「中秋の名月」
まだ日本人が芋を主食にしていた時代、
旧暦8月の満月の夜に
この季節に穫れる里芋や栗、大豆などの
収穫を祝う祭りをしていました。
これに月や太陽、
自然がもたらす恵みへの感謝をこめて、
神聖な月を愛でるのが、
八月十五夜の「お月見」です。
本来は三方に奉書紙を、
敷いた上にお団子を15個重ねる。
一段目に3×3の9個
二段目に2×2の4個
一番上に2個を縦並びさせます。
そして、お神酒、薄や秋の七草とともに
月の出る方向へ正面を向けて供えます。
月から見て左側が上座にあたるため、
左に里芋などの秋の収穫を、
右に月見団子を配するしきたりです。
薄の穂は稲穂に見立てたもので、
秋の豊作を祈ります。
また、月の神様に通じるという
意味合いもあるそうです。