everyday affairs 〜朝寝坊と小さな幸せ〜 おまけ3 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


※無断での話・内容転写利用禁止
※アメともピグともは受け付けていません

余韻とかそんなやさしいもんじゃない。

疲労感が半端ない。

表現方法が合っているか分からないけれどアスリートが強化練習したときの直後感ってこういう感じなんじゃ・・・・・。

想像でしかないけれど。

言葉にするならぐったり、だ。

 

もう起き上がる気力もない。

体力には自信あるつもりだったんだけどな。

 

俺の恋人は『人』じゃないんじゃなかろうか・・・。

本気でそんなことを考えていたらやさしいキスが降ってきた。

 

「どうした?」

 

「初めてだよ。唇腫れたのなんて・・・」

苦笑いしながら言う。

キスしすぎてされすぎてお互い腫れるって・・・。

それだけじゃないけどやりすぎにもほどがある。

完全に腰が砕けてるし。

 

「腫れたのはそっちだけ?」

いたずらっ子みたいににんまりしながらお尻を撫でられた。

急に触るからビクンと跳ねて腰を思いっきり引いた。

 

「う~~~~~っ」

唸る。

 

「安心しろって。明日仕事だからもう無茶させるつもりはない」

 

・・・・十分無茶だったけど・・・。

しかも

「こっちは腫れるわけないじゃん! めっちゃ前座に時間かけて慣らされたし、もうどんだけ俺ん中にいたと思ってるの? いつまでも入ってる感覚が残ってて、今だってこの中に住んでるみたいなんだから! 腫れるほうがマシだったよ」

 

腫れたら痛いって叫んで俺自身を守れたかもしれないのに。

嫌だったわけじゃないけど、たがが外れすぎ。

尋常じゃないって自覚してほしい。

 

「俺の子、さすが。記憶や感覚でそのまま滞在するなんて・・・。羨ましいな」

 

「俺が普通に生活できないよ、やめてっ!」

そんなもの羨ましがらないで欲しい。

半ば本気で背中を叩く。

 

「って。いてぇよ。悪かったって。機嫌治して?」

 

俺を優しく抱きしめた。

 

だたただやさしく包まれて、ぬくもりに欠伸が出た。

 

「眠いの?」

 

「ん・・・。ちょっと」

俺の体内時計って正確だな。

早寝早起きの習慣がいつのまにか身体に染み付いたみたいだ。

すごく身体を酷使したせいか睡魔が襲う。

 

「飯どうする? 一食抜いてるじゃん」

 

そうでした。

もう外は薄暗い。

そんなことも気が付かず盛っていたなんて・・・・・。

 

「腹減ったの通りこしたかも・・・。けどなんか食べなきゃね」

本気で体力も気力も復活しない、食べないと。

栄養不足だ。

とても作る気力がないけど。

 

「デリバリーにしようぜ。検索する。このままベッドで食えるもんにしよ」

スマホで調べ始める。

 

「ん~・・・・よろ・・しく・・・」

そのまま包まれているからあたたかくて、なにがいい?って聴かれた気がするけれど、いつの間にか眠りに落ちてしまっていた。

 

そしていつの間にか届いていた夕飯。

本当にベッドにいるまま食べられるようにセッティングまでしてくれた。

俺は寝こけていたけれど起こされて、ベッドの枕に背を預けて起き上がり座っただけ。

今朝と同じように食べさせてもらう。

今回は全く抵抗しなかった。

もうそんな余力もない。

されるがまま。

燕のヒナみたいに口をあけモグモグする。

 

間違いなく体力お化けな俺の恋人は自分自身で美味しそうに食べている。

いつものことだけど口の中いっぱいにしながら本当に美味しそうに食べていて、可愛くて笑ってしまった。

本気で疲れ切っている俺に「自分にも食わせろよっ」って言わないのが彼らしい。

そういうとこはすごくやさしい。

そうじゃなくても基本的に俺を甘やかしてくれるけど。

 

食べたばかりで横になるにはよくないけれど、本当に気力がなくてそのまま横になり、風呂は明日の朝でいいやと諦めて、またやさしく抱きしめられながら目を瞑った。

 

「結構早い時間だから、このまま寝たらかなり早く目覚めそうだな」

いつもと違う就寝時間だからか、眠れるかな、俺・・・と不安そう。

いくら体力おばけでもこのまま横になっていれば眠れると思う。

それだけ激しかったんだけどな。本人気が付いてないのかな、眠そうな顔してるけど。

 

「たっぷり寝て体力戻ったら、明日こそ一緒に起きてなんかやる?」

仕事だけど、そんなに早い時間からじゃない。

 

「・・・・・またやる?」

嬉しそうに微笑んで、額にキスしながら腕に力をこめられるから

 

「・・・・なんの話・・・・?」

少しだけ低い声を出した。

 

「・・・・悪ふざけが過ぎた、ごめん。いいよ、ジョギングでも縄跳びでも筋トレでも一緒にやるよ」

今にも眠りにつきそうな俺の髪を撫でながらやさしい声で今日する予定だったことをしようって言ってくれた。

 

体力お化けだけど、仕事に日まで無理しなくていい。

俺のルーティンにわざわざ合わせることはない。

ふだん、お互いのルーティンが違うのは分かってるし。

やるタイミングとか内容とか違うと調子が狂うこともある。

 

休みの日にどちらかに合わせるのはいいけれど、やっぱりいつもは自分の慣れたもののほうがいいはずだ。

たしか明日迎えの時間はほぼ一緒のはず。

 

「やっぱり明日はゆっくり寝てればいいや。でさ、2度寝しようよ?」

 

「寝る前から2度寝決定?」

 

「得した気分になるから、今日とは別な意味で贅沢な朝にしよう」

俺の好きな起き方。

 

「今日って贅沢な朝だったっけ?」

 

「1日中くっついてるのは他人が聞けば異様だけど、別に他人に教えるわけじゃないし。好きな人とずっと愛し合える朝なんて、濃すぎたけど贅沢以外になにがあるの?」

 

「・・・・・お前、これ以上惚れさせてどうするの?」

 

「ん~・・・・そうだなぁ。俺しかぁ・・・必要じゃない心とぉ身体にしちゃ・・・・・おうかなぁ・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・あれ? 寝たのか?」

 

心地よい腕の中。

もう限界で。

瞼が開かない。

 

 

 

 

「とっくの昔にそうなってるよ。おやすみ」

 

もう一度あたたかくてやさしいキスが額におちたけど、もう俺は夢の中。

 

 

そして程なく俺の恋人も眠りにつき、予定通り、たっぷり寝たから必要のないはずだけれど二度寝をした。

人間って不思議なものだ。

寝すぎるくらい寝たのに、二度寝も出来た。

これまた贅沢な朝だったけど、予定より多めに寝てしまい、シャワーを浴びる時間が危うくなくなるところだった。

 

大好きな人のぬくもりって中毒性があってヤバいなぁ・・・。

せっかく早寝早起きの習慣がついて健康的で健全だったのに、俺の恋人はそこを脅かす。

誰にもない魅力を持っている危険な恋人を恨めしく感じつつも、そんな彼が好きすぎるんだから仕方ない。

 

俺は今日も幸せだ。

全身、痛いけどね。



fin


もみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじもみじ


おは翔ちゃん。



今朝の更新でこのお話はおしまいです。

今日は事後の様子なので、おまけ1&2を読まなくても多分内容は理解できると思います(笑)



このタイトル、「早寝早起きさんと体力おばけの無謀な戦い」の方が正しかったかもしれません(笑)←今回の短編、体力おばけって言葉めっちゃ出てきたでしょ? 何気にこの言葉がお気に入りです。体力おばけ=絶倫=ショウサクライって感じしない!?(笑)



楽しんでいただけたでしょうか?

そうならいいな


コメント書いていただいたりいいねを押していただけて感謝しかありません

すごく嬉しいし幸せです。ありがとう。



またに短編しか更新しないのに、何年も前からかわらずに遊びに来てくれる方や、新規の方まで、ここにわざわざ足を運んでくれてありがとうございます



これからも

更新頻度が不安定なままだとは思いますが、よかったら遊びに来てください




そういえばもう今日で9月が終わり

今年も残すところ3ヶ月ですね


この前、今年が始まったと思ったらもう残りわずか

コロナのせいで、うちの姫は修学旅行も体育祭も音楽発表会もありません。中学3年のときの行事が1番メインなのにね


仕方ないけれど納得いかないな、と思ってしまいます。


いつか、大人になったら旅行やらなにやらやればいい、とは言っても、15歳の思い出は今しかないのになぁ。


親が思っているほど、ショックそうではない我が家の姫ですが(るぅがお家大好きのインドア人間なんですが、うちの姫はそれに負けず劣らずお家LOVE人間なので、家にいくら居てもいいそうだ)今はそう気にならないかもしれないけど、大人になってから、あのとき出来なかったことを寂しく思う気がして、当事者じゃないのにやっぱりやるせません。


普通の日常って本当に大事ですよね



マスクなんかしないで笑える日が早く来るといいのになぁ



気持ちが暗くなってしまった

ごめんねあせる









朝夕すっかり寒くなりました

風邪などひかないよう気をつけてくださいね 


今日も気をつけていってらっしゃい










るぅ