こんにちは。伝我吾唯だよ。

今回は、ワーズワーズ公爵家の家系について、設定しておきたいと思います。

ワーズワーズ家系図
華世蘭は、もともと、君主ヤン王の王国でした。そこへ、シャ・リオン王国の軍を預かるワーズワーズ公爵のワーズワーズ軍によって侵略され、華世蘭王国の王族は、全員処刑されたのですが、王太子妃メイチュンは、王女メイリンを連れて、破世乱に亡命して、なんとか生き存えます。

メイリンの母メイチュンは、邯鄲の広場で行商をしていたところを役人に見つかり、その場で殺されてしまい、当時まだ14歳だったメイリンは、役人によって、娼婦として売られていまします。娼婦となったメイリンは、ワーズワーズ公爵エドワードと出会い、娘のメイを授かります。

その後、メイリンは、娘のメイを残して、奴隷として、シャ・リオンに売られていき、戦地アトランティアで、ワーズワーズ軍の大元帥エドワードと再会し、エドワードの側女として、ワーズワーズ公爵家に迎えられます。

ワーズワーズ公爵家は、代々、正妻をシャ・リオン王国の王女から迎えていましたが、エドワードの正妻、アレキサンドラと、その娘メルセデは、アトランティアの工作員によって拉致され、行方も生死も不明です。アトランティアとの戦争は、リオン王による植民地拡大を狙った命令ではありましたが、ワーズワーズ公爵エドワードとしては、妻アレキサンドラと、娘メルセデの救済が目的でもありました。

事実上、エドワードの正妻アレキサンドラは、死亡したと見做され、エドワードは、エリザベートを後妻として迎えていました。エリザベートは、王女ではなく、上流貴族の令嬢でしたが、実家は破産して、爵位も所領も失い、親族の殆どは自死して、帰るところを失った状態でした。

エドワードとエリザベートの間に生まれた息子がルイスで、ワーズワーズ公爵の爵位の第一後継者です。

メイリンへの危害を怖れたエドワードは、いち早く、メイリン、息子のルイスと、必要な使用人たちを、華世蘭のシャングリラ宮殿に亡命させ、エリザベートは、ルイスのナースだったロザリーの実家で暮らすことになります。

そして、歳月が流れたある日、メイリンの娘メイが、母シュンランの無念を晴らそうと、ローズ・フィレンツェと名前を変えて、シャングリラ宮殿に使用人としてやってくることになるのですが、メイリンとメイは、お互いが実の母娘であることを知りません。