前回からの続きになります。

高野山で 何気なく立ち寄ったお店に吉祥天様の尊像がございましたが、

即決する事もなくその場を後にし、お祀りされてる寺院にお参りだけでもと考えておりました。関西方面で吉祥天様といえば京都の浄瑠璃寺が有名でしたし、調べてみますと ちょうど御開帳の時期でもありましたのでご挨拶に伺うことにしました。

 

 

                【画像: 浄瑠璃寺 吉祥天像】

 

麗しきお姿を目前に礼拝すると 日頃ハナちゃんを通して伝えられるご様子もイメージしやすく、お導きに対するお礼の気持ちが より込められるように感じました。

浄瑠璃寺には他にも 九体阿弥陀座像をはじめ、歴史の重みを感じさせる素晴らしい尊像・建造物がございました。本堂には他の方もおられませんでしたので、心置きなく 読経参拝し帰路につきました。

 

翌日 自宅で勤行後 吉祥天様がお越しになられました。

 

僕 「先日はお参りさせていただきありがとうございました。」

吉祥天 「ご苦労様であった。 お参りすることによって 

     さらなる あなたの開ける運が増すであろう。

     あなたの信仰が益々向上することにより 

     多くの神々から支援をいただけるであろう 。」

 

後に分かったのですが、その時変わられた白いおじさんこと 私の守護の方も吉祥天様とご縁があり その縁が現世の私にも続いてるようでした。

その後は、白守護の方のご助言で護摩を焚くようになりまして、それをきっかけとして

M子の病の根源に関わる えやみの神を退散する事が成就されたのでした。

輪廻を跨って憑く 悪神や魔の存在は 相当の覚悟をもって 根気強く対応しなければ退散しないものなのだと つくづく学ぶことになりました。

 

その頃からでしょうか、それまではM子に憑依したり、私に付き纏う霊にだけ対応していましたが、少しずつ それ以外の知人のお加持なり祓いを行うようになりました。

その一因は、孔雀明王様のご助言の中に 「生きている方の病などを治癒する事は、亡き魂を浄土に送っていること以上に、その行為は良い事と受け止めております。」というのがありましたのと、千手観音様からは

「持物である楊柳はあるゆる病を治すものです。多くの病を治し、また心の病をも治します。その力を使われるように。」

といったご助言があったからです。要するに「神仏から加持され 具わった力は他へ施しなさい。」 という事なのだと自分なりに理解しました。

神仏は決して 命令や無理強いは致しませんが、力添えをする者が 社会に貢献したり 世に役立つ事を望んでおられるのは確かなようです。

 

正直な私の本音としては あまり他の方に関わるのを遠慮していました、なぜなら軽い方ばかりであれば良いのですが、後になって大きな反動や衝撃となってくるケースは多く、事前にどれくらいか把握するのは 難しいというのがあったからです。最初から手に負えない程だと明白なら分かり易いのですが、掘り出してみると予想以上である場合が多いのです。

 

話がそれました・・・吉祥天様の守護が中心となり 迷う霊や身近にお悩みを抱える方の加持を施すようになり一年が過ぎました。

ご助言によりお志程度のお布施を頂きながら 少しずつ尊像貯金もある程度貯まり、そろそろ具体的に計画し始めました。

 

まず尊像を彫って頂く仏師を探すことから始めました。私がハナちゃんから聞く様子からイメージした吉祥天様のお姿は、既製品の主流である浄瑠璃寺の尊像をモデルとしたものです。元となるインド製のでラクシュミー像も色彩豊かで魅力的でありましたが、私のイメージとは少し違います、贅沢を言えば 和特有の侘び寂び感とヒンドゥ・チベット系の妖艶さがうまく融合されたような感じが好みでした。中国経由で渡来した福徳神はたいてい ふくよかで、福々しいのですが、ハッキリ言ってしまえば ちょっとポッチャリし過ぎに思えました。あくまでも個人的な好みですし、吉祥天様にお伺いしても「あなたのお気持ち一つです。」という一言で完結してしまいます。

 

そのような漠然としたイメージを元に 関西のある有名寺院の大仏師の方にコンタクトしてみました。その方が製作された弁財天像のお顔がとても素敵で

このようなお姿を拝してみたいと思ったからです。

2012年平成24年5月の事、実際に工房へ伺い 要望を伝え見積もりを出すことになりました。とても気さくな方で こちらに宿泊してくださいと、一夜の宿を勧められ いろいろなお話をすることが出来ました。

 

翌日、見積もりの段階で 近く寺院に納める予定の弁財天像は座像で1尺ほどの大きさでしたが、無彩色と彩色截金であれば倍ほど価格が違いました。

その像は彩色截金でしたが、そのお値段を伺い 「高級外車が買えるな・・・」と驚きました・・・とは言えお仕事の内容と出来栄えからすると納得できるものです。

ただ単に私には 分不相応に感じただけです。

しかし、その大仏師の方は 納期を定めず ご希望に沿いながらも好きに彫らせて頂けるのであればと 価格的にも高級外車から軽自動車くらいまで価格の幅をもたせて頂きました。色彩やサイズを多少妥協すれば なんとかなるかなとも思いましたが、

即決するようなことではないと はやる気持ちを落ち着かせ、一度自宅に戻りゆっくり検討してから、後日にお返事する事に致しました。

 

とりあえずその足で高野山へと向かいました。

次回に続きます。

 

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 悩み・苦しみ・迷いへ

にほんブログ村 

 


スピリチュアルランキング