今回もご訪問くださりありがとうございます。
・・・・・・・大変酷い事をしたんでございますよ」
続き
「どのような事をされたのだ。云ってみよ」
「さようでございますネ。ところであなた様はどなた様でしょうか?」
「我の名前か?我の名前を聴くとお前は喋れなくなる。だからお前が我の質問に全て答えたら最後に名乗ってやる」
「さようですか・・・」
「お前が全て応えた後じゃ」
「わ分かりました・・・」
「では何でとり憑いたのか、まずそれを云え」
「さようでございますネー理由と云えば、私達はですネ何時も腹を減らしておお屋敷を廻っているんでございますよ・・・」
「お屋敷を廻っているのか・・・」
「さようでございますネーいつもですネーおおまんま、おまんまをですネー恵んでもらうのに歩いているんですよ・・・」
「歩いてるとは・・・何人ぐらいで歩いているのだ?」
「何人と云うよりもですネ私達の仲間、3人から5人ぐらいで何時も歩いているんですよ・・・」
「ほう、そうか」
「ここの姫はですネ大きなお屋敷ですネ・・・」
「まて、お前は先ほど”お城”と云わなかったか」
「そそれは私達の仲間内ででございますネー”あそこのお城のお姫様”と云うのは私達の口癖なんです・・・」
「そうか、では本当はお屋敷と云う事か」
「さようでございますネーやっぱりあのーなんかのご商売をされているお屋敷でございますネー・・・」
「そうか、それからどうしたのか」
「それはですネー私達はですネー暑い暑い日でございますよ・・・暑い暑い真夏の日にですネー・・・その時も多分3人ぐらいで歩いていたんですネー・・・」
「そこには子供とかはいなかったのか」
「子供?そういうのはおりません・・・私達仲間と歩いておりました・・・」
「そうか」
「そうしてですネーお屋敷にいってですネー裏の木戸をドンドンドンドン叩いていつものように、いつものように木戸を叩いて”すいませんすいません”と云ってですネー・・・・(想い出したのか)”もう許せません腹が立って腹が立ってウウウウ(と苦やし泣きを始める)悔しくて悔しくて”ですネーで・・・もう話すのが・・・ウックッククククッ」
「悔しくてもちゃんと我に話さないと解決できないだろう。頑張って話をするがいい。ただとり憑いて居るだけでは最後は破壊に繋がるぞ」
「いや、そのような事はおお許しくださいませ・・・」
「だったらちゃんと説明するがいい。なぜとり憑いているのだ」
次回続く