格安絶品フォーを食べ終え、そこから10分ほど歩き、チュングエンコーヒーに到着。店構えからして高級感が漂う。だが調べた限り、ベトナムで最も正当で歴史あるベトナムコーヒーが飲めるのだから、ボッタクリじゃなければ飲んでやろうと思いメニューを開くと、ベトナムコーヒーのアイスとホットで10万ドン(約500円)。
最高級店でこの価格。さすがベトナム。
と驚きつつ周囲を見ると、明らかに路上の屋台でフォーを食べていた人々と客層が違う。なんとなくだが、一緒にいて自分が落ち着いた空間はフォーの店だな。
アイスとホットが運ばれてきて、昼に飲んだハイランズコーヒーと同じく、アイスは氷が敷き詰められたグラスに濃厚なベトナムコーヒーを注ぐ。飲んでみると、濃厚なコクと甘みが美味く、大変美味しいミルクコーヒー。
ホットは、見た感じ「墨汁か!?」とみまごうほどの漆黒の黒。飲んでみると、葛湯レベルの粘性があり、苦みとコクの凄さに驚き、どんな眠気も一発で吹っ飛ぶであろう刺激。間違いなく生涯で最も濃いコーヒーで、これまで最強と思っていたエスプレッソでさえ薄いと感じるレベル。このままでは飲めないので、底に沈んだ練乳と混ぜ合わせると
色が一気に茶色へ変化。再び飲んでみると、今度は激烈な甘みの逆襲が始まり、極限までの甘苦さがメチャクチャ美味い。その美味さに妻は「スイーツみたい!」と絶賛。自分はコーヒーも甘いものも大好きであるが、コーヒー好きの行き着く先が、濃厚さを突き詰めたベトナムコーヒーなのではないか。あるいは、あらゆるコーヒーをジャンル分けしたとして、ベトナムコーヒーはあまりに異質すぎて、従来のコーヒー枠に入れていいのかと思うくらい違う。7年前の自分のように、もし日本から一歩も出なかったら、ベトナムコーヒーを一生飲むことはなかったことを考えると、海外へ来て本当に良かったと思う。
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