4/1(月)新元号が「令和(REIWA)」に決定。
その典拠は「萬(万)葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文」。
安倍首相にとっては長年の願い叶ったりじゃ。
日本文化をこよなく愛(あい)す爺やも、なんとはなしにほほが緩む思いじゃ。
さて、その「梅花の歌三十二首の序文」は萬(万)葉集を編纂したといわれる
大伴家持(718〜785)の父、大伴旅人(665〜731/7/25)の作じゃ。
この梅を愛(め)でる「宴(うたげ)」は
天平二年(730年)正月十三日(新暦換算2/4)と記されておる。
藤原氏一族の左遷人事で太宰府赴任(728年)となり早3年目、
旅人、御年66歳、自邸での催しと言われておる。

その序文は漢文
「于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」

「令和」の考案者と言われている「中西進」さんの現代語訳は
「時あたかも新春の如き月
 空気は美しく風はやわらかに
 梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き
 蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」
この「蘭」は春蘭なんじゃと思われる。

某国営放送「ニュースウオッチ9(4/1)」で紹介された二松学舎大学 塩沢一平教授の意訳は
「春の初めの良い月に
 さわやかな風が柔らかく吹いている
 その中で梅の花が美しい女性が鏡の前でおしろいをつけているかのように白く美しく咲き
 宴席は高貴な人が身につける香り袋の香りのように薫っている」

爺やは某国営放送の意訳がなかなか良かったと思うんじゃが?
それは良いとして、安倍首相は以前から「元号の出典は国書」からじゃった。
彼はラッキーにも今回大願成就した事に。

又、彼の明日への希望・念願は
「万葉集は 略 わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります。
 悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。
 こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。
 厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、
 一人一人の日本人が、明日への希望とともに、
 それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい。」と。

「明日の希望」は本来、極力他に依存せず「自ら創り出すもの」なんじゃが・・・・・。
みんな如何のもんかの〜?

因みに、「令和(REIWA)」の外信訳は
BBC(英)・・「order and harmony」
WSJ(米)・・「"rei," which can mean auspicious in traditional texts, and "wa" meaning peace」
Bloomberg(米)・・「"order" and "peace" or "harmony"」とか。

これに対し、外務省は「令和(REIWA)」の意味の英訳を
「beautiful harmony」(美しい調和)に統一したそうな。(2019/4/3)