エバーレーンのニューヨーク旗艦店 SF発人気オンラインファッションブランド Everlane

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昨年、ニューヨークの人気ブランドが立ち並ぶソーホーのお隣、ノリータに登場したお店が、サンフランシスコ発、話題のオンラインファッションスタートアップのエバーレーン (Everlane) です。長く気軽に着られるシンプルで良質なファッションを適正価格で、というシリコンバレー流の人気ブランドですが、初の実店舗となるこちらのお店も、相変わらずの盛況ぶりで、四角いリュックに、シンプルで気取らないサンフランシスコ、シリコンバレー風ファッションの人たちがいっぱいやってくる、今でもレジ前には行列ができる人気ぶりとなっています。

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サンフランシスコ発のエバーレーンは、もともとは、男性用ファッションブランドとしてスタートしましたが、現在は、男女とも揃っています。ニューヨークでは、女性が多いこともあり、お客さんの多くは女性です。今の時期、やはり人気なのは、カシミアのセーター。普段使いにちょうどいいシンプルな形と色揃えで、良さそうな素材のものが、リーズナブルに販売されています。

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エバーレーン (Everlane) は、2010年に創業したオンラインファッションブランドですが、シリコンバレーマネーの出資を受けるスタートアップで、急成長を遂げています。あっと驚くようなデザインというわけでもなく、ぱっと見るとユニクロに近い、定番な洋服のファッションブランドに見えますが、その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

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世の中、本当にたくさんの服が様々な価格帯で売られていますが、一体どこでどんな風に作られているのか、原価はいくらなのか、ファッション業界以外の人にとっては、ブラックボックスなことも多いと思います。そんな素朴な疑問を、ブランドミッションの基にしたのが、エンジニアリングと金融というファッション業界とは一切関係ないバックグラウンドを持つ創業者の一人、Michael Preysman です。今までアパレル企業が、開示することのなかったコストの構造を明確にし、中間マージンを排除し、製造者に正当な支払をしながら、消費者に質の高いものをリーズナブルに提供するということがモットーとされています。

エバーレーンでは、それぞれの商品の製造工場が記され、その工場の様子まで詳しく紹介されています。例えば、カシミアセーターを製造しているのは、中国の工場だそうで、こちらで紹介されています。また、それぞれの商品には、下のような原価の詳細とマークアップが表示されています。原材料費がいくらで、人件費がどれくらいかかったか、税関や運送費の費用がその商品に対してどれくらいかかるのか、今まで知らずに物を買っていましたがそれがオープンにされています。

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(Everlane)

いかにもシリコンバレーらしい、ブランドにこだわらず、質と消費者重視、社会貢献を意識した他とは一味違ったファッションブランドです。昨年のニューヨークに続き、今年は、サンフランシスコにも店舗をオープンしています。

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こちらは、昨年、ニューヨークに実店舗をオープンしたの時の創業者の Michael Preysman さんのインタビューです。これまでは、店舗は必要ないと思っていたようですが、心変わりしたようです。

エバーレーン Everlane (Online Shop)
マンハッタン
28 Prince St, New York, NY 10012 地図
ブルックリン
104 N 6th St, Brooklyn, NY 11211 地図

エバーレーンをはじめ、最近、サンフランシスコ発で、ユニークな切り口のミッションを掲げ、シリコンバレー風のデザインと Growth Hack で急成長させるオンライン小売ブランドの活躍が目立ちます。そして、そんなブランドたちが、さらなる成長を目指して実店舗にも進出しています。
例えば、日常品を3ドル均一で買えるオンラインショップ「ブランドレス」、

ブランドレス 話題の3ドル均一ショップのスタートアップがNYで楽しいポップアップ開催中!

靴のブランド「Allbirds」などもそんなブランドの一つです。

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エバーレーンのニューヨーク旗艦店 SF発人気オンラインファッションブランド Everlane was last modified: 10月 25th, 2019 by mikissh