「ドロンさん、リーさん」
2次と3次の間で予選のローテーションが変わって時間が空いたので、陣地に戻ったところで声を掛けられた。
「ブッシー先生」
「いつもブログ、読ませてもらってますよ」
ツーブロックにした髪形も凛々しいブッシー先生の傍らには、いつも優しい笑顔でお話しくださる奥様の姫先生もいらっしゃった
不思議なご縁で、生徒でもない俺たちのことを、いつも気にかけて下さっていて、俺たちは俺たちで、なにかしら恩返しをと、いつも話をするような良い関係が続いている。
「期待してますよ。頑張ってくださいね」
「はい、先生方も。応援してます」
プロだろうがアマだろうが、ダンスは人柄、そう思わずにはいられない。
B級スタンダード・3次予選――
最終予選は、2ヒート24組まで絞られ、俺たちは1ヒート目。
ワルツ
2次で失態を演じた轍を避け、1次と同じ待機線手前に場所を戻して、内側二段目からのスタート
流石に最終予選に残った選手たちだけあって、フロアークラフトに無理がない。
ようやく音の流れに乗りながら、LODを巡ることができた
タンゴ
タンゴは、1次から変えることなく、同じポジション取り。
こちらも、やっとルーティン通りに展開する
接触もなく、前回のようなピクチャーポーズでのぐらつきもなく、ストレスの少ない試合運び
スロー
「あの、ちょっと」
待機線に整列していると、次のヒートの選手に声をかけられた
男の方だったが、彼は背後から俺の襟の後ろに手を伸ばし、立っていたらしい襟を直してくれた。
「これで大丈夫。出る前でよかった」
ん???・・・・出る前・・・・確かにスローはこれからだが、俺は3次予選が始まってからは、一度も上着を脱いでいなかった
ということは、ワルツとタンゴは襟を立てた姿のまま、粋がって踊っていたことになる。自己管理の甘さの最たるものだ
だが、この時はすぐに出番だったので、笑顔の男性に礼を言うのが精一杯。
深く考える暇もなく、リーの手を取りフロアーへと進み出た
踊り自体に問題はなし。
クイック
流石に今回は、最終予選が四種目であることを失念することはなかった。
音楽の始まりと同時に軽くプレパレーションをして、ナチュラルスピンターン&ターニング・ロックからステップホップでLODを跳んでいく
かなりスピードの出るルーティンだが、うまく他の組の間隙を縫うことができ、1次や2次のようなもたつきもなかった。
「やっと、踊った気がしたね〜」
「うん」
リーと二人、笑顔を見合わせ、フロアーを降りた。
B級スタンダード3次予選・結果発表――
アンソニー&メアリーを応援するうちに、貼り出しがあった。
リーが先になって覗き込む。
「ないよ。落ちてる」
「えっ マジかよ」
四種目、見事にぞろ目で、殊更どれかが足を引っ張ったわけではなかった。
気持ちよく踊れた時には、得てして結果は良くないものだ、という、よく聞く言葉通りの結末になった
陣地に戻ると、試合の準備をしていたブッシー先生と眼があった。
ダメでしたと首を振る
一瞬丸くなった先生の眼が細くなり、「勝負は時の運。また次だね」とでも言う風に語りかけてきた。
目顔で「はい」と頭を下げた。
「ブッシー先生たちの応援して帰ろ」
リーはそう言うと、衣装替えのケープを手に取った。
(ということで、今回も最終予選まで 捲土重来、帰ってすぐ、俺たちが次に向けての練習を始めたことは言うまでもありません)
2次と3次の間で予選のローテーションが変わって時間が空いたので、陣地に戻ったところで声を掛けられた。
「ブッシー先生」
「いつもブログ、読ませてもらってますよ」
ツーブロックにした髪形も凛々しいブッシー先生の傍らには、いつも優しい笑顔でお話しくださる奥様の姫先生もいらっしゃった
不思議なご縁で、生徒でもない俺たちのことを、いつも気にかけて下さっていて、俺たちは俺たちで、なにかしら恩返しをと、いつも話をするような良い関係が続いている。
「期待してますよ。頑張ってくださいね」
「はい、先生方も。応援してます」
プロだろうがアマだろうが、ダンスは人柄、そう思わずにはいられない。
B級スタンダード・3次予選――
最終予選は、2ヒート24組まで絞られ、俺たちは1ヒート目。
ワルツ
2次で失態を演じた轍を避け、1次と同じ待機線手前に場所を戻して、内側二段目からのスタート
流石に最終予選に残った選手たちだけあって、フロアークラフトに無理がない。
ようやく音の流れに乗りながら、LODを巡ることができた
タンゴ
タンゴは、1次から変えることなく、同じポジション取り。
こちらも、やっとルーティン通りに展開する
接触もなく、前回のようなピクチャーポーズでのぐらつきもなく、ストレスの少ない試合運び
スロー
「あの、ちょっと」
待機線に整列していると、次のヒートの選手に声をかけられた
男の方だったが、彼は背後から俺の襟の後ろに手を伸ばし、立っていたらしい襟を直してくれた。
「これで大丈夫。出る前でよかった」
ん???・・・・出る前・・・・確かにスローはこれからだが、俺は3次予選が始まってからは、一度も上着を脱いでいなかった
ということは、ワルツとタンゴは襟を立てた姿のまま、粋がって踊っていたことになる。自己管理の甘さの最たるものだ
だが、この時はすぐに出番だったので、笑顔の男性に礼を言うのが精一杯。
深く考える暇もなく、リーの手を取りフロアーへと進み出た
踊り自体に問題はなし。
クイック
流石に今回は、最終予選が四種目であることを失念することはなかった。
音楽の始まりと同時に軽くプレパレーションをして、ナチュラルスピンターン&ターニング・ロックからステップホップでLODを跳んでいく
かなりスピードの出るルーティンだが、うまく他の組の間隙を縫うことができ、1次や2次のようなもたつきもなかった。
「やっと、踊った気がしたね〜」
「うん」
リーと二人、笑顔を見合わせ、フロアーを降りた。
B級スタンダード3次予選・結果発表――
アンソニー&メアリーを応援するうちに、貼り出しがあった。
リーが先になって覗き込む。
「ないよ。落ちてる」
「えっ マジかよ」
四種目、見事にぞろ目で、殊更どれかが足を引っ張ったわけではなかった。
気持ちよく踊れた時には、得てして結果は良くないものだ、という、よく聞く言葉通りの結末になった
陣地に戻ると、試合の準備をしていたブッシー先生と眼があった。
ダメでしたと首を振る
一瞬丸くなった先生の眼が細くなり、「勝負は時の運。また次だね」とでも言う風に語りかけてきた。
目顔で「はい」と頭を下げた。
「ブッシー先生たちの応援して帰ろ」
リーはそう言うと、衣装替えのケープを手に取った。
(ということで、今回も最終予選まで 捲土重来、帰ってすぐ、俺たちが次に向けての練習を始めたことは言うまでもありません)
ご無沙汰しています。
おしゃる通り、勝っても負けても自己責任(博打かよ・苦笑)
今年前期は、あまり試合に出られなかったので、後期に入って、待つ気はないので少し焦ってます(^^;)
毎回、同じ踊りが出来ればいいんですが、まだまだ波がありますね〜(>_<)