志望動機 | 天然石ジュエリーのCanecryのブログ

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ハンドメイド天然石ジュエリーの作家、ロミのブログです



いまでこそ、自他共に認める押しも押されぬ中小企業シャチョー(ひとり)こと、セルフ・ブラック企業として名をはせ、のほほん~んと暮らしてる、わたくしことロミ子ではあるが、若かりし頃は勤め人であり、あれやこれやと10年以上もの間、広告屋で企画&デザインとして働いていた。

最終的にはそれなりの地位になったが、数年前に職を辞し、やりたかったジュエリー作家の道を歩み始め、今はこんなんである。まぁまぁ良い。なんとか生きられる。

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最初に就職した会社に勤務するにあたって、俗にいう『就職活動』、みたいなものがあり、履歴書を書いて書いて書きまくったのち面接までこぎつけ、内定を経た数社のうちの1社に就職した20代のわたしであったが、それから10余年が経過し、ある程度のポジションになってから、求職者の履歴書に嘘があることに気付いた。

志望動機だ。

日本の職務経歴書で、これほどまでに、嘘に満ち溢れたことを記載しなければいけない項目はない。

会社で働きたい動機?いうまでもないだろ?

カネ欲しいからにきまっとろうがぁ!?

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しかし、就職活動の履歴書の志望動機の欄にそんなこと書いてはダメなのである。いや、もちろん、一部の学生は本当に本当にその会社が好きで好きでアイラブユーで、その会社の製品が好きで好きでモーたまんなくて入社したい人もいるだろう。そういう方はホンマに正直に熱い想いを履歴書で語りつくしたまえ。そういう方をわたしは尊敬する。

しかし、そんなのはレアなケースである。

大抵の大学生は就職したい会社なんかないのだ。働いてカネ稼がないとダメだから就職するのだ。親に「卒業してもしなくても仕送りストップするからね!ちゃんと就職しなさいよ!」と言われ、やむにやまれず就職するのだ。志望動機もクソもあるものか。できることならこのまま遊んでいたいよ!けど、ヤバいんだよ。働かねーと!

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そんなもんで、履歴書の志望動機の欄には嘘が満ち溢れることになる。

いわく、

『御社の海外戦略に将来性を感じて~』、だの。

『私の学生時代のボランティア経験を通じて~』、だの。

『幼いころから興味を持っていた分野で、御社に貢献できる~』、だの。

『コミュニケーションが小学生の頃から得意で~』、だの。

はっきり言おう。全部ウソである。マジでイカレてるわ。

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嘘を書かなければ就職できない。

わたしもそうだった。美麗賛句を並び立て、自分の為に嘘をついて会社を騙そうと、履歴書の志望動機の欄を埋める。志望先の会社を褒めそやし批判を交えつつ賛美する。正直に書いてはいけない。志望動機欄は嘘を試されている試験なのである。つまり企業は嘘つきを求めている。これはまったく以て悲しむべき事実である。

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そこでわたしが一肌脱いであげようと思う。履歴書と言えども嘘を書いてはいけないのだ。嘘をついてはいけないことは子供だって知っている。なのに、就職して立派な大人になるためには嘘をつかなければいけないというのは大いなる矛盾であると言わざるをえない。

そんなわけで2つほど例をあげよう。こういう風に履歴書書けば嘘をつかないで就職できるよ、というテンプレートである。是非とも参考にしてほしい。


彼女(彼氏)欲しいなって人用


なんかもう全部正直に書こう。受付のおねーちゃんがかわいかった。だから御社を志望します。

営業マンの青年がイケメンだった。だから御社を志望します。

なんの問題も無い。仕事の目的は自分を含めた周囲の人間を幸せにすることにある。カネクレイ社の受付のロミ子ちゃん、かわいいなぁ・・・よっし!あの子の会社で働いて実績を上げて、愛するロミ子ちゃんひいては周囲の人を幸せにしよう!いやマジで立派な動機だ。これ以上に正当な志望動機があるのか?

しかもそのまさお君(仮名)は、コントロールしやすい。上司はこういう人間を採用したら、受付のロミ子ちゃんにお願いして、その営業マンのまさお君(仮名)をむっちゃおだててもらえば良いのである。そりゃもうあっというまに飛び込み営業1日500件、契約数300件の営業マンが誕生する。そんでもって、まさお君(仮名)が契約もってきたらロミ子ちゃんに「いや~ん、まさお君(仮名)すご~い」とか言わせときゃー、まさお君(仮名)はさらに頑張るだろう。やがては部長、いや、最高経営責任者である。総理大臣とかになっちゃうかもしんない。

ここだけの話だ。企業の採用担当者も参考にしたまえ。まさお君(仮名)はコントロールできる。


下着泥棒の人用


普通の採用担当者ならばヤバい奴が応募してきた・・・と、思うだろう。

いや実際ヤバイのだ。だって下着ドロがワコールとかの下着メーカに就職したいつってるんですよ?しかもご丁寧なことに、ご自分の性癖まで履歴書で暴露ときたもんだ。物理的にも精神的にもヤバイ人物であることは想像に難しくない。

しかし、下着泥棒の諸君。ご安心めされよ。大企業の担当者はそんなキミ達を見捨てはしない。

まず、キミ達を採用すれば、世界から忌むべき犯罪者がひとり消えるのである。大企業は社会貢献する、という話を聞いたことがあるだろう。

犯罪がない社会、女性や子供が安心して暮らせる社会。途上国に貢献したり、環境の為に植樹してみたり。それが大企業の社会貢献だ。

だから是非とも正直に履歴書に書いて、趣味と実益を兼ねた就職先に送ってみてほしい。

キミの実力が認められ、下着メーカーのプロフェッサーとして社史に名を遺すかもしれないではないか!

恐らくは通報されるが、それも大企業の社会貢献である。つまり、キミも社会貢献できるのだ!(自分がいなくなることで


まとめ

ノリとイキオイで書いているものの、もうなんのブログなのか自分でもわからない。

おわり