の風呂場シーンの多い理由を知れば、保護されて当然っても思う。

今ある環境と状況の中、みんな必死なんです。誰が悪いかって言ったら社会と母親かもしれないけど、少なくとも子どもに罪はない。みんな精一杯やっているのに。答えは出ないまま、涙が出ます。

そして私はというと、彼らよりずっと恵まれた環境で生活し教育も受けたけど、子どもの私を父はレイプし母はそれから守らない。逃げられないまま、何十年もたち、地獄を生きたのに証拠もない。誰も悪い人が捕まらない。人はまるで私を、恵まれた人のように扱う。

映画の中の彼らは悲惨ですが、私の境遇もまた悲惨。それに私は下手したら、映画の中の母親のようになっていたかもしれない。人ごとじゃない。私が受けたのは、表沙汰にならない沈黙の暴力だったから誰も助けてくれず、未だに無理解に苦しんでいる。あの頃、児童保護センターが家に来てくれていたらなー!

そんなこんなで映画の人たちと自分がリンクして、泣けました。

でも大勢の人に刺さるかは謎です。大きな破綻なく育ったら、ピンとこないかもしれません。

観てよかったです。

さて、メンチカツ定食。


白菜ミルクスープと、トマトサラダ。ご飯はなしで。

今日もダルーい、元気が出ないですが、ご飯作って食べたし、DVDも観れたし、合格です。よくがんばった、とらこ。



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