宣告すりゃいいってもんじゃない「(^o^)－不安と恐怖は臓器を傷める－

心身相関というのはひとが思うほど顕著なレベルでなくても、
じっさいにそうなんだと、ものの本にありました。
まばたき一つにも、精神作用が宿る。
血管の、脈打つ動き一つにも、精神作用が宿る。
そういうのが、心身相関の持つ、大きな意味なんだとの記述あり、
ああそういうものかと驚いたことでした。

 

心をあらためる、気持ちをあらためる。
病気の回復や健康状態に、心は非常に大きな効果を発揮する。
ってリクツでは知ってたけれど、
じっさい自分の臓器の機能や細胞の活性に、
具体的な効果を発揮するというイメージ、足りてなかった。

それでね、自分のような臆病で気弱な人間が、
「あなたガンがありますよ」と白衣にとつぜん申し渡されたら、
その瞬間から私の体はガタガタになる。

たとえ誤診だったとしてもね、
精神の緊張を２４時間、振りほどくことができなくなる。
申し渡される前の自分に戻れそうにないですね。

じっさい１８歳のとき私は宣告を受けました。
検査の結果、「死ぬときゃ肝硬変か肝臓がんだね」って、

さりげなく言われた。

いま思えばバカみたいな話ですが、

その瞬間に、「わたし肝臓がんで死ぬのか！」
「ここでこんなこと、やってる場合じゃない！」「どうすればいいの！」って、

追いつめられた気持ちにつきまとわれて、生きた心地しない。

この苦悩は誰にも話したことありませんが、

自分ひとりだけが見えない檻に収監されたみたいなね。
ただらぬ不安や恐怖は、

私のするまばたき一つ、息づかいや血管の脈動一つひとつに行き渡り、

さぞかし心身を傷め、回復をこじらせたことでしょう。

 

 

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