(Dr.McGee)
運命の日が来ました(そんな大層なもんかい?)。
14日の月曜日は、かの悪名高きクリニックで最後(に近い)ドクターのアポイントメントでした。栄転したDr.Brockの後を引き継いで、オカンの担当になったのが、写真のDr.McGeeです。名前は「マギー」と読みます。
混んでくる時間帯じゃなかったので、「さあー、金稼ぐぞ!!」という気合で、黒人の看護師のおばちゃんが、例の共有治療室じゃなく、直行で個別診察室にオカンを誘導。ここですでに、クリニックのレジが120ドルを打つ音が…。
(因みにこのお札はどこの国のか分からんオカン)
元気一杯の黒人の看護師のオバサン。
「さあ、ここで体重量ろうね!」と上機嫌。
日曜がどか雪だったので、月曜の朝はまだ寒く、氷点下の寒さでもこたえないしっかりしたコートを着、重たいリュックを背負って、靴を履いたまま体重計に乗る。メディカルブーツは、もうすでに脱いで行っている。オバサンは、その違いを、気にも留めない。
「さすがにリュックを背負ったままで体重計には乗らんわなあ!」とオカンが言うと、
「コートは脱がんでええよ。(で、体重を見ながら)コート着てても、体重にはあんまり影響してないみたいやねぇ。」なんて、やたら軽いノリ。そらそうですわ。いくら6ヶ月柔道の稽古を休んでいようとも、その為に2~3キロ太っていようとも、アンタの脂肪体重にはかないませんわ。
で、いろいろと質問をした挙句、
「レントゲン技師がアンタを連れに来るからねー!」 (さらに、クリニックのレジは100ドルを打つ…)
レントゲンを撮って、技師がオカンを診察室に連れ戻すと、
「さあ、今とったばかりの写真(魚やない!)をコンピューターに乗せるからね!」と言いながら、写真が見られるまでかかる時間は30秒ほど。骨が折れた場所は、修復が完了しているのか!?一瞬、目の前にその写真が!
(まだ「しっかりと」見える裂け目に…)
「じゃあ、写真をアップロードしといたので―」とか言い残して、技師は去る。
引き続き、マギー君が登場。新米かそれとも、Dr.Brockが去ったので、入れ替えに雇った兄ちゃんなのか、その兄ちゃんを連れて診察室に入って来る。
「マギー医師です(しっとるわい!)。よろしく。ところで、いつブーツを脱いだの?」とマギー君。
「今日(ウソ。ホントは去る火曜日からブーツなし歩行を練習し始めていた『コマッタチャン』のオカン)。Dr.Brockからそうするように言われていたので。」とオカン。
「あっ、そう。じゃ、とにかくレントゲンを見てみまひょか。」とマギー君。
「もう見たよ。技師がそのコンピューターに乗せている時にちょっと見えた。つながってないよなぁ。治らんのう。」とオカン。
「それでもブーツなしで、歩き回ってええから。」と慰めか?マギー君。
「ジャンプしたり、ジョギングしたり、走ったりするのはNGやろ?それは、Dr.Brockから聞いてる。他のウォームアップはどうですねん?スクワットは?」と、畳み掛けるオカン。100ドルの『診療』でっせ!質問なんか、しまっくって当然!
「基本的に上半身に重みのかかる運動はしていいよ。骨折している部分に体重のかかる運動はダメ。フィットネスバイクなんかやったらええけど。」とマギー君は答える。
「ジャンピングジャックとかしませんよってに安心してちょんまげ。」と意気消沈のオカン。
「じゃあ、これで。4月に会いましょう。予約とって帰るの忘れんでね。(←お前、セールスマンかよ?)」と相棒の兄ちゃんの紹介もせず、次の患者(金儲け)へと急ぐマギー君。
以上、全やりとりの所要時間は約10分。10分120ドルとはええ商売や。
気を持ち直して、「(7月じゃなく)4月に賭けよう(骨の修復が完了し通常の稽古に戻れる日)!!」己に気合を入れて、家路に着いたオカンでありました。