なんだか最近の記事は誤字脱字・変な日本語率が高い気がする。少し経って読み直すと「なんやねん」と感じることがあり、修正する時もある。(記事内容は一切変えないよ!)長い間間違ったままだったら「まりっぺアホだわ」とスルーして下さい。
今日は忘れる前に面白いと思ったCRISPRの話!
Current Topics in BMBで教授方の研究プロジェクトを聞けるのだが、個人的に研究内容と同じくらい、研究対象に着目したキッカケが面白い。
CMBの教授、Dr. SBが研究紹介をされた。CRISPR Type IIIのスペシャリストだ。
CRISPRとは
九州大学の石野良純教授に30年前発見された。バクテリアなどの原核生物にあるDNA配列で、ファージ(ウィルス)感染を防ぐ免疫メカニズム。なかなか難しいメカニズムなので詳細は省くが、ファージの外来DNA/RNAを破壊するのが目的だ。新しいゲノム改変技術として注目を集め、この研究はノーベル賞候補である。CasはCRISPRと共に働く酵素であり、CRISPRの種類によってCasの種類も違う。
CRISPRの種類
実はType I, Type II, Type IIIが存在しているのだが、注目を浴びているのはType IIだけだ。Type IIはCRISPR/Cas9を使い、バクテリアが特定のDNA配列を切断し、新たな配列を挿入するシステム。
この技術は人間に多大な恩恵を与え、医療の常識を覆した。遺伝子変異で引き起こされる病気を治せる可能性が生まれたからだ。
しかし、Type I (CRISPR/Cas3) はDNAを丸ごと分解してしまうし(バクテリアにとっては1番良いだろうが)、Type III (CRISPR/Cas10) はRNAを破壊してしまうので、治療的利用はできないのだ。
ではなぜDr. SBはType IIIの研究をされているのか。
基礎研究の意義
基礎研究はこの世に新たな知識をもたらす。その研究成果が応用されたり臨床研究に使われたりすることによって、わかりやすく人の役に立つことが多い。しかし、ただ知識を増やすことも後々大きな利益になる。
例えば、CRISPR/Cas9はもともとゲノム編集の可能性を秘めているメカニズムとして研究されていたわけではない。最初はバクテリアの免疫系を調べていただけだ。そこでCRISPRが発見され、分子構造がわかり、メカニズムが判明し、「あれ、これ人の病気治せんじゃね?」という考えに発展したのだ。
Dr. SBはまだ多くの謎に包まれているType IIIの研究を進めて、あらゆる可能性を探ろうとしていらっしゃるそうだ。
基礎研究万歳
ちなみに生化学のテスト、98点だったお٩( 'ω' )و
ケアレスミスさえなければ満点だったが…それでも満足でござる。
すずたん:「押してほしいにゃ~」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
今日は忘れる前に面白いと思ったCRISPRの話!
Current Topics in BMBで教授方の研究プロジェクトを聞けるのだが、個人的に研究内容と同じくらい、研究対象に着目したキッカケが面白い。
CMBの教授、Dr. SBが研究紹介をされた。CRISPR Type IIIのスペシャリストだ。
CRISPRとは
九州大学の石野良純教授に30年前発見された。バクテリアなどの原核生物にあるDNA配列で、ファージ(ウィルス)感染を防ぐ免疫メカニズム。なかなか難しいメカニズムなので詳細は省くが、ファージの外来DNA/RNAを破壊するのが目的だ。新しいゲノム改変技術として注目を集め、この研究はノーベル賞候補である。CasはCRISPRと共に働く酵素であり、CRISPRの種類によってCasの種類も違う。
CRISPRの種類
実はType I, Type II, Type IIIが存在しているのだが、注目を浴びているのはType IIだけだ。Type IIはCRISPR/Cas9を使い、バクテリアが特定のDNA配列を切断し、新たな配列を挿入するシステム。
この技術は人間に多大な恩恵を与え、医療の常識を覆した。遺伝子変異で引き起こされる病気を治せる可能性が生まれたからだ。
しかし、Type I (CRISPR/Cas3) はDNAを丸ごと分解してしまうし(バクテリアにとっては1番良いだろうが)、Type III (CRISPR/Cas10) はRNAを破壊してしまうので、治療的利用はできないのだ。
ではなぜDr. SBはType IIIの研究をされているのか。
基礎研究の意義
基礎研究はこの世に新たな知識をもたらす。その研究成果が応用されたり臨床研究に使われたりすることによって、わかりやすく人の役に立つことが多い。しかし、ただ知識を増やすことも後々大きな利益になる。
例えば、CRISPR/Cas9はもともとゲノム編集の可能性を秘めているメカニズムとして研究されていたわけではない。最初はバクテリアの免疫系を調べていただけだ。そこでCRISPRが発見され、分子構造がわかり、メカニズムが判明し、「あれ、これ人の病気治せんじゃね?」という考えに発展したのだ。
Dr. SBはまだ多くの謎に包まれているType IIIの研究を進めて、あらゆる可能性を探ろうとしていらっしゃるそうだ。
基礎研究万歳
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
ちなみに生化学のテスト、98点だったお٩( 'ω' )و
ケアレスミスさえなければ満点だったが…それでも満足でござる。
すずたん:「押してほしいにゃ~」