渋川市有馬の渠口(みぞぐち)神社。

渠口神社 (1)
渠口神社 (2)
渠口神社の由緒は不明。上野国内神名帳に「従四位上 有馬渠口明神」と記載されているので、平安から鎌倉時代には創建されていたと考えられる。「渠」の名からも田んぼへの水利(新田開発など)祈願の神社と思われる。

渠口神社 (3)
渠口神社 (4)
参道を進むと右に二ノ鳥居。

渠口神社 (5)
渠口神社 (6)
渠口神社 (7)
現在の社殿は江戸時代後期の建立とされる。平成10年(1998年)に銅板葺に改修されている。

渠口神社 (8)
多くの末社・境内社が祀られている。

ご祭神の阿利真公は豊城入彦命の6世孫とされており、孝徳天皇の御代(645~54年)に天皇の宮まで水を通した功から、後に「利水工事の神」「建設の神」、転じて「五穀豊穣の神」とされた。

また、阿利真公はその読みからも分かるように有馬氏の祖とされる。有馬氏は「いかほ神」(山岳信仰)を信仰し、伊香保神社を奉祭したといわれる。現在の伊香保神社は温泉街の石段上にあるが、元は三宮神社が本宮であったとされ、さらにそれ以前は有馬氏の名を冠する当地に鎮座していたとされる。現在はそこに若伊香保神社がある。(もちろん異説あり)