幻のパーミッション | Challengeな毎日

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ここ数年、海外のトレイルレースに参加している。

 

昨年(2019年)はオーストリアのGross Glockner Ultra Trailに参加した。

 

心境の変化もあり、今年は海外のトレイルレースにエントリーしていない。

 

その代わりに、海外の山へトレッキングに行く予定だった。

 

アメリカのロングトレイル「John Muir Trail」

 

ヨセミテ峡谷(ヨセミテ国立公園)からマウント・ホイットニーまでの340km。

 

スルーハイクは難しいのでセクションハイクを計画していた。

 

トレッキングをするにはパーミッションと呼ばれる許可書が必要となる。

 

人気のあるトレイルだけにその取得は難しいと聞いていた。

 

いろいろと調べて抽選に申し込む。

 

そして6月下旬のある枠に当選した。

 

それはもう嬉しかった。

 

あこがれのJMT(John Muir Trail)トレッキングが一気に現実的になったのだから。

 

すぐに航空券を予約。

 

「この日はどこまで歩こうか?」

 

そんなことを考えながら行程を詰めていった。

 

装備品もあれこれ考え、ベアキャニスターと呼ばれる食料保管コンテナーも購入した。

 

そして中国で新型コロナウイルスの発生、パンデミック。

 

2月上旬の時点ではアメリカでの新型コロナウイルスの感染者情報は無し。

 

「6月下旬なら大丈夫かも?」

 

その時はそう思った。

 

それが今では・・・。

 

結局、日本に緊急事態宣言が出された時点(4/7)で今回の渡航をあきらめた。

 

運よく取得できたJMTのパーミッションは幻となった。

 

航空券、宿のキャンセル手続きをしたあとは、それなりに落ち込んだ。

 

ジョギングすらしようと思わなかったのはテンションが低かったから。

 

1ケ月以上経って、ようやく走ろうという気持ちが出てきた。

 

来年行けるとも限らない。

 

けれどもいつか行ってみたい。

 

もう迷わない。

 

今度そのチャンスがきたら、セクションハイクではなくスルーハイクで行く。

 

 


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