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【チェンマイで暮らす】元旦の朝、ロータリーを通行止めにして行われる特別タムブン(徳積行)に参加する

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行) 仏教行事・イベント
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この記事は、旧サイトにアップしていたのを改訂・移設したものです

日本から移り住む前の旅行者時代を含めて、チェンマイで年越しをするようになってからもうかれこれ30年くらいになるのだが、元旦の朝はいつもタムブンに参加している。

タムブンは、「タム(ทำ=為す、積む)」、「ブン(บุญ=善、徳)」という意味で、日本語では積徳行と訳されるようだ。

タイ事典」によれば、

タイにおける実践仏教の中核をなす観念。<中略>ブンが多いことは、現生的幸福をもたらす原因である。<中略>大方の仏教徒は、あらゆる機会をとらえて自己のブンを増やすことによって幸福を増進しようと努める。タムブンの形態には、僧侶に対する食事の供養、寺院の維持・修復や建立のための金品の寄進、労力奉仕などがある。

とのことである。

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自分が参加するのは、市内北部にあるワット(寺院)・サンティタムという寺院が、元旦の朝に限って通称ハーイェーク・サンティタム(ห้าแยกสันติธรรม=サンティタム5叉路)を封鎖して住民と僧侶が一堂に会して行うタムブンである。

朝早く、まだ薄暗いうちに起きて顔を洗い身支度を整えて、バイクでロータリーへと向かう。

すでにイスやテーブルが並べられ、大勢の人が集まっていた。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)に集まった人々

ロータリーの中央にはお坊さんが座るのだが、まだ来ていない。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)の僧侶の席

人々は、持って来た供物をテーブルに置いてタムブンが始まるのを待っている。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)が始まるのを待つ人々

自分もイスを確保すると、まずはバナナの木にお金をお祈りしながら刺す(お賽銭のようなもの?)。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)の喜捨の木

そうこうしているうちに、お坊さんがやってきた。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)にやって来た僧侶たち

ロータリーの中心にぐるりと並べられたイスに座る。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)で儀式を待つ僧侶たち

今年は例年に比べ気温が高いとはいえ、チェンマイの路上を裸足で歩くのは辛いだろう。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)にやって来た僧侶たちの足
チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)にやって来た僧侶の脚

抱えているのは供物を入れる鉢だ。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)にやって来た僧侶の鉢

司会進行の人がマイクでひとしきり話をした後で、読経が始まった。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)で読経する僧侶

読経はパーリ語、ところどころタイ語で行われ、お坊さんだけが唱えるもの、お坊さんのあとに続いて参加者が唱えるものなどがあり、30分ほど続いた。

それが終わると人々は立ち上がり、真ん中を通路のようにして開けて列を作る。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)で托鉢を待つ人々

手には、用意してきた供物を持っている。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)で托鉢用の供物を持つ人々
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しばらくすると、真ん中の通路をお坊さんが通って行き、人々は鉢の中に供物を入れていく。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)でに托鉢を受ける僧侶
チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)でに托鉢を受ける僧侶の列
チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)でに托鉢を受ける僧侶たちと人々

落ち着いて趣があるというよりは、何となくガヤガヤとした賑やかな雰囲気である。

当然鉢はすぐ一杯になるので、供物を入れた瞬間におつきの人が鉢から取り出して、持っているずだ袋にポイポイと供物を入れていく。

何か、こんなのでタムブン(徳を積む)になるのだろうか、と思ってしまう。

チェンマイ市内の元旦特別タムブン(徳積行)にやって来た僧侶の鉢の供養物

【動画】チェンマイ市内の元旦朝の特別タムブン(徳積行)の様子

供物を鉢に入れる儀式も30分ほどで終了し、集まっていた人々は5叉路の道をそれぞれの方向への帰って行くのであった。

少し高い位置まで昇った朝日を浴びながら「あ~、新しい1年がまた始まったなあ」と感慨にふけりながら、自分も自宅への戻った。

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