ノストラダムス 9-14 その4 | 浅利幸彦の預言解読講座

浅利幸彦の預言解読講座

預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

では、「ノストラダムスの大事典」の訳をもとにして、9-14の詩を解釈していこう。

 

ノストラダムス 9-14

 

伝染させる者たちの大鍋が水平に置かれる。
ブドウ酒と蜂蜜と油、そして炉で作られる物とが、
無害なのに、害悪を生み出すものと言われ、沈められるだろう。
七番目の煙は屋根板の煙突にて消える。

 

この詩は今まで、大乗氏と山根氏の訳で読んでいたと思うのだが、両氏の訳では全然理解できなくて、全く印象に残っていなかった詩だった。
それが「ノストラダムスの大事典」で数日前にアップされた訳を読んでこの詩の真意が徐々に解ってきたのである。

 

この訳を読んで、まず気になったのが1行目の
>伝染させる者たち
という表現だ。
「これって、疫病をもたらした者達=(地球に)ウイルスをばら撒いて疫病という艱難をもたらした者達、という意味じゃないのか?」
と思った。
つまり、悪魔軍団=悪魔的未来人のことだ。

 

では、「大鍋」とは何か?
というと彼らのUFO,宇宙船の喩えだろう。
しかも「大鍋」とあるので、「巨大な宇宙船か、大群で」という意味だろう。
ついに悪魔軍団が姿を現し、地球に着陸するのだ。

 

ただ、
>伝染させる者たち
とあると、「彼らが地球に着陸してから伝染病を広めるのかな?」
と思いやすいが、他の詩のストーリーを合わせると、実際は、
まず、何らかの疫病が発生してそれが大飢饉を誘発して、地球人の3分の1くらいが餓死してから悪魔軍団がキリストを装って姿を現す、
となる。
だから、「伝染病をもたらした者たちが乗っている大鍋(宇宙船)が」
とした方がより正確だろう。
だが、疫病発生から悪魔軍団の到着までの期間は半年から1年くらいだと思われるので、何百年という預言のスパンからみたら「ほぼ同時」と考えるから、
>伝染させる者たちの大鍋が
と書いてもさほど問題は無いだろう。

 

さて、問題は
>水平に置かれる。
という部分だが、解説を見ると、

> 1行目 mis en planure は直訳すれば、「平野に置かれる」 だが、ピエール・ブランダムールは単に 「平らに置かれる」(mis à plat) としているので、それに従った。

と注釈されている。
https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/1909.html

 

つまり、1行目は直訳すれば、

>伝染させる者たちの大鍋が平野に置かれる。
となる。


これはこう訳した方が解り易い。
いや、こう訳すべきだった。
つまり、悪魔軍団の宇宙船は平野に着陸する(着陸した)のである。
「平野」というのは、「都市部に、公然と」という意味だろう。
彼らは、地球人が疫病と大飢饉に困窮している時にキリストを装って姿を現すので、人々が大勢いる都市部に公然と姿を現すのだ。

人が少ない山間部が急峻な山岳地帯に着陸する必要は無い。
もし、地球人に気付かれないように
「ひっそりと、密かに着陸して侵略を開始する」
というのならば「山に、山岳地帯に」と書くだろう。
>平野に置かれる
とあるのはこういう意味が込められている。

 

さて、ノストラダムス研究の権威とされているブランダムールが、原典は「平野に置かれる」と書かれてあるのを「平らに置かれる」と訳したのは、
「大鍋」というのをそのまま文字通りに受け取ったからだろう。
大鍋をそのまま受け取ったなら、
「大鍋が平野に置かれる」
というのは不自然だ。
だから、これをわざわざ「大鍋が水平に置かれる」と(解釈を交えて)訳したのだろう。
う~ん、「大鍋」が何かの喩えだとは考えなかったのだろうか?
まあ、彼の解釈は
「ノストラダムスの言葉をそのまま文字通りに受け取って、それを何かの歴史的事件に当てはめる」
という古典的手法を踏襲したもので、
彼は「予言的解釈しかできない人、象徴的解釈ができない原理主義者」なのだから、それを露呈したに過ぎない。

 

ブランダムールに惑わされないで、素直に直訳しておいた方がよかったのにね。