残月録

残月がやがて消えていく間にも、私の日常生活の中に何か一瞬の輝きを求めて写真を撮っています.

昔の大店

2021-01-17 19:10:05 | 日記
本日は大店(おおだな)店の奥へ見せてもらいましょう。


店の奥は中庭があってその奥が居住区になっています。




台所があって井戸が家の中にあります。
それでは庭に出て奥の部屋は?
立派な客間になります。大事なお得意さんはここで商談、接待します。2階へ続く階段の下は食器などしまってあります。







貴重品をいれる蔵があります。金蔵とも言いますな。


厠(かわや)です。左が大、右が小用をたすところです。手前にあるのが手水鉢(ちょうずばち)です。
ご婦人は厠といわず”ちょうずを貸してください”と言います。
ところでご存じの方もおられると思いますが、古典落語に「手水廻し」というのがあります。
大店の若旦那が女中のおもよに恋煩いをして、おもよの里に出かけます。庄屋に泊り一夜明けた
朝、若旦那が顔と口をそそぐために庄屋の女中に”ちょうずをまわせ”といいつけます。
田舎の女中ははたと困り、庄屋に相談、庄屋もなにの事か分からず和尚に相談。
和尚は物知り顔で”ちょうずのちょうは長いと書き、ずは頭の事じゃ。だから長い頭を廻せばよいのじゃ”
早速、庄屋は村一番の長い頭を連れてきて若旦那の前でクルクル頭を廻します。
若旦那は大笑い、調子に乗ってグルグルさらに回します。
この後話はまだまだ続きも落ちもありますが、本日はここまで。
それではお後がよろしいようで。



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