たらい回しで周ってみる… | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。





今日の空。


なんだかビュンビュン飛んでいる雲たち。
夕方になったら、
ひとつも無くなった。



イタリアに居る人なら

必ず誰しもが味わう、

「たらい回しの刑」。


イタリアの、役所や病院には、

いろんなセクションがあるのだけど、

初めて行く場所は、

一回ですんなり行く…

なんてことはなく、

行ったら行ったで、

「あ、それは、あっち!」と言われ、

あっちに行き、

あっちでは、

「それはここではないわ、そっちに行って!」と言うものだから、

そっちに行く。


で、そっちでもなくて、

どっちに行っても

「違う」と言われ、

一周まわって、

やっぱり最初のとこだった…


みたいな事が、

普通にある。


昨日もそんな日で、

2階の受付で聞いてみれば、

「それは、4階ね!」と言われ、

4階に行けば、

「それは、ここではないわ。」と

言われた時点で、


あ、これは…


と気付く。


イタリアに、長年居ると、

その辺、おかしくなってきちゃうのか、

怒るの通り越して、

どこまで、たらい回されるのか

興味津々になってくる自分が居る。


4階に行ったら、

「それは、地上階だから。ゼロよ!」と言われ、


ほほう、「ゼロ」かい…


と思いつつ、


今日の収穫は、ゼロっぽい…と

予感し、

列に並んで、ちょっと待ち、

それまで何度も説明してきた案件を

一から話し、

「あ、それは地下なの!」

と言うものだから、

地下に行ったら、

誰もいない…という。


この国の、

「たらい回しの刑」にちなんだ、

人々の言うところの

「それは、あっち!」の

「あっち」の可能性の豊富さに


どっちかに行ったら、
どうにかなるんでない???


という、

不思議な解決法も含めて、


あぁ、やっぱりイタリアだなぁ…と

思わずにはいられない。


結局、

昨日の収穫は、

予感的中、

ゼロだった。







⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。