イタリアが好きかと聞かれたら... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



「イタリアは好き???」


そう、イタリア人に聞かれます。



「うぅん、どうかな...」



イタリア滞在も、

こうも長くなってくると、

果たして、

好きなのか?

そうでないのか?

わからなくなってきます。


「好き!」と両手を叩いて言えていた時代、

それはまだ、

イタリアに来たばかりの頃で、

見るもの聞くもの全てが新しく

だからこそ、無条件に「好き」だと思えたのかもしれません。


それは、

「日本が好き?」と聞かれても

こたえるのに困るくらいの

同じレベルの話です。


日常になってしまえば、

大して意識をしないようになります。


良いこともあれば、悪いこともある


日本がイヤで出てきたわけでもない私にとっては、

日本は日本で良いし、

イタリアもイタリアで良いし。


同じくらいに、

日本は日本で大変なこともあり

イタリアはイタリアで大変なこともあるワケです。


どちらがどうとかではなく、

多分、

今はここに居る...

そんな程度のことだったりします。


「そうなんだ...昨日出会った子は、イタリアが大好きって言ってたよ。」


少し残念そうに言うイタリア人に

「きっと、まだ年月が浅いのかもね。長くなると、納得いかないこともまま出てくるしね。」

と言うと、

「あぁ、そうだった...」

と言うのでした。


いろいろと長く経験してくると、

普段の生活が日常になり

それはもう

好きか?嫌いか?の世界では無くなります。


それで、

「好き」と「嫌い」のラインがはっきり分かれるのであれば、

多分、

ギリギリ「好き」のラインの内側に居るのかも知れないと

その時、そう思った自分です。


どこも、

「住めば都」であり、

特別にイタリアに固執しているつもりはないですが、

まぁ、

食べ物美味しいですし、

こうして今もイタリアに居続けているわけです。









⬇︎今日もありがとう!


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。