「GODZILLA 決戦機動増殖都市」　★★☆～ゴジラじゃなくていい

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2018』の掲載にあたって」

ゴジラじゃなくていい ★★☆

【　声の出演　】宮野真守
櫻井孝宏
花澤香菜
杉田智和
梶裕貴
諏訪部順一
三宅健太
堀内賢雄
中井和哉
山路和弘
山本兼平
上田麗奈
小澤亜李
柳田淳一
石谷春貴

【あらすじ】

　第怪獣ゴジラの出現により、地球からの脱出を余儀なくされた人類。あれから二万年後、地球は進化を遂げ巨大化したゴジラにより支配されていた。

　ゴジラから地球を奪還すべく派遣されたハルオら人類は、運命を共にする異星人エクシフ、ビルサルドと協力し、人類の生き残りと見られる“フツアの民”の助けを得て巨大ゴジラに戦いを挑む。

　ハルオらは、21世紀に富士山麓で対ゴジラ決戦兵器として開発され、ナノメタルにより増殖を続けていた“メカゴジラ”施設を使い、巨大ゴジラをおびき寄せる―

【コメント】

　さて、いつもの週末のお楽しみ。今回TSUTAYAでレンタルした映画は、昨年劇場で鑑賞したアニメ版ゴジラ『GODZILLA 怪獣惑星』の第二弾である本作を鑑賞。全三部作の中間作ですな。

　しかしながら、前作のアニゴジが全くもってハマらなかった僕としては、本作の劇場鑑賞は見送ったわけですが、今回めでたくレンタル開始ということで、なんだかんだでちょっと続きが気になっていたので、さっそく手に取った次第です。

　う～ん、相変わらずの凝り過ぎた世界観。なんかもうゴジラじゃなくてよくね？って感じがするSFアニメですね。前作よりはまあ良かったかもですが、今回も全く僕はハマらなかったですね。

　言わずもがな、今回は前作の続き。苦心惨憺してゴジラを倒したはずが、ラストでもっとバカデカいゴジラが登場、二万年前に人類を窮地に追いやったゴジラが大進化してて「なんてこったい！」で第一部は終わり。本作では、地球を奪還してやる！という人類と異星人の共闘により、巨大ゴジラを仕留めようといういたってシンプルなストーリーとなっております。

　しかしながら、ここでの驚きポイントは、実写版ゴジラでは有名すぎるほど有名な“メカゴジラ”。しかも、我々の知っている姿かたちではなく、ナノメタルなる物質がAIの力でもって二万年の間増殖を続け歳を構築しているという、その年自体がメカゴジラという斬新な発想。ここはなかなかに面白いアイデアだなとは思いましたけどね。でも、相変わらず説明くさいセリフばっかりが続いて無理やり世界観を補完させようとするめんどくさい作りになっているし、ナノメタルで作ったヴァルチャーなるこれまた訳分からん無敵のパワードスーツを登場させたりと、凝り過ぎた世界観というSFアニメの悪い癖が出てしまっている。世界観が凝り過ぎているもんだから、もはやゴジラがおまけみたいな存在になっちゃっててねもう。そりゃあゴジラもあんだけ怒りますわ。おじちゃんもう着いていけないよ。

　そんなわけで、三部作の完結編『GODZILLA 星を喰う者』が絶賛？公開中なわけですが、言わずもがな劇場鑑賞はスルーの方向です。しかしながら、本作のラストで「ギドラ」の名前が登場したのは気になるところ。言わずもがな三頭の怪獣キングギドラのことでしょう。異星人が神と崇める存在らしいですが、完結編では両怪獣の大激突といったところですかね。DVD出たら観ときましょうかね。