東京市場ザラバ~前場に295円高まで上昇するも、日銀決定会合後に上昇幅を縮め83円高~(2019年9月19日)

 

2019年9月19日

・昨日のNY株はFOMC声明で市場の予想通り0.25%の利下げを発表し、「景気拡大持続のため適切に行動する」として追加利下げも示唆したこと、また会合参加者17人の今後の金利見通しの中央値が年内の利下げ打ち止めを示したことでダウは一時211ドル安まで下げ幅を拡大しました。
しかしパウエル議長会見で景気が一段と悪化すれば積極的に利下げに踏み切る考えを表明したことで上昇に転じてダウはプラテンして$36高、ナスは小幅安の0.11%安で引けました。

・本日の日経は前日終値21,960.71よりも103.75円高い22,064.46で寄り付き、直後から上げ出して9時半過ぎには295円高の22,255まで上昇し、22,230近辺での揉み合いがしばらく続きました。
しかし10時半から逆に下げ出して11時には22,122まで押し戻されて22,064で前引けとなりました。
昼休み中の11:49に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、直後は大きな反応はありませんでしたが12時から日経先物とドル円が急速に下落したため後場は22,183で寄り付き、直後から更に下げ出してして13時前には22,000円割れ寸前の22,003まで下落しました。
その後は小幅戻して20,040-90での小動きが続いて、22,044.45(+83.74)で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:49 現状維持

 

 

日経先物
・21,900で寄り付き、9:00に21,890から21,990まで急伸し、更に上昇が続いて9:50には300円高の22,100まで駆け上がりました。
そこからしばらく22,050近辺で揉み合っていましたが10:30から下げ出して11:00には21,950まで押し戻され、小幅戻した22,000近辺での揉み合いが続くなか、昼休み中の11:49に現状維持の発表があり、直後は21,990-22,040で小幅に上下しました。
しかし12:00からドル円と共に急速に下げ出して12:45には21,830まで下落し、そこから一旦リバって13:00に21,940まで戻した後は21,900近辺での小動きが続いて、21,870(+70)△0.32%で引けました。
現物は22,044.45(+83.74)△0.38%でした。

東証一部売買代金:23,637億円、東証一部売買高:13.33億株
東証一部騰落数 値上がり1,752銘柄、値下がり337銘柄、変わらず61銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
前日終値845.22よりも1.91ポイント高い847.13で寄り付き、勅語から上げ出して9:25に858まで上昇しましたが、そこから押し戻されて10:55に849まで下落しました。
後場になると一段安となり12:50に845まで下落し、その後は848近辺での小動きが続いて、848.29(+3.07)△0.36%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨夜のドル円は欧州時間から108.20近辺での小動きが続き03:00のFOMC声明の時は108.11でした。
声明文で市場の予想通りFF金利の誘導目標を0.25%引き下げて1.75-2.00%にすると発表し、更にメンバーの政策金利見通しでは2019年と20年は追加利下げを見込んでいないことが明らかになったことで追加緩和期待の後退と共に米長期金利が上昇したため03:15に108.37まで上昇しました。
03:30からのパウエルFRB議長会見で、今回の利下げについて「米景気見通しを支え、リスクへの保険となる」と説明し、「経済が弱まれば、さらなる連続利下げが必要になる可能性もある」と述べたことで下落していたNY株が反転上昇したこともあり上昇基調が続いて05:30に108.47まで上昇し、108.46でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると108.40近辺で揉み合った後8:50から小幅上げて9:00に108.46まで上昇しました。
しかし9:50から下げ出して10:50の107.99まで約50pips下げ続け、108.10近辺での揉み合いとなりました。
11:49に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり直後に108.01-21で上下に振った後、更に円買いが続いて12:50には107.78まで下落しました。
その後は107.90近辺での小動きが続いて、107.92で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・上昇基調が終日続いて154.77で引けました。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
前日終値2,985.65よりも7.27ポイント高い2,992.92で寄り付き、前日終値を挟んだ小動きがしばらく続き、後場半ばから引けにかけて上昇し、2,999.28(+13.62)△0.46%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  27,147.08(+36.28)
NASDAQ  8,177.39(-8.62)
・FOMC声明で市場の予想通り0.25%の利下げを発表し、「景気拡大持続のため適切に行動する」として追加利下げも示唆したこと、また会合参加者17人の今後の金利見通しの中央値が年内の利下げ打ち止めを示したことでダウは一時211ドル安まで下げ幅を拡大しました。
しかしパウエル議長会見で景気が一段と悪化すれば積極的に利下げに踏み切る考えを表明したことで上昇に転じてダウはプラテンして$36高、ナスは小幅安の0.11%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは8:00時点)
・欧州時間からジリジリと低下して02:00に1.747%まで下落しましたが、3:00の政策金利の発表直後に反転して上げ出して1.800%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足