尾道お散歩の続きです

JR尾道駅から国道2号線沿いに東へ進み
山陽本線の線路を笑って『坂のまち』へ

とその前に
何故尾道に『坂のまち』ができたのか
それは明治24年(1891)に山陽鉄道が
尾道の市街地を貫通して敷設されたため
立ち退き家屋が山手側に建設されたからです
また鉄道による物資輸送で豊かになった商人が茶園(別荘)を作ったことも一因とか

さて土堂小学校の脇の石段を上がっていくと
すぐに見えるのが持光寺です


境内に入ると
芙蓉の花が青空に映えて咲き
日本画の平田玉蘊の碑がありました
菩提寺のようです


お寺巡りも面白いのですが
今回は坂道にこだわって写真を撮りました

バイクがやっと通るほどの石畳の道


アップダウンを繰り返して
西から東へ山肌を伝うように歩きます

かなりの急斜面なのですが
豪雨の被害はあまりないように見えました

風雨に耐える構造なのでしょうか


立派な松の木を見つけ
塀が壊れ掛けていたので
ここは空き家かしらと覗き込んだりして


千光寺新道を上がっていくと
『志賀直哉旧宅』の道しるべがあり

細道を何度か曲がって上がってみたら
大きな平屋がありました


ここは崖地の上で
ちょっとこわいけど見晴らしは最高です


「・・景色はいい処だった。寝転んでいて色々な物が見えた。」
『暗夜行路』で主人公時任謙作が
尾道ですごす場面はここからの風景でしょう

尾道水道を行き交う船がよく見えます


さらに進んで
こんな敷石のかわいい小道を見つけたり


要塞のような坂道があったり


どっかりと道の真ん中に座る
飼い猫さんに遠慮したりして


そうそう
尾道へ来たのはインバウンドの状況を見たかったからです

半年ほど前に行った
山陽本線の線路脇の小さなお店には
外国人のお客さんも立ち寄っていたので
どんな様子か見に行ったら

---8月末で閉店・リニューアル予定---
とありました


戻り道
線路下をくぐって国道2号線へ

それにしても汽車は一本も来ません

いつもなら長い長い貨物列車などが
かなりの頻度で通過するのですが
まだ交通網は豪雨の影響を受け続けているようです


市役所の駐車場へ戻る前に
『おのみち映画資料館』の前を通過しました

尾道は
芸術家が創作のインスピレーションを感じる場所なのでしょうね