東京市場ザラバ~FOMC後から軟調な展開で156円安~(2020年9月17日)

 

2020年9月17日

・朝方からFOMCでのハト派姿勢を期待して、寄り付きから堅調に推移し、FOMC声明で予想通りFFレート誘導目標を0.00-0.25%で据え置きで金利見通しをゼロ金利維持の期間を前回の2022年から2023年まで延長、「リスクが生じた場合には適切に金融政策のスタンスを調整する用意」と緩和スタンスを継続する姿勢を示した内容だったことで上げ幅を拡大し、ダウは一時369ドル高まで上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見で現行の資産購入規模が適切であるとしてイールドカーブ・コントロール(YCC)やマイナス金利について言及しなかったこと、また「現行のガイダンスは極めて強力」との考えを示すと追加緩和期待が後退して引けにかけては上げ幅を縮め、ダウは$36高、ナスは1.25%安で引けました。

・本日の日経は前日終値23,475.53よりも58.91円安い23,416.62で寄り付き、しばらく23,400-450で小動きでしたが、9時半前に23,321まで急落しました。
そこからはリバって10時半に23,427まで上昇しましたが、再び下げ出して前引けは23,301でした。
昼休み中の11:51に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果が発表されましたが、ほとんど反応なく逆に日経先物が下落したため後場は23,296で寄り付きました。
その後は23,300-350でのこう着がひたすら続いて、23,319.37(-156.16)▼0.67%で引けました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:51 現状維持

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2020年9月17日)の記事に載せています。
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日経先物
・23,260で寄り付き、9:20に23,160まで急落した後、戻して10:30に23,260まで上昇しました。
しかし再び押し戻されて11:00には23,150まで下落し、11:51に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表がありましたがほとんど反応はありませんでした。 12:20に一段安となって23,100まで下落し、その後は23,140-190でのこう着が続き、引けにかけて一段安となり23,100(-200)▼0.86%で引けました。
現物は23,319.37(-156.16)▼0.67%でした。

東証一部売買代金:20,035億円、東証一部売買高:11.08億株
東証一部騰落数 値上がり1,116銘柄、値下がり931銘柄、変わらず127銘柄、比較不可1銘柄

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

マザーズ
・前日終値1,181.23よりも5.25ポイント安い1,175.98で寄り付き、9:15に1,167まで下げた後は反転して10:20には1,185まで上昇しました。
しかし再び押し戻されて11:25には1,168まで下落し、後場になると再び戻して1176-80での小動きが続き、1,178.00(-3.23)▼0.27%で引けました。

左:マザーズ-5分足 右:マザーズ-日足
 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・昨日の欧州時間はFOMCでのハト派的な内容になることを警戒して欧州時間から円高・ドル安が進み、16:00の105.38から22:10には7月31日以来の安値となる104.80まで下落しました。
27:00のFOMC声明発表直後に104.79-105.07で振った後、パウエルFRB議長で追加緩和について踏み込んだ発言がなかったことでドル買いが強まり03:50に105.14まで上昇しましたが、NY株がFOMC後に軟調に推移していたため円買いに押されて109.98でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると9:20に104.87まで下げた後は105.00-10でのこう着が続き、10:55に105.17まで上げる場面がありましたがすぐに押し戻されてました。
11:51に日銀金融政策決定会合の現状維持の結果発表がありましたが、反応はほとんどなく、その後は105.00-10でのこう着が続き、14:40から一段下げて104.97で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・大きな動きはありませんでした。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

上海総合指数
・前日終値3,283.92よりも6.60ポイント安い3,277.32で寄り付き、前場はマイナス0.3-1.0%で推移し、後場になるとプラテンする場面がありましたが、引けにかけて押し戻されて、3,270.44(-13.49)▼0.41%で引けました。

左:上海総合指数-1分足 右:上海総合指数-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW  28,032.38(+36.78)
NASDAQ  11,050.47(-139.86)
・朝方からFOMCでのハト派姿勢を期待して、寄り付きから堅調に推移し、FOMC声明で予想通りFFレート誘導目標を0.00-0.25%で据え置きで金利見通しをゼロ金利維持の期間を前回の2022年から2023年まで延長、「リスクが生じた場合には適切に金融政策のスタンスを調整する用意」と緩和スタンスを継続する姿勢を示した内容だったことで上げ幅を拡大し、ダウは一時369ドル高まで上昇しました。
しかしパウエルFRB議長会見で現行の資産購入規模が適切であるとしてイールドカーブ・コントロール(YCC)やマイナス金利について言及しなかったこと、また「現行のガイダンスは極めて強力」との考えを示すと追加緩和期待が後退して引けにかけては上げ幅を縮め、ダウは$36高、ナスは1.25%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・FOMCでゼロ金利政策見通しを2023年まで延長でハト派色の強い内容でしたが想定の範囲内として売られ、またパウエルFRB議長から追加緩和について踏み込んだ発言がなかったことで一段の売り材料となり、利回りは上昇して0.699%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足