土浦市の旧水戸街道沿いには琴平神社が鎮座しています。
場所は観光施設『まちかど蔵』の目の前ですね。
神仏集合時代の名残で神社とお寺が同じ敷地内に建てられていて、今では結構珍しい方なのかもしれません。
(探せば他にもあるのかもしれないけど)
お寺の山門と神社の鳥居が並んで建てられています。
琴平神社の鳥居。
左側に琴平神社の拝殿が建っています。
祭神は大物主命で、明和2年(1765)に金比羅神社から勧誘したそうです。
神社の名称だと思いますが、字がかすれて見にくいです。
鼻の長い天狗と烏天狗の絵が書かれています。
幕末の頃に土浦には『沼尻墨僊』という町人学者がいて境内で寺子屋を開いており、もしかしたら額縁の天狗を書いた人は沼尻墨僊その人かもしれません。
彼は絵画も得意で評判が高かったらしいですから。
拝殿の中にも、天狗のお面が飾られていました。
本殿。
琴平神社の右側にある不動院。
不動院は1429~1440年頃に当時の土浦城主に創建されたらしいです。
真言宗豊山派という流派(?)のお寺だそうです。
此方は井戸端庵という建物で、地元の人達が何かの寄り合いとか展示イベントとかに使用するらしく、琴平神社の社務所にもなっています。
上記でも触れましたが、また井戸端庵は町人学者・沼尻墨僊が時習斎という寺子屋を開いていた場所で、生徒数は600人位にまで増えていたそうで、墨僊の死後は息子の墨譚が後を継いで明治四年まで続きました。
(後に時習斎は天章堂に改名)
話は琴平神社と不動院に戻りますが、恐らくどちらも御朱印は無いと思われます。
沼尻墨僊の事は以前記事にしたので、興味ある方は下のリンク先から御覧になってください。