不動産業者の巧みな営業技術により、不動産は価値あるものと思っている人が多いです。

また、価格変動はあったとしても、それほど大きく下がることはないと思って不動産を買う人が多いです。

 その結果、多くの人が、長期のローンを組んで不動産を買うというわけです。

数年たったら安くなるとは思わないからこそ、お金を借りてでも今すぐ買おうとするわけです。

 しかし、投資のターゲットとなっているエリアを除いては、不動産の価値は落ちて当たり前と思ったほうがいいです。

そして、ローンを組んでまで不動産を買わないようにしたほうが、損するリスクを減らせます。

それは何故かと言うと、建築技術の発達により、「便利さが同じ」程度のエリアの延べ床面積はどんどん増え続けるからです。

また交通技術の発達により、「時間的な便利さが同じ」程度のエリアもどんどんと増え続けるからです。

さらに、通信技術の発達や、通販業者の進化により、街の中心部から少し離れたところに暮らしていたとしても、中心部に住んでいるのと同じくらい便利になってきているからです。

 その為、人口の増加ペース以上に、便利な不動産は増え続けるので、不動産そのものの価値は落ちて当然と言えます。

不動産には大量の投資マネーが入り込んでいるので、投資対象として値段が上がっていますが、冷静に考えると今ついている価格ほど価値がある不動産はほとんどありません。

バブルになっているエリアだって、みんなが冷静になった瞬間に一気に不動産の価格が下がります。

 ですから、不動産を購入する際には、不動産そのものを価値あるものだと思わずに、ただの投資対象として冷静に見たほうがいいのです。

株や商品などと同じ投資対象と見れば、取引するときに冷静に判断することができるようになります。


次回は「保険会社が儲かっている場合、保険加入者は損する確率が高い」をお伝えします。

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