病院に行けば、病気は治るの? | 「ひとりぼっち」のあなたへ

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NHK福祉番組出演、各地講演、生きづらさ書籍執筆――

幼少期の傷、自殺未遂、DV、依存…心の病サバイバー、咲セリが伝授する
生きづらい人生が「しあわせ」に変わる100の習慣と生の体験談
(「周りの人ができること」アドバイス付き)

「生きづらさを抱えていますが、病院に行けば治るでしょうか?」


「長い間、病院に通っているけど、ちっとも良くなりません」


こんなご相談を受けることがあります。





病院…。


これは、本当に難しい問題です。


「実際に、行って、すっきり治った!」


という方もいるのでしょうけど、
私自身は、病院に不信感ばかり持っていました。




というのも、私が病院に通わねば!と思ったのが20代初め。


信頼できる今の病院と出会えたのが、30歳です。


その間、ずーーーーーっと、病院難民でした。





「行きさえすれば、治してもらえる」


そう思えたのは、最初だけでした。




はじめに行った病院では、開口一番、
「こんな症状、聞いたことないなあ」と笑われました。


そのうえ、私の目を覗きこんで、
「目が、出すぎてる気がするなあ。甲状腺の病気かもしれない」と。


血液検査を今にもされそうになって、慌てて逃げました。




他の病院でも、
「うちでは手に負えません」と言われたり、
かと思えば、他の病院では、
「あなたは病気じゃないので、病気になったら来てください」
と言われました。




家中を壊し、暴力を振るい、自傷をし、
攻撃されるという妄想から外にも出られなくなっていた時のことです。





「私、病気じゃないの?」

 

「じゃあ、どうすれば救われるの?」




絶望しました。





幸か不幸か、次に行った病院では、「病気」と診断を受けました。


だけど、処方されたのは、どんな作用があるのかわからない、
山ほどの薬。


それでも、「飲んで治るなら」と、飲みました。


飲むと、ぼんやりして、眠くなって、少し不安がましになりました。


私は、ほっとして、その薬を飲み続けました。


だけど、だんだん効かなくなる。


私は、飲む量を増やしました。


飲んで、ぼーっとして、寝る。


その時はいいんです。


だけど、不安そのものが消えるわけじゃないから、
目が覚めたら、また不安になる。


死にたくなる。


暴れたくなる。


だから、また薬を飲む。




完全な薬依存状態でした。




それでも医師は、薬をいくらでも出し続けてくれました。


私は、どんどん、薬なしでは生きていけない心になりました。




けっして、「治ってる」とは、言えない状態に、
私は、「治してくれる」と思っていた病院で陥ってしまいました。




(続く)




 

 

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