2020年2月12日水曜日

百合を読まない人にも薦めたい恋愛漫画:あの娘にキスと白百合を

お嬢様高校の女の子達の恋愛群像劇です。
1巻と最終10巻で対比される構成があったりと、凄くきっちり作り込まれています。

女の子同士の恋愛(百合)を描いた作品ですが、私は普通の恋愛漫画としても、オススメしたいです。

物語のメインは、周囲から一目置かれる秀才の主人公と、彼女を唯一上回る天才という王道的なコンビの関係ですが、その周囲の登場人物達も丁寧に描かれています。

むしろ、主役カップルより他カップル達の場面の方が多いです。
いろんな恋愛模様が楽しめるので、恋愛漫画好きなら、是非オススメです。
ラブラブカップル、先輩後輩、幼馴染み、ライバル、親子のような関係...etc

恋とは違う関係もありますが、そういった仲で、想いがすれ違ったり、衝突したりします。
それは、女の子同士だけで成り立つというわけではなく、異性間でもあり得そうな出来事です。
妬きもち、遠恋、温度差、恋愛観・価値観の相違...etc

ただ、この作品を読んで、ハッとさせられたのは、この衝突の後です。
お互いに、相手の気持ちを考えて、自分の気持ちも伝える―。
これが、適切に行われてないから、上手くいかなかったということが、現実では多いのではないかと思います。
自分の気持ちばかりが先走ってしまったり、必要なことを相手に伝えられてなかったり...。
当たり前のことではあるけれど、私はこの作品で描かれるいろんな人間関係を見て、ふと気づかされました。


各巻、表紙の女の子達の話が主に描かれていて、基本的に1冊で話がまとまっているので、表紙で選ぶのもありかもしれません。
帯がついていれば、帯の裏表紙側に登場人物達のプロフィールもあります。

どれも面白いのですが、私は5巻と6巻が特に好きです。

5巻は、主人公の母との確執の話と、温度差コンビの話、
6巻は、2巻の表紙のコンビの話と、恋愛観の相違が問題となるドロドロめな3人の話です。
どちらも、他よりシリアスでちょっと激しいんですけれど、そこが好きです。

0 件のコメント:

コメントを投稿