鉄の大動脈『山陽本線』は
JR広島駅から東へ山中を走って
三原駅で海に出ますが
その次が「糸崎駅」です

だから「糸崎駅」は山陽本線の駅なのですが、JR広島駅(海田市駅)から海沿いを走って三原駅までの『呉線』は、なぜか『糸崎行き』が多いように見えます---糸崎駅は古くは三原駅だからでしょうか?

と前置きが長くなりましたが
糸崎の海沿いを走る旧国道2号線に、ずっと気になる神社がありました

それが糸崎神社
天平元年(729年)創建された古社です


まず目につくのが、樹齢約500年といわれる市天然記念物の巨大な楠です

腰まわりが太くて高くてよじ登れそうで
なんとも親しみのある愛らしい姿です


境内には御調井(みつぎい)と書かれた
井戸がありました

三原観光ナビよると---神功皇后が西征の帰途、船を寄せられた際に水を献じたという故事によって、この地を井戸崎(後に糸崎)といい、郡を水調(後に御調)と称したとのこと

なんと地名の由来の井戸でした


御調井の隣にある板碑には
『東京副島種臣』と刻んであるのが見えるでしょうか ---佐賀出身の明治政府の高官は書の大家だったようです


この神門は三原城が解体された時に移築されたもので、数少ない三原城の遺構です
(三原城跡は新幹線の三原駅になってます)

神功皇后が軍船をつないだという「船つぎの松」の記念碑は見逃しましたが、いい神社に出会えました