ニコラが10万分の1のリンパ腫なんて19ーホジキン様リンパ腫ー東大動物医療センター1(725)

2020.9.18

東京大学動物医療センターへ行きました。朝1番の予約で、少し早めに3時間前位に家を出ましたが、シルバーウィーク前だからでしょうか高速の渋滞に巻き込まれ5分遅刻、もうこの時点で疲れてしまいました💦

30分ちょっと待って、診察室に呼ばれてO先生が最初に担当してくださると説明を受けました。

5月末から今までの経緯を細かくお話して、ホジキン様リンパ腫の症例があるこちらで、ニコラがどのような判断となるのか?治療はどのように考えていったら良いのか?アドバイスを頂けたらと思っています、とお話しました。

O先生は、すべてこちらのお話を聞いてくださった後に(結構長い時間がかかりました)、血液の専門でホジキン様リンパ腫の治療の経験があるT先生に見てもらうためにニコラを預かりますので少しお待ち下さい、と。

しばらくして、T先生から呼ばれてニコラの今の状況を知るために、更に質問などがあり、血液検査、レントゲン検査、エコー検査の同意確認がありました。検査をお願いして、結果が出るまでに1時間半ほどかかるとのことで、一旦外に出てその時間にまた戻ることにしました。

予定時間より30分後くらいに再度T先生からご説明がありました。とても詳しく丁寧なご説明で解りやすくお話してくださいました。

🐾ニコラのホジキン様リンパ腫は、ホジキン様リンパ腫を細分化すると、とても珍しい種類であること。ホジキン様リンパ腫と判るのは腫瘤を切除して、切除した腫瘤を病理検査をしてから判る事がほとんどだということ。

🐾ニコラの症例は、猫でほぼ症例がなく、東大でも今迄に1例しか無いこと。

🐾腫瘤が皮膚近くにできるので、手で触って確認ができる腫瘤が一つだけの場合(一つという考え方が何を持って1つと考えるかが難しいそうですが)は手術で取れれば、その後に科学的治療はしないで様子を見ても良いという考え方があること。

🐾ニコラの腫瘤は右顎下に手で触って確認できる物が1つあるが、体の奥のリンパにできているものは手で触っても確認できず、画像を見ると1cm位のものが複数確認出来るので、腫瘤が1つだけという種類のホジキン様リンパ腫には当てはまらないこと。

🐾🐾🐾T-cell rich B-cell lymphomaという種類のものだそうです🐾🐾🐾…淡い期待は星くずとなってしまいました…

🐾💧このリンパ腫は血液の流れによって体の全身に転移する可能性があり、1例だけある症例の仔はお腹にも転移があったため放射線治療が出来ないので、抗癌剤治療になったそうです。

🐾💧この治療に使われた抗がん剤はL-アスパラギナーゼ(ロイナーゼ)…一般的な抗癌剤と異なり副作用が殆どない…そうです。1例だけある症例の仔は最初はとても良く効いて腫瘤が小さくなり副作用もなく日常がすごせたそうですが、そのうち段々と効果がなくなり他の抗癌剤治療もしたそうですが、他の抗癌剤もだんだん効果がなくなり4ヶ月でお亡くなりになったそうです。ただ、抗がん剤と相性が良かったので副作用は無かったそうです。

ーーー沢山の説明を受けてから(とても長い時間をかけて説明をしてくださいました)ニコラはこれからどうすべきかのお話になりましたーーー

🐾💧💧ニコラの今の状態は白血球が7/27と8/25の血液検査のときと比べると減っている。(数値を見ると半分くらいに減っていました)が、今すぐこれによって免疫作用が悪くなって悪い症状が出るほどではない。

🐾💧💧今までの放射線治療で毛が抜け落ちて皮膚炎になっている、食欲が落ちて元気がなくなっているなどの症状があるが、これはリンパ腫から出ているとは考えにくい。白血球が減っていることから放射線治療の副作用と考えられるかもしれない。

💔麻布では放射線治療は副作用がほとんどない治療と説明を受けたけど、ニコラには副作用が出てしまった。

3回の放射線治療で毛が抜け落ちて、皮膚が赤くただれてしまいました…

☆☆東大のT先生からのアドバイスは

「放射線治療をやめて、白血球が回復するか様子を見る。もし、また腫瘤が大きくなってきたら抗癌剤治療を考える。そのときには血液検査を再度して白血球の数値を確認してから抗癌剤治療をするか判断しても良い」

とのことでした。

そして、いつでも電話で相談してもらって構わない、治療日の予約も時間も相談に乗ってくださるとのお言葉をかけていただきました。セカンドオピニオンとして考えてもらっても構いません。との優しいお言葉もいただきました。

T先生は私達の話をたくさん聞いてくださり、「ニコラが治療をすることにより食欲がなくなったり元気がなくなったりして日常が失われてはいけない、治療の意味がない」と言ってくださいました。

💧💧💧たった一つしか無い症例ですが、ニコラも同じ道をたどる可能性が高いですよね?とT先生に伺うと、「その可能性は高いと思います」とのお答えでした。今までの説明でそれを受け入れなければならないのはよく分かったので、どうしたらニコラが猫らしく穏やかに日常を送れるかを先生と相談しながらやっていくのが良いのだろうと思いました。受け止めるには辛いことばかりで心が折れそうですが、治療の方向性が見えてきたのはT先生のおかげだと思います。🐾🐾🐾

星のかけらを一つずつ探してみようと思います。

結果はとても厳しく辛いものでしたが、ニコラの今が理解できたので東大病院に行って良かったと思います。

往復で5時間も車で揺られ、検査で丸1日の外出。とっても疲れているはずなのに、帰ってからのニコラは落ち着いていました。

その様子を見て、全身麻酔の負担、放射線治療の負担がニコラにとって、とても大きいものだったんだ…と伝わってきたました…

T先生から全身麻酔のリスクが放射線より高いとのお話もありました。お家に帰ってからのニコラが落ち着いてる様子を見ると、東大病院での検査ではニコラを優しく扱ってもらえたのだと思いました。

ニコラの白血球回復のため治療はお休みしようと思います

ニコラの後ろで心配してるのはジュリアン…兄弟ですから…何かを感じ取ってるのですね

これからは、治療をするならこれくらいは仕方がないのかな…と無理やり自分を納得させないで、不安に思うことは治療のために必要と言われても、命の時間が限られていても、深呼吸をして踏みとどまる勇気を持とうと思います。🐾治療はしばらくお休みします🐾

ニコラの目線でもっと見られるようになりたいです。

 

 

 

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