在宅生徒会長

    在宅生徒会長

         中学で2年間不登校だった娘は、
         困難な受験を乗り越え、高校2年生になりました。
         未だ完全復帰とは言えませんが、
         どうにかこうにか学校に通っています。

娘は、中1で、いじめにあい、不登校になりました。

以来、のべ2年、学校に行かず、それは卒業まで続きました。

卒業式には出ていません。


その間、生徒会長に立候補して当選。

在宅生徒会長を目指しましたが、その思いはかないませんでした。


受験を迎え、たくさんの高校に、不登校を原因に「お断り」されながら、

なんとか公立高校に合格し、

今は高校生活を楽しんでいます。



2年間の不登校の記録と

これからを記していきます。







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学校見学に行くと、たいていの場合、終了後に
個別相談会というのがあります。

特に私立の場合は、
ここでほぼ合格が決まると言っても過言ではありません。

学校の全ての先生が借り出されている感じなので、
担当者の当たりハズレはありますが、
基本は1~2人の担当者と、本人、親が向かい合って話します。

自分の成績を伝えて、「どうでしょう?」と聞くと、
担当者が「ああそのくらいなら、可能性はありますね」とか、
「もう少しがんばらないと、厳しいかもしれませんね」とか、
そういうアドバイスをくれる…

というのは表向き。

実際には、学校の通知表、模試の成績、
英検などの資格証明など、
あらゆる、自分の「売り」となるものを提示し、
その学校が持つ「基準」をクリアしていれば、
(模試の偏差値がいくつ以上、内申いくつ以上とか)
私立の場合はそこで、いわゆる「内定」が出るのです。

試験を待たずして、です。
だからみんな、目の色変えるのです。
だから、模試の成績が、とても大事なのです。

内定の言い方はいろいろあります。
確約とか、
優遇とか。

もちろん、翌年2月頃の試験は受けます。
でも、そこでよほどひどいことがない限り、
落ちないのです。

おおっぴらに、許されているわけではありません。
あくまでも、内々に、です。
私立なので、お上もそれほど強く規制できないのでしょう。




もっとも、不登校の子の場合、
成績がいくら良くても、
そこで内定をもらえることは、難しいです。

「一般受験」
「オープン入試」
などと呼ばれる、
誰でも受けることのできる枠で受験することになります。
先程から話している「内定」で、多くの合格者は決まっているので、
オープン入試で受かる人数は多くはありません。



で、相談の席につきます。

学校の通知表を見せれば、欠席日数が書いてあります。
一目瞭然。

当然、そこで引っかかります。

そこからが、すごい。

普通に、
「いつからですか?」
「これから卒業まではどうするつもりですか?」
「高校に入ってから、ちゃんと来れますか?」
みたいな質問をするところも、もちろんあります。

でも、
本当に、信じられないようなひどい言い方をされることも多いです。


興味本位としか思えないような聞き方で、
理由を根掘り葉掘り聞かれることもあります。

「そんなんじゃダメだ」と説教が始まることもあります。
(なんでアンタにそんなこと言われなきゃならんの?です。)

「高校に来てもまたダメなんじゃないの?」と言われます。


とる側としては、当然、聞いておくべきことはあると思います。
こちらも、聞かれる覚悟はしています。

でも、どう考えてもそこを逸脱した、
暴言の数々には、本当に消耗させられます。
帰り道、ぐったりとして、歩けなくなるほどです。

挙句の果てに、断られるんです。
「いやあ、ちょっとウチでは無理ですね」と。

「いやあ、受けるのは、受験料払っていただければ、
誰でも受けられますけれどね…
合格はできませんよ」
と、ハッキリ言ったところもあります。

つまり、オープン入試で受験して、
合格基準以上の成績を取ったとしても、
合格させてもらえないのです。

直前の学校説明会で、
「当校は、チャレンジする生徒を応援します」

とかなんとか言っていたのに、
チャレンジする場さえ、もらえないのです。




でも、どうか負けないで。

そんな学校は、こっちからお断りでいいんです。


理解のある学校には、きっと出会えます。

そういう失礼な対応をする担当者の学校は、
学校全体が、そういう校風だと思っていいと思います。

個別相談会の場で、その担当者と言い合っても無意味です。
「こりゃダメだ」と思ったら、さっさと退却です。


逆に言うと、
理解を示してくれる担当者のいる学校は、
学校全体の空気が違います。

厳しいことを言われても、
筋が通っているので、
それほど不快な思いをしないと思います。

「あなたが、頑張ると言うのなら、
その手助けはしますよ」
という姿勢が見えます。

おそらく、
「ここなら大丈夫」、
「ここに来たい!」
という確信が持てる学校があると思います。

10校に1校かもしれません。
もっと悪いかもしれません。


でも。そこを見つけるまで、
あきらめないでください。

納得のいかない学校に入学しても、
また行けなくなる。

ここは、ぜひとも頑張って欲しいところです。



個別相談会のコツとして、ひとつ。
個別相談会は、たくさんの親子が順番を待つので、
学校によってはものすごく待たされます。
待たされた挙句、無駄な相談になる可能性が高いので、
時間の無駄を作らないためには、
並ばせられるときに、最初から、言っちゃうんです。
会場整理の係りの人に、
「実は不登校なんですけれど、おわかりになるかたとお話させていただきたいんですが」

こう言っておくと、たいていが順番を飛ばして、
管理職クラスの人に案内され、
責任ある立場の人と話せるので、話しが早いです。


とまあ、こんなわけで、
個別相談会に、nonは連れて行きませんでした。
行けませんでした。

友人の不登校の子は逆に、
自分で行って、自分で話して、
「ここはダメだ」と自分でジャッジした、という子もいます。

強い子だと思います。
お母さんが隣で見ていて、泣きそうになるくらい、
ひどいこと言われたりしたそうです。

nonはそこまで強くなかったので、
(正確に言うと、そこまで回復していなかったので)
私がクッションになることにしました。
私ができるのは、そこまで、と思っていました。
その後は、どうやったって本人が頑張るしかないのですから。

最後に絞った3つの学校だけ、
本人が行きました。

私が一度話をして、
「本人を連れて来て下さい」と言ってくれた学校です。

nonはしっかり話していました。
向こうも、聞きにくい質問にはちゃんと
「聞いてもいいですか?」と断りを入れてくれ、
配慮してくれました。
(人としてアタリマエのことです)

でも、きちんと、言うべきことは言われました。
厳しいことを言われても、
言っている人がどれだけ真剣にこちらと向きあってくれているかが
ちゃんと伝わるので、ちゃんと答えられていました。

本人も納得して、
「この学校を受験する」、と言いました。





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夏休みですね。

夏休み期間を利用した、学校見学に
行こうと思っている方も多いと思います。

ここから秋にかけて、どの高校も、
学校見学会(学校説明会)と個別相談会というのを、
頻繁に行います。

学校見学会は、もちろん、できれば
本人と一緒に行った方がいいです。

自分が通うことになる高校なので、
ちゃんとその目で見て、確認しないといけないと思います。

いくらお母さんが、「いい学校だわ」と思っても、
本人がそう感じなかったら通うのは無理ですから。

不登校の子のギリギリに研ぎ澄まされた感性は、
校門を一歩入った途端に、
「あ、ダメ、ここはダメ」
って感じることもあるそうです。

だから、遅くとも受験までには、
絶対絶対、そこの学校を、
本人が見に行かなくてはいけない、
と、ある先生に言われました。



ただ不登校の子は、
前向きに物事を進めて行く気力が落ちている場合が
多いのではないかと思います。

nonは、自分で学校を探すことは、
全くしませんでした。

ママが調べて、話を聞きに行って、
良いと思ったところを、最後に3つくらいに絞って、
そこに行って見る、という感じでした。

なんて、過保護な、と思われるかもしれません。

私もそう思いながらやっていました。

パパにもそう言われました。


しかもこれ、結構、自分(母)もしんどいんです。

他は皆、きっちりと制服を着た子とその親。
一人で行くと、否が応でも浮いてます。

自分の子は、なぜここにいないのか。
その現実を突き付けられて、
やりきれない気持ちになります。


説明会では、学校はもちろん、
いいところしか話しません。
映像を見せたりしながら、アピールします。

勉強をし、
部活に励み、
友情を育む。

しかもイマドキは、殆どの学校が、
国際社会に通用するグローバルな人材に
育ててくれるようです。

何て素晴らしい学校なんだろう。
ここに通わせることができたら…!

って思うような素晴らしい映像です。



吐き気がするほど、素晴らしい学校です。



これを学校に行っていない子が見せつけられるのは、
両刃の剣だと思いました。


そして、問題は、その後の「個別相談会」
これがくせものです。
長くなるので、次回にまわします。




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岩手の中2の子どもが、いじめを苦に命を絶った。

たくさんのSOSを残したノートを見て、
「学校は何をやっていたんだ!」って誰もが思ったあの事件。

でも、あれから一週間くらい経った今、話題はもう別のことばかり。
ネット上でも、そのことに関するニュースはあまり見えなくなった。


本当にかわいそうだった。
訴えても何も変わらない現実の中で、
どんな思いで毎日を生きていたか。
想像すると、苦しくて息ができなくなる。

担任は、能力がなかったけれど、
「いい先生だった」と子どもの証言もあるらしい。

この子をどうして助けてあげられなかったのか。
これからとことん、調査して究明していかなきゃいけない。




そんな中で、私が気になるのは、
残された子どもたち。
特にクラスメイトだ。


主犯格は、また別の話なので、

その子ではなく、
いじめに加担した子。
いじめを見ていただけの子。
いじめを知っていた子。

(全然知らなかった、と言う子がいたら、
その無関心ぶりを心配した方がいい。)


学校で行ったアンケートには、
いじめの目撃証言がたくさん上がったらしい。


知っていた。
おそらくみんな知っていた。
でも、止めなかった。
助けなかった。

助けようとした子もいたかもしれない。
でも、止められなかった。

先生に訴えた子もいたかもしれない。
でも、変わらなった。

家に帰ってお母さんに相談した子も
いたかもしれない。
でも、間に合わなかった。



この子たちが、この事実とちゃんと向き合うことを、
手伝ってあげる大人はいるんだろうか。

子どもたちの精神的なケアのため
カウンセラーを配置して…
というのは、いつものパターン。

それで足りるんだろうか。

現行スクールカウンセラーに対して、
非常に懐疑的な私には、
どうにも信じられない。




私はこのブログで、再三言い続けて来た。

いじめの解決を、子どもたち自身にさせること。

そうしないと、
いつまでも、いつまでも、
彼らはそこから出られないから。


でも、今回のこのケース。
あの子は死んでしまったので、
このいじめは、永久に、
解決することはできなくなってしまった。


そんな難しい状況の中で、
彼らは今、どう過ごしているんだろう。


この学校の先生たちには、彼らのフォローはできない。

亡くなってしまったあの子のことで、精一杯だ。
あちらこちらから責め立てられて、
残った子たちのことを考える余裕なんてない。
もともと、その能力がないことも明白だ。


ちゃんとそれができる大人を、
チームの形で、学校に派遣するくらいのことを
やって欲しい。


記憶は上書きされていく。
残った子たちがやることは、まず記憶の上書きだと思う。
自分を守るために。

親たちは言うだろう。
「あなたは悪くないわ」
「あなたのせいじゃないわ」

だから子どもたちは、なおさら懸命に
記憶の上書きをしていくだろう。

その前に、しっかりと向きあわせないと、
自分にとって都合の悪いことを、
上書きの中に隠しても、
それは消したことにはならない。
なかったことにはできない。



「子どもたちは今は十分に傷ついているから…」
と言われるかもしれない。

当たり前だ。
ひと一人、死なせたんだから。

とりかえしのつかないことをしてしまったんだ。



だ か ら
大人が助けてあげなきゃいけないんじゃないの。
子どもだけじゃ、乗り越えらえないでしょ。




ウチの娘も、
いつ自ら命を絶ってもおかしくないというところにいた。
私は娘の命が薄くなって行っているのをこの目で見た。



今の子どもたちは、
あきらめが早い。
生きることに対しても、きっとそうだろう。

このクラスメイトたちが、
この先、もし、自分がつらい目にあった時、
まっさきにするのは、
生きることをあきらめることのような気がしてならない。









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この子はいったい、どの程度の実力があるのか。
さっぱりわからないのが、不登校生徒。

それを確認するのは、模試です。

模擬試験。
いろんな業者があって、いろんな模試があります。
高校受験は、エリアが狭いので、
全国的というよりも、
その地方でメジャーな模試というのがあると思います。

月に一回程度ですが、
業者を組み合わせれば、たくさん受けられます。
もちろん有料です(一回5000円前後かな)。

塾に行かれている方は、
塾が推奨している模試があると思います。


模試を受けると、偏差値が出て、
志望校に対する合格の可能性が、見えてきます。

志望校の目安を付けるのに、便利です。


ただし、

成績が安定しないと思います。


「やっていない」ところが出ると、テキメンで、
nonも、偏差値の良い時と悪い時で、差が15以上ありました。
偏差値15の幅の中に、いったい何校入るのやら(苦笑)
「あなたの実力はいったいどこなのよ~?」って
いつも言ってました。

ちゃんと勉強していれば、安定してきます。
11月とか12月くらいには…。
ぐっとガマンです。

だから模試の結果に、一喜一憂するのはやめましょう。
身がもちません(笑)

そして、できるだけたくさん
「数」を受けることをおススメします。
(でも高いから、計画的にね)



なぜか。


私立高校の場合、
模試の結果が、成績の証明に代用できるからです。
(公立には通用しないかと思います)

不登校の子はどうしても内申が良くないので、
それをカバーするために、
模試の成績表を見せるのです。
もちろん、一番良かった時のモノ。
(良いもの2回分の平均…とか、高校によっていろいろありますが。)


夏前の模試は、中2までの復習が多いので、
あまり重視されません。
9月以降に、良い成績を取れたら、すごくGOODです。

模試も慣れがあるので、
早めにちょっと受けて、慣れて、
9月以降の模試をがんばるといいと思います。


模試の業者はいろいろあって、
自治体によって独自ルールがあったり、
〇〇模試の成績が一番効力がある…とかあります。

志望校が、どこの模試の結果を見たがるのかは、
調べておいた方がいいと思います。



この模試の結果を見せて、
成績表の代用とするシステムは、
不登校の子だけでなく、一般の子たちも同じです。
だからみんな受けるのです。

その成績表を、秋に行われる、
「学校見学会」、「個別相談会」、
という時に、見せるのです。


この
学校見学会
個別相談会

については、次に書こうと思います。



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さて、調査書(内申)です。

学校に行っていないと、
学校の成績は、たいてい悪いですよね(苦笑)

学校の成績は、
・定期テスト
・小テスト
・提出物
・授業態度
で決まります。

学校に行かずにできるものは、
提出物、くらいかな。

nonは定期テストだけは受けに行ったので
(別室受験で)
その点数は加味されました。

定期テストはね、
できれば、受けた方がいいと思います。

定期テストのために、
その時だけ、その範囲だけ、ちょこっと勉強しておけば、
受験勉強がかなりラクになるので。


保健体育、美術、音楽、技術家庭など、
実技科目はキビシイですね。

nonの中学は5段階評価でした。
nonは保健体育が「1」でした。
(本人の名誉のために言うと、一応サッカー少女ですから、
本来ならば、その成績は無いです)

「1」というのは、内申的には、判断が難しいです。

「1」を付けられるくらいなら、
「/」(斜線。評価できず、という意味)にしてもらう
という手もあります。

ここは、学校との相談で、選ばせてもらえます。

「1」は「1」でしかありません。
「/」は、そこをぼかします。
実力的にはもっと上かもしれないけれど、
登校していないから評価できないのでこうなった、
という含みを持たせます。

特に私立高校では、
「成績表に1がないこと」というところが多かったです。
「1」を嫌います。

直接、高校に、
「1」と「/」とどっちがいいですかね?と聞いて
「1」はやめたほうがいい、と
答えてくれた高校もあります。

なので、ウチは、
「1」ではなく、「/」を選びました。

ただし。
「/」は数えられないので、
内申合計は、1ポイント減ります。
ただでさえ少ないのに (T_T)

実技科目は〇倍、とかいう数え方をする場合は、
差が大きくなりますよね。

なので、これは、本当に、
「考え方」です。

先生や、高校の人や、塾や、相談所の人や、
いろんな人に意見を聞いたけれど、
誰も答えられませんでした。
「こればっかりはわからない」
みんなそう言いました。

親子で、よく話し合ってしてください。


不登校にもいろいろありますが、
精神的に落ちている時は、
提出物もできない、
定期テストも受けられない、
なんて時もありますよね。

勉強なんか、ひとつもしない。

高校には行きたい、と言っていながら、
なーんにも動かない。

学校からもらうプリント類は
受験一色。
周りの子は、みんなとうに受験モードに
入っているだろうに…

親は焦ります。



そういう時期は、nonもありました。

経験から言うと、
そういう時は、何を言っても動きませんね (苦笑)


「高校受験はするんだね。」
「そのためには、試験に受からなきゃね。」
「勉強しなきゃだね。」

そのことだけを、親子で話し合って確認したら、
あとは、動き出すのを待つだけ。


親は、塾でも探して、
「この塾、いいみたいだから、
行く気になったら、行ってみない?」

という情報を与えておくくらいしかできません。


もう15才。
親が何を言っても、
動かない時は動きません。

でも、もう15才。
本人が、一番わかっています。







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高校受験は、
調査書(内申書)+ペーパーテストの点数
で決まるのが、まあ基本なのではないかと思います。

不登校の子が一番不安なのは、この
調査書(内申書)ですよね。

まず、欠席日数ですが、
出席日数が足りないから
中学が卒業できないんじゃ?

という心配は無用です。
ここは校長の裁量で決まりますが、
今は、ほぼ全員、卒業させます。
「卒業させない」という校長がいたら
会ってみたいくらいです。

レアケースとして、本人側から
卒業せずに、もう一年中学にいたい、
という申し出があることもあるらしいですが、
その時は、話し合いです。


殆どの高校で、
受験の時に見られるのは中3になってからの欠席日数です。
1~2年でどれだけ休んでいようが、
それがわかる書類は提出しませんでした。
学校から出される調査書にも記載はありませんでした。
(これは地域によって違うかもしれません)

でも私の感触としては、
そもそも欠席日数はあまり関係ない。
関係ないことはないけれど、
そこは実は最大の問題ではないかも。

多くの高校では、
不登校であることを伝えると
相手は一瞬身構えて、
「いつからか」と「今の状態」を聞かれます。
それが、過去の話なのか、
今現在の話なのか。
「理由」は最後です。

そして、これから卒業までの間、
登校するのかどうか、ということを聞かれます。

「これから頑張れるのであれば、
過去の不登校は問いません」
そう言った高校もあります。

現在進行形の不登校、かつ、
未来形もない(今後も卒業まで登校の意志はない)nonは
そこが一番きつかったところです。

でも、
「受験だから」、
「内申に響くから」
と言って学校に行けるんだったら、
そもそも不登校なんてやってないでしょ。

行けそうだったら、そう言えばいいし、
可能性なさそうだったら、そう言えばいいと思います。

どちらにせよ
「不登校である」「不登校だった」で一括りにして
「ウチではちょっと…」と「お断り」してくる高校は、
やめておいた方が賢明かと思います。
ろくなもんじゃありません。
その子にとって、「いい学校」でないことは明らかです。

それは学校の姿勢です。
全体主義で、
一人一人のことを見てくれるとは思えません。
そんな学校に入っても苦労するだけ。

「こっちからお断り!」
してやっていいと思います。

不登校なんだから特別扱いしてくれ、
ってことじゃないですよ。
不登校であることに
甘えてはいけない。

中学で不登校だったけれど、
高校には通いたいと思っている。
そこを理解して、認めてくれる学校。
でないと、
せっかく入っても、キビシイと思います。

残念ながら、そうでない高校の方が数は多いと思うので、
見つけるのは大変です。

でもきっと出会えます。








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問い合わせが増えて来たので、
高校受験に付いてそろそろ書いていきます。

不登校の中で、受験を迎える方は、
本人も親御さんも、心配が山積みだと思います。
私とnonが経験した受験が、
少しでも参考になればと思います。



ここで書くのは、普通高校受験です。
通信校、サポート校、フリースクールなどについては書きません。

どういうタイプの高校を選ぶのかは、
本人の状態と、本人の意志によります。
ここが、実は一番の悩みどころかもしれませんね。

普通高校に行く、ということは、すなわち、
「高校に入ったら、登校するよ」
という意志がある、ということが前提です。
他の、不登校ではない生徒たちと一緒の生活をする
意思がある、必要があります。

大事なのは、「意思がある」かどうかで、
実行できるかどうかは、また次の話だ、と私は考えました。


nonの場合は、「あの中学」が不登校の原因だったので、
そこから出てしまえば大丈夫なはず。
高校では、登校する、と本人は言っていました。

でも、「行く」って言っていても、
「行きたい」と思っていても、
行けないのが不登校…
ですよね。


だから私も、半信半疑でした。

もし受かっても、
普通高校に、通えるのかなって。

でも「意思がある」のであれば、
それを信じてやってみよう、と思いました。

さいごは、子どもの力を信じるしかありません。

とはいえ、
一応、調べました。
フリースクールも、サポート校も、通信校も。
でも、nonには合っていない気がしました。
本人も、乗り気になりませんでした。

もちろん、フリースクール等がいけないと言っているのではなく、
その子その子の特性に、
合っているか、そうでないかということです。
「フリースクールに行って、すごく救われた。」
「通信校を選んで本当に良かった。」
そういう経験者の声も、このブログにたくさんいただきました。
だからこそ、私もいろいろ調べたわけでして。


そこは、本人と親とか一緒になって、
考えないといけないところでしょう。
今すぐに決めなくても、
準備は並行して進めて、
決めるのは直前期、でもいいと思います。

じっくり調べる価値はあると思います。
本当に、いろいろなタイプの学校があります。
これだけ不登校の子が増えてしまったので、
公立でも対応している高校もあります。


こうやって見ると、
中学って、本当に、選択肢がないんですね。
中学が、一番キツイんですね。

今、苦しんでいる中学生の皆さんに
教えてあげたいです。
あと少しだよ、って。
あと少しで、目の前が開けるよ、って。


ウチの場合、
本人は、「普通高校へ行きたい。勉強したい。」
と言っている。
じゃあ、やってみよう、と、なりました。



でも、言うばっかりで、
受験勉強もさっぱり始めないnonを見て、
相当イライラは募りました。

学校に行っていないので、
勉強面で抜け落ちている部分がたくさんある。

そこの穴埋めをして、初めて、
受験勉強のスタートラインです。

普通校を受験するということは、
ちゃんと毎日学校に行って勉強をしている子たち、
既に受験モードに入っている子たちに、
まず追いつかなくてはなりません。

間に合うのかいな…

本人は、
「わかってる!」
と言うだけです。

塾で勉強を始め出したのが、秋からで、
「やっていない部分の穴埋めは終わりました」
と塾から言われたのは、
確か11月の終わりくらい(苦笑)

親は忍耐を強いられます。




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高校生になって、はや1か月。
毎日が楽しそうです。

友だちもあっという間にでき、
放課後も用が無くてもおしゃべりで遅くなり、
休日もお出かけ。
毎日遊びに忙しそうです。


2年分ですから。



入学式の日、
私は、とても行きたかったのですが、
不幸があって行けなかったのです。

nonは帰りがかなり遅くなって、
遅くなった理由が、
「ん~なんか、同じクラスの子たちとおしゃべりしてたから」

こんな普通のことで、泣く親なんておかしいでしょ。
でも、
嬉しくて。

ほんとうに、
こんな、バカみたいに普通のことが、
当たり前でなかった2年間でした。



この1か月を見ていると、
そんなものは、あっという間に取り戻せそうです。



学校に行きたくなくなるのは、
ゴールデンウイーク明けと、夏休み明け。

そういう定説があるようですが、

ゴールデンウイークの最終日にnonは言ってました。

「私、明日、学校行きたくないって言うのかな」



笑って言いました。


そんな冗談が言えるようになりました。







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中学校を卒業しました。
義務教育が終わったんだね。

ブログにはまだ書いていなかったけれど、その前に、
公立高校に合格しました。

公立、私立、合わせて5つ受けて、全勝です。
よくがんばりました。

春からは、その公立高校に通います。
不登校に対して、理解のある学校なので、決めました。


最後の受験が終わった日、
着ていった制服を脱ぎ散らかしたままなので、片づけていたら、
「部屋には入れないでね」と言いました。
もう二度と着ない。
これで本当に、中学とはさようなら。
その決意が見て取れました。


卒業式には出ていません。

別室で、他の不登校の子たちと、卒業証書を受け取りました。
それも、本人は参加せず、私が一人で行きました。

不登校の子はnonを含めて5人。
一クラスに一人はいる、と言われているので、だいたいその通りです。

会議室で、学年の先生方と、卒業生徒(保護者)が向かい合い、
ちゃんと、式スタイルでやりました。

「これより、○○中学校、第○会卒業式を行います。一同、起立」
みたいな感じ。

んんんんん~

やっぱり茶番。


卒業証書には
「中学校の全課程を修了したことを証する」とあります。

修了したんだ?
ま、学校ではやってないけどね。

でも「証する」のは中学校なんだ。


ふううううん。

なんかもう、冷めちゃってて、
校長先生の「お言葉」も耳に入らない。

1時間前には、体育館で、
感動的な卒業式が行われ、
お母さんたちも、こみあげてくるものがあったんだろうなあ。
いいなあ。


私にこみ上げてきたものは、別のものだった。

気がついてしまったんだ。
5人の不登校の子のうち4人が、あの1年2組だったことを。
nonが行けなくなってしまった、1年の時のあのクラス。

これって偶然?
まさか、こんな偶然って、あるのかしら?

もちろん、不登校の子たち、それぞれに、
学校に来れなくなった理由があり、その理由も時期もみな違うだろう。
彼らが不登校になった理由?私は知らない。

でも、
予兆はあったのではないか。
種が撒かれていたのではないか。

ちょっと前まで小学生だった、中1の柔らかい心に、
あのクラスで、何かが刺さったのではないか。

だって、5人中4人だよ?

先生たちは、誰も気付いていなかった。
卒業していった子どもたちは気付いていたのか。
元1年2組の子で、気付いた子はいたかもしれない。

nonはすぐに気付いて、絶句していた。

直接の原因ではない、と先生は言った。
そんなことはわかっている。

「じゃあ、関係ないと?」私がきくと、
「関係ないとは言えな…いとも…ゴニョゴニョ}

いじめがあった。
担任がひどかった。
nonが不登校になった。


もう、書くのも飽きたんだけれど、
「いじめの解決を自分たちでさせなかった」ツケなのではないの?
「集団いじめの加害者への、心のケア」をしなかったせいではないの?

かわいそうだ。

子どもたちがかわいそうだ。


卒業式の後、
最後に、その時の担任と、会おうかな、と思っていました。
ご挨拶?

そう申し入れてあったのに、
その人、帰っちゃったって。
おどろきました。

「ちょっと具合が悪くて」らしいです。

nonは、ゲロ吐きながら、
定期テスト受けたけどね。


とにかくこれで、
中学が終わりました。







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映画「みんなの学校」をようやく見ることができました。

「すべての子どもに居場所がある学校を作りたい。」
大阪の公立小学校を1年間追ったドキュメンタリー。
      公式サイトhttp://minna-movie.com/

障がいのある子や、問題行動を起こす子も、
みんな一緒の教室で学んでいる小学校の話。


何度も涙が出ました。
「そうだよね」「そうだよね」って、うなずきながら見ました。

「インクルーシブ=多様性を認める教育」
なんていう言葉を最近よく聞くのは、
裏を返せば、
「なんて多様性を認められない世の中なんだろ」ってことを、
みんなが気付いているからなんだろうな、って思います。


映画の中の校長先生は言います。
「クラスが変われば、彼は学校に来れる。」

私が、ずっとずっと、学校に願い続けていたことです。

でも現実は、クラスは変わらない。学校も変わらない。
何度かトライしてみたけれど、変わらない学校に失望して
nonは不登校になりました。

そしていつの間にか、不登校の原因は本人の資質にあると、
問題はすり替わって行くのです。


クラスの子たちに、自分で気付かせて欲しかった。
どうしてそれができないんだろう。
それをしなくて、何が教育なんだろう。
ずっとずっと私が学校と闘ってきたことを、
この大空小学校はスルリとやってのけてしまっていました。
軽いショックを覚えました。


クラスが、学校が、変わっていないのに、
学校に来ることだけを求められました。
特に初期は、なんとかして学校に来させようとしていました。


「教室は安心して行っていいんだよ」
大空小学校の教室は、子どもにとって安心できる場所。

nonも何度もそう言われて登校するように誘われました。
「安心して出ておいで」

そして何度も裏切られました。
何度もだまされ、教師を信じなくなった彼女を、
責めることはできないと思います。

毎日、「空気を読みながら」教室で過ごす中学生。
そんな教室が「安心できる場」であるわけがありません。



映画は、nonと、中1の妹と一緒に見ました。
彼女たちの感想を聞きたかったからです。

「いろんな子が、一緒の教室で学ぶって、当たり前のことだと思う」
nonは言いました。

「もし先生になるなら、大空小学校の先生になりたいな」
妹が言いました。

二人とも、映画はとても面白かったし、
いい学校だね、いい校長先生だね、って言ってました。


ただ、彼女たちが口を揃えて言ったことがあります。
「でも、中学行ったら、一瞬で変わっちゃうと思う」



この大空小学校の取り組みを、
中学に継続していかないと、もとの木阿弥です。

大空小学校のその先を、見たいです。





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