ハナちゃんと交流を持つことが出来ていた頃は、迷う霊がいればM子が霊媒となり、
その想いを伺い、各々の状況によって ある方は清らかな浄土へと案内し、こちらの意向を拒否し、受け入れないような場合は、浄化または祓うといった表現になりますが、そのように対処していました。それ以外の時は、ハナちゃんと勤行を共にし、ハナちゃんから視える神仏との交流を深めるという日々が続きました。
私たちの場合はになりますが、こちらから要請しなくても、その状況に合致した御徳を
お持ちとされる神仏は徐々に増え、お力添えをして下さっているようでした。
今回は摩利支天様の例で挙げてみますと、初めて私共の前に摩利支天さまがお姿を現された時は、私自身あまり馴染みがないと言いますか、ご真言も唱えたことがないような状況でありました。そこで何度目かにご登場いただいた際に、思い切って失礼を承知の上で尋ねてみました。
私 「摩利支天様のご請願と言いますか、私たちを一番お守りいただいていることは、
どのような事ですか?」
摩利支天 「あらゆるものからの 邪念などからお守りし、
また そのようなものが現れない様に阻止することです。」
私 「それでお出でいただけたのですね、ありがとうございます。」
摩利支天 「はい。」
私 「いろいろな お姿があるのですが、こだわらなくて よろしいですか?」
摩利支天 「姿は意識せぬ事です。」
その当時、加持する方に生霊やその怨念があった場合、お不動様を始めとする
明王様系を中心に加護を要請し、時に業障など鬼業が関わるケースでは、
より大きな力を発揮される菩薩様等に助力頂き、とりあえずは十分に事足りていました。
しかし、摩利支天様登場から二か月くらい後、私の守護の方曰く
「前代未聞」と言われたほど強力な生霊と対峙する事態になりましたので、
おそらく それを事前に察知されたのか、その件では、摩利支天様自ら
率先して加護して下さるようになりました。
それ以来、人間関係の縺れ、生きている人との揉め事や邪念に関すること、
生霊に関する事は摩利支天様に祈願するようになりました。
かと言って それだけが専門分野というわけではないようで、その件が落ち着いた後は、
摩利支天 「これからのご繁栄の為に、力をお貸しできますように、
私の力をお授けしました。」 と申されました。
ですから、各々の神仏のご請願に沿う祈願をされた方が、成就しやいのは確かですが、
わざわざ こちら側から限定する必要はないということになります。
私達人間側からして納得し易い為か分類上、摩利支天様と言えば、
戦国時代は武運長久・必勝の神として尊崇されてまいりましたが、現代においてもその流れを汲みつつ、人間関係における、妬み・僻み・恨み・やっかみ等の邪念を阻止し守護なさると思われます。
職種的には、ライバルとの競争の激しい業種、特にスポーツ全般・芸能関係・人気商売等の勝ち負けが命運を分けるようなものには最適であろうと個人的に思っています。
次回②へと続きます。