旅する精油 免疫がなくて。。。 | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

アロマテラピーをやってみるみなさま

どこの精油を使っていますか??

 

私自身「どのブランドを使っているのですか?」という質問をよく受けます。

まあ、よく使うブランドは10社くらいあるかな。

私がいいと思っているフランスのブランドです。

フランスに住んでいる私にとって、買いやすくてお値段も満足

そして質もいい(と思う)ものを使っています。

 

日本に住んでいる方にとっては

日本に代理店がなければ

国際郵便で送ってもらわなければならないし

小さな会社なら、カード支払いができず国際送金になったり

(送金手数料も数千円しますよね、きっと)

フランス語でやりとりしなければならなかったり

日本の税関で、関税をかけられたり

などなど、いろいろと面倒なことがあるので

私はブランド名はブログではお伝えしていません。

 

私にとっていい精油でも、それぞれの方にとって

高すぎる、面倒臭すぎる、時間がかかりすぎる、質もそこそこ?

これだけの手間暇とお金をかけるなら、

同じくらいの(それ以上の)品質のものが日本にもあるよ

ということもあるので、やっぱり自分の目と鼻と頭を使って

「これ!」と決めていただきたいと思っています。

私の中級1②という授業でがっつりお話しています。

 

精油に関しては、いろいろと知りたいので

マニアックなものは買うようにしています。

調香師さんから購入した和の精油とか

屋久杉の精油とか

フランスのあらゆるところの真正ラベンダー精油とか。

 

先日、とある会社のインドの精油を購入しました。

というか、「買います!」と友人に頼んでおいたものを

4月に日本でピックアップできなかったので

実家に置いたままだったのですが

夏に友達の娘ちゃんが日本に帰ったので、お願いして持ってきてもらったのです。

インド→日本→フランス!

 

半年も経ってしまいましたが、やっと受け取った!!!長旅でしたね。

「ワオ!」な精油でした。

買ってくださった友人からは、夏前に

「香りが変化してちょっと。。。」みたいなメールをいただいていました。

それは、日本の夏が湿気と暑さで大変だから?

精油の品質がそもそも?

など、いろいろ想像を巡らせて、覚悟はできておりました。

 

ですが、非常に勉強になる精油でしたよ。

高い授業料になったかも!?

 

前にもブログで書きましたが(チョコレートの話のところ)

ハワイで買ったカカオの精油が合成香料だったお話。

そして今回の精油。

つくづく、フランスって、精油の品質がそこそこいいな、と思います。

普通に買って「???」な精油は、売っていません。

よほど、南仏の古びたお土産物屋さんで

精油の学名も何も書いていないようなものを買ってしまったら

ありうるかもしれませんが

薬局で、オーガニックスーパーで、自然療法のお店で買える精油が

「天然精油なのかそうじゃないのか!?」のボーダーを彷徨うものは

まずお目にかかれません。

上記のお店で買えば、確実に「そこそこの品質の天然精油以上」です。

 

今回は、ひとつ、これは私でもわかるぞ!という品質の危ういものがありました。

なぜかフランス産のイランイラン、超臨界流体抽出法です。

イランイランは、フランスでは育ちません。

原産国・フランスのイランイランというのはおかしいと思う。(箱にそう書いてあります)

で、有機溶剤の香りの後に、すごい控えめにイランイランのような香りがします。

イランイランは私が好きな精油なので、これは残念!

ちなみにこの精油はさらに長旅をしましたね。

フランス(本当か!?)→日本→フランス

(チューベローズも、これはチューベローズの香りじゃないですね。。。)

 

精油の世界では、インドで取れる植物もたくさんあるので

インド産の精油はフランスのブランドでもよく見かけます。

今はペパーミントはほぼインド産じゃないかな。

なので、私の精油箱にも「インド産精油」はたくさんあります。

ですが、今回は、群を抜いて特殊ですね。

インドで作るから云々ではなくて

どういった生産者さんなのか、というところだと思います。

 

やっぱりね、精油って「誰が扱っているのか」が大切。

いろいろな考え方がありますが、私にとってのアロマテラピーに使用する精油は

「品質のいいもの」が大前提です。

品質のいいもの=有名ブランドじゃないんですよ、私の場合。

生産者さんの顔を見て、お話をして、みえてくる質の良さ。

私が言う「品質」を求めていない人もたくさんいます。

他のこだわりがあるんだと思いますが

「この人はこれでいいんだー」と残念に思うことも。

ま、本当に考え方の違いですが。

 

日本の方に「どこのブランドが?」と聞かれるのは

きっと、日本の精油の品質がピンキリだからだと思います。

私はフランスにいて、怪しい精油を買う機会がほぼないので

その「免疫のなさ」で日本の精油を見ると「ワオ!」が多いのです。

ただ、日本のブランドをほとんど知らないので、オススメはわかりません。

オススメはわからないけど

天然精油の最低条件のボーダーを彷徨う精油はあるな。

日本の場合は、買うときに精油のサンプルを嗅ぐことができると思うんです。

なので、サンプルを嗅いで、店員さんに聞いて、なんなら輸入代理店に聞いて

そこから生産者さんの情報を聞き出して、いいなと思ったものを使うといいかと思います。

 

私もね「これ珍しいよ」と言われると無条件に買ってしまうので

(フランスだと、大概が「こだわってて品質がいい」ことの方が多いので)

日本での精油はリサーチを怠りがちです。ここ、反省。

 

で、この精油をどう使おうか、考えたのですが

イランイランはちょっと用途が思いつかないのですが

他のものは、まあまあちゃんと植物の香りがするので

お部屋のお掃除用などに使おうと思います。

 

私にとって、品質のいい新しい精油は

①アロマコロジーとして(香りを嗅いで感情を整える)

②アロマテラピーとして(精油を塗って、体の不調を改善する)

③手作りコスメとして(コスメの香り付け)

④手作りホームケアとして(掃除や部屋のアイテムの香り付け)

の順番で使い分けます。

一番いい品質の新しい精油は①で使って、古くなってくるに従って

②③④とレベルをさげていくのです。

 

そもそも品質がどうかな?という精油はギリギリ③か④で使います。

③のときは洗い流すアイテムかなー。

私の考え方ですが、参考になれば。

 

というわけで、みなさま、自分が納得いく品質の精油、使いましょう!


今回の精油はベチバーとサンタルも購入

写真はマダガスカルのベチバーの根、香道のお店で買った白檀のブレスレットと木片