気の進まない代位にくどくどしていると、要談がなされてジャンセニストの烙印を押され喪心した | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

一日(土)
午前三時に寝る。

午前十一時前に起きる。休日。雨。
AMに起きたことだし、せっかくなので近くの病院へ行き、血を抜いて再検査。そのあと買い出し。
昼寝していたらセンセからワデンが入る。寄り合いの日にちの確認だった。起きて運動。

二日(日)
山越雑文。清書して刷る。やはりラストが急展開すぎる気がするが、まァこれはこれで仕方ない。
そういえば、もう九月。新生水銀も見直さないといけない。
午前四時に寝る。

午後一時に起きる。休日。
冷蔵庫が壊れて、てんやわんや。家電屋を廻って、目ぼしいのが見つかったのが午後五時。明日の配達で、実際に使えるのは明後日になりそう。こりゃ大変だ。
買い出し、山越雑文投函、ブツの発送、運動。

三日(月)
午前一時すぎに寝る。

午前八時に起きる。仕事。
明日は超大型台風直撃とのことで、事前に自宅待機を命ぜられる。望むところである。
帰ると、新しい冷蔵庫が登場していた。圧かけて運動。

四日(火)
午前三時くらいに寝る。

午前十一時に起きる。
待機していたら会社は休みになった。まァ、それも当然なくらいの暴風雨。ラッキー……とか思っていたら、家が停電、断水。最悪の状況に陥る。
風呂がもちろん使えないので、夜は地元の高級老舗ホテルまで日帰り温泉を堪能しに行く。
帰宅。灯りを失って中核派のアジトのようになった陋屋で、コンビニの焼きビーフンを喰っていると、猛烈に体調がわるくなってきて、午後十時には寝る。

五日(水)
午前七時半に起きる。
頭痛は衰えず、嘔吐をくりかえす。この日は平常通りの出勤日だったが、体調不良を理由に休ませてもらう。
病院へ。熱中症かとも思っていたが、たんなる風邪。ついでにこないだ血を抜いた再検査の結果を聞くと、特に数値も変わらず、経過をみる……とのこと。
頭痛薬を飲んだらドンピシャで効いた。
壊れた冷蔵庫とブラウン管テレビとビデオDVDデッキの引き取りに、エディオンの人間が来る。
外出。パンを買ったり、工事現場の人に取材したり、タピオカミルクティーで一服二服したり、本屋を冷やかしたり、猫の飲み水を汲んだり、エディオンまでLEDランタンを買いに行ったり……。そして各地で涼む。
午後四時半に帰宅。マンションの住人がエレベーターに乗りこむところを目撃。なんと、エレベーターが動いている。
急いで家に入り、エアコンをつけると起動した。ついに電気が通った。約一時間後に水も通る。最高である。
それからはもう祝宴まがいの晩飯。

六日(木)
しかし、テレビに電話にインターネットがまだ繋がらんのだ。暇である。
午前一時に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

七日(金)
午前一時に寝る。

午前八時前に起きる。雨。仕事。
帰りにTBTで年金を開拓。あまりにも濃厚であった。
その帰りに土砂降りの大雨に打たれまくり、靴が大ダメージを喰う。

八日(土)
司馬遼太郎『燃えよ剣』下巻を読む。
文久二年(一八六二年)、江戸幕府は庄内藩郷士・清河八郎の献策を受け入れ、将軍・徳川家茂の入洛に際して、将軍警護の名目で浪士を募集した。それによって結成されたのが浪士組だった。そこには天然理心流道場の近藤勇、土方歳三、沖田総司もいた。
しかし、清河が勤王勢力と通じていたことから袂を分かち、天然理心流やその他の面々は江戸に帰る。それからも内部抗争をくりかえし、壬生浪士組を最強の武力集団にするという思想に反する者たち、尊王攘夷派志士などを、土方歳三は次々と暗殺する。
そうした動きの中で生まれたのが、近藤勇を局長とする新選組だった。目覚ましい働きを買われて、ついには幕臣にまで取り立てられる。
慶応三年(一八六七年)十月に将軍・徳川慶喜が大政奉還をおこなう。新選組は旧幕府軍に従って戊辰戦争に参加するが、倒幕派の薩長土による新政府軍を相手にまさかの敗走。そのかげでは徳川慶喜までもが自軍を見捨てて保身に走る始末だった。
佐幕派の戦力は低下していく。近藤勇は処刑、沖田総司は肺結核で病死、そのほか主要な隊員も次々と脱退してしまう。やがて不死身と思われた土方までもが戦死し、『燃えよ剣』は幕を閉じる。
読みやすい。なんとも読みやすい。
​午前四時すぎに寝る。

午後一時前に起きる。休日。雨。
ブツの発送、買い出し。雨染みの靴をクリーニングに出そうと思ったが、目当ての専門店はまさかの臨時休業。
ネットは依然としてつながらぬ。K田サンに、僕の昔の雑文が読みたい、といわれていたので、フォルダ内をあらためたが、どれもあっさりとして酷いものだった。翌日が寄り合いだったので、刷っていこうかとも考えていたけども、やっぱりネットが復旧するまで待ってもらうことにする。

九日(日)
午前二時前に寝る。

午前十時前に起きる。休日。雨。
ダメージを喰った靴を専門店に持っていったが、ダメージはほとんどないし、クリーニングはもったいないといわれる。なんか、僕自身もそんな気がした。万能のクリームだけ買って、一旦帰宅。
午後一時からIセンセ宅で寄り合い。
山越雑文はなんともいえぬ評価で、再び書き直し。しかし、しょっぱいなァ。当初の目的とはちがうからだ。
K田サンとコーヒー、メシ。やっぱり山越雑文は厳しいのではないか、と。水銀雑文のころはよかった、と誠に正直な意見をもらう。時間がかかっても、僕は伝奇をモノにすべきなのか。
帰ると、ネットが復旧した。やっと人並みの生活が送れる。

十日(月)
例のK田サンのリクエストで、大昔の雑文をいくつか送った。
午前一時前に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。雨。
夕方、K田サンから返事があった。どれもわかりやすくて読みやすい、という。僕としたら、こんな過去の雑文を評価されて、戸惑いは禁じ得ないのだが。
夜、運動を終えると、とっぴょうしもなくセンセからワデンが入る。昨日の寄り合いでいいわすれたことがあった、と。
僕はついでだから、K田サンにこんなことをいわれたのだが――という話をした。するとセンセは、K田サンの意見を全面否定した。むしろS次の修辞法についていけていないのだ、十年前から進歩していないのはK田のほうだろう……と、なかなか辛辣。僕を介してのビーフ勃発である。
まァ、何はともあれ、K田サンによって植えつけられていた妙な不安は、センセが引っこ抜いてくれる形となった。元気になる。新生水銀を仕上げたら、山越に取りかかろう。

十一日(火)
午前一時前に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。ブツの発送がてらの運動。

十二日(水)
午前一時に寝る。

午前八時に起きる。雨。仕事。運動。

十三日(木)
午前一時すぎに寝る。

午前八時に起きる。仕事。雨。
西村京太郎『十津川警部 帰郷・会津若松』を読む。
同郷の福島出身の水谷という代議士を殺して、十二年の刑期を終えた高木。高木は十二年前、殺人の動機は一切しゃべらなかった。出所した彼を手助けしようとする女、つきまとう男、そして与り知らないところで起きた新たな殺人事件の容疑者になってしまう。
十津川警部は、彼が新たな殺人を犯したとは露ほども思っていないが、十二年前に彼がひた隠しにした代議士殺しの動機に、今回の事件の秘密も隠されているはずだと考えた。
高木の過去をさぐるうちに、彼が娘子隊の中野竹子を崇拝していることが朧げながらわかってくる。中野竹子とは、戊辰戦争の際に会津藩に所属していた烈女で、ならぬものはならぬという信条のもとに戦死した伝説的人物である。
まさにその中野竹子と相貌も酷似していた名家の娘、池田浩子という人物が、高木の近くにいたと知る。彼女は十三年前に病死したとのことだったが、その死はじつに不可解なもので、ハッキリとした死因は公表されていなかった。
彼女は水谷代議士のもとに選挙運動のアルバイトに出向いた過去があった。その際に、犯されて、我が身を恥じて自害したのではないか。しかし、すでに初老だった水谷ひとりの犯行とは考えにくい。共犯として名が挙がったのが、水谷の秘書を長年勤めて、水谷の死後、その地盤を引き継ぐかたちで政界に躍り出た若手代議士の安田だった。高木を水谷殺害に誘導したのも彼と見られる。
そうしているうちに高木は何者かに拉致された。十津川警部は安田を牽制する。安易に高木を殺させず、釈放もできなくさせる。しかし、覚醒剤と睡眠薬で麻痺させられた高木は、ひとりでにビルの屋上から身を投げて死んでしまう。
安田の手先である男たちを捕まえて、取り調べをするが、彼らは黙秘をつづける。拘束時間の期限が迫ったとき、十津川警部は男たちに、安田が暴力団の人間と彼らを始末する談合の内容をテープレコーダーで聞かせる。彼らは真実を打ち明けて、安田はついに逮捕された。
終盤にかけて目まぐるしく登場人物が増えること、また盗聴器を用いたという十津川警部の豪腕は正直なんともいえないところだが、謎の部分をギリギリまで引っ張ってグイグイ読ませる筆力はさすがのひと言である。

十四日(金)
午前一時に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。雨。

日中は山越雑文の直しをちょこちょこと進める。
帰りにTBT――まさかの二週連続。景気づけである。三連休を控えているのだ。
僕が勝手に「最強の傾城」と評していたS子のMは退職していた。ショックだった。雨の中を歩き廻り、Nサンで手を打とうかと思ったら、不在。これも何かのさだめと感じ、Aんなに入る。ちょっと人間性に難こそありそうだが、どう見てもクオリティは一頭地を抜いていたのだ。
僕もダテにTBT歴は長くないらしい……直感はピタリだった。美貌にかまけているのか、とにかく高飛車で、ダルそうなのだ。そのわりにはハードタッチを求めてきたり、かと思えば、肝心のところで非協力的だったりした。しかし、それはそれで楽しむことにした。
事後の談話で「学生さんですか?」という僕のおべっかに気を良くしたか、Aんなはベラベラと自分の境遇や生い立ち、職業までも明かした。なんとこの人、◯◯女優だったのだ。よし、また行こう。