日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

もうすぐ終戦記念日

2020-08-10 08:28:14 | Weblog

 

 

半藤一利:著 『昭和・戦争・失敗の本質』

2018-10-31 18:23:46 | 読書

 半藤一利 『昭和・戦争・失敗の本質』を昨夜遅くに読み終えた。『ノモンハンの夏』を図書館で探したものの見つからず。その代わりに選んだのが、半藤一利氏の著書の中から、この本を含め2冊。ざっと目次に目を通した際、『ノモンハン事件症候群』とあったので。なるほど、ノモンハン事件で負の意味で活躍をした?辻政信参謀が、ノモンハン以後も、いかにして日本を対米戦争へ、遂には南進すべし!と日本をミスリードしていったか?について知ることが出来た。「ガダルカナル」については又の機会に調べてみるとして~

 ノモンハン事件、そして開戦へと導いた責任者が辻氏の他にもう一人いる。服部卓四郎(はっとりたくしろう)中佐という。昭和16年、参謀本部作戦課の作戦課長に昇格、そして大佐に進級する。服部によって辻も中央へ呼び寄せられた。慎重派の作戦課長、土居明夫(どいあきお)大佐は猛反対したらしい。

 「絶対に駄目だ。君と辻を一緒にしたら、またノモンハンみたいなことをやる…」(p92 11行目より抜粋)

ノモンハンの時は、ソ連、中国が主敵とみていた日本は、辻&服部コンビによって東南アジア、対米英へ目を向けていったんた…。

 

 昭和14年、第二次世界大戦がはじまったことで、ソ連と停戦協定を結んだ日本。これまで知らなかったが、翌15年1月、陸軍中央に『ノモンハン事件研究委員会』が設置されていた!(P89) 報告書によれば、ソ連の近代兵器を揃えた軍に対し、日本のそれは、旧式。歩兵師団が砂漠を何百キロも歩き続ける。頼みは人力のみ。

…火力価値の認識いまだ十分ならさるに基因してわが火力の準備を怠り、国民性の性急なると相まち誤りたる訓練による遮二無二の突進に慣れ、ために組織ある火網により甚大なる損害を招くにいたるべきは、深憂に堪えざるところなり」(同ページ8行目~11行目)
 
夏に読んだ著書には、具体的な戦車等の数の対比があり、それらをみても戦力の違いは明らかで、その通りだわ… ソーダ瓶を戦車に投げつけるなんて戦法で、撤退も出来ず… 指令も届かず…やっと撤退して生き延びたら… 自決を迫られるなんて… と遂、感傷的になってしまうが、数値だけ単純に比較対比しただけでも、「火力価値の認識不十分」であり、「準備を怠った」ことが主原因。つまり杜撰な作戦計画と、それを指揮した辻参謀に責任あり。すたわち、ノモンハン事件の主犯に再び陸軍の舵取りをさせるなど、ナンセンスで無謀だと思った人は、例えば土居氏などいたにもかかわらず、作戦部長の田中新一少将は彼を切り捨て…
 
 
「ノモンハン事件の最大の教訓は、国軍伝統の精神威力をますます拡充するとともに、低水準にあるわが火力戦能力を速やかに向上せしむるにあり」
 
 
 結局は、精神論でまとめている。火力も増強したかっただろうが、資源がない日本。
 
ノモンハン事件が残したもの。それは、現代でいえば政界トップの不祥事が発覚しても、責任を取って自決、いや自殺するのは部下や秘書。官僚はつじつまを合わせるために資料を書き換え忖度する…。これこそ現代まで続く、ノモンハン事件症候群といえるのではないか。
 
 
追記:2020年8月10日 長崎原爆投下の翌日の朝に…
 
そして、ノモンハン事件症候群は、政府の対応を眺めていると、そのままコロナ禍にも当てはまる、と思ってしまう。
「直ちに緊急事態宣言を出す状況にない」と安倍総理。それだけ??
 
 何方か存じませんが、上記の記事へアクセスして頂き、ありがとうございます。『米国トルーマン大統領の日記』について書いた記事をコピー&ペイストしようかと思っていましたが、こちらを…。本当は、終戦記念日に書く予定でしたが、折角ですので今、書きます。
 
 今年のNHK特集では、広島に原爆が投下された直後の数少ない写真を専門家監修のもと、カラー化した写真や膨大な資料(主に米国側)が紹介されました。
 
「鼈甲の髪飾りが(頭蓋骨に)突き刺さっているのを見て、足元にあった遺体が母だと認識できた。魂が抜けたような放心状態だった」
広島原爆投下直後の写真に写っていた少女が、恐らく20年は経過した頃だと思いますが、インタビューに答える映像も残されていました。白黒写真がカラーになるだけで、こんなにもリアルに… テレビ画面を通して目にした瞬間、まるで心臓をえぐられたかのような衝撃が全身を襲いました。…まさに地獄絵…これが実際に生身の人間に起こったことだとは、信じたくない…
 
「逃げる途中、中学生の男の子3人をみた。その内、一人は片目が飛び出し、手のひらで支えている。思わず声を掛けると、僕らはこれ以上は…もう歩けないから、と答えた」
 
中学生の男の子… すでに高校生ですが、もし自分の甥っ子に同じことが起こったら…と思った瞬間、寒気がし、一気に体温が下がった気がしました。
 
 
もう一つ、私が視聴した今年のNHK特集、沖縄戦
 
 日本軍と一緒にいれば安心だろうと、行動を共にした一般市民の多くは命を落とした訳ですが、(軍による作戦でもあった)不発で死にきれず、乳飲み子と一緒に生き残ることが出来た女性の証言が紹介されました。
「…あの当時は生きられるとは全く思っていなかった」
沖縄の御国言葉ではなく、標準語に近い九州のイントネーションで早口で喋る元気な女性の声は、(当時はまだ戦後、間もない頃だったのだ)と思わせ、【75年が経過した今】とは明らかな違いを感じました。
 
 更にその数十年後、赤ちゃんは成人し、NHK取材班からカセットテープの録音を聴かせて貰っています。
「母の声です…」涙ぐみながら女性が語った日から今日まで。更なる年月が流れた訳ですが、戦後20年、30年、40年頃のNHK特集では、生存されていた方の年齢もまだ当然若く、かなり詳しく語られていました。
 
 戦後75年。当時を知る人が少なくなっていく中、戦争の記憶も朧気となり風化が懸念されますが、昔のNHK特集と新しく発見、或は公開された資料を基に再編集された今年のNHK特集は、目を背けたくなる映像も多数含まれてはいましたが、だからこそ!視聴する価値があるものでした。体験者の声ほど、胸に迫って来るものはない、と感じた今年の夏でした。
 
 改めて先の大戦にて、国籍を問わず命を奪われた数多くの人々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 
 
 
 本日は高校野球大会の日。 終息に向かう気配すら感じられないコロナではありますが、高校球児には思いっきり野球をして欲しいです。
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13 Comments

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すずさん、おはようございます (さざんか)
2020-08-10 10:10:30
難しい本を読んでおられますね。
こういう本を読むのはしんどいでしょうに、読み終えてしっかり実情を把握されて文章にしておられる…心から尊敬します。
夫に解説して貰いながら読みました。
ノモンハン事件の参謀は戦犯にならなかったんですってね。
責任を部下に押し付けて自分の身を守る今の政治にそっくりですね。
戦後75年経って色んな事が風化していく中、実際に起きたことに目を背けず、胸に刻んでおくことが大切だと思います。
こういうことをちゃんと書かれるすずさんは偉い!
勉強家ですね。
のほほんと暮らしている自分が恥ずかしくなりました。
最優先課題はコロナ・・・ (fumiel-shima)
2020-08-10 12:29:45
すずさんはお若いのによくそこまで・・・と先ず感心しました。
『ノモンハン事件」は私が生まれる3年前のことですが、この事件をきっかけに日本は戦争に突っ走ることにもなったわけですね。
「ノモンハン事件の最大の教訓は、国軍伝統の精神威力をますます拡充するとともに、低水準にあるわが火力戦能力を速やかに向上せしむるにあり』と
は何と愚かなことか・・
現政権も戦争に向けて突っ走る危険性をはらんでいます。拡大の止まらないようなコロナの現状については『ただちに緊急事態宣言を出す状況でない』と言い、コロナの検査拡大はないがしろ・・敵基地攻撃能力保有については『ただちに実行したい・・』などと臆面も無く言う無神経さ・・というより非常識きわまりない態度に国民はいろんな形で命を守る為の声を挙げて行かなければならないと思います。
憲法を変えても戦争には結びつかない・・・などと
言ってますが安部首相の方針は「憲法改正」ではなく、明らかな「憲法改悪」だと思います。
戦後平和憲法を守ってきたからこそ今の日本があると思いますし、力(武器)で相手をねじ伏せようとすれば必ず争いにもなります。
人類はせっかく言葉や心を持っているのですからね。


さざんかさんへ (すず)
2020-08-10 12:54:47
さざんかさん、こんにちは♪

先程まで、高校野球を見ていました。
九州勢代表、大分は負けましたが、互いによく守り、良い試合内容でした👍

この手の内容は避けられるというか、過去に殆どコメントを入れて頂いた経験がない気がします。
リアルの友達の中でも、この話題で話が出来るのは一人だけ、でして…豪州留学以来の親友です。私より10歳近くも若いのに、しっかり者でして、いつも彼から多くを学んでいます。

えっ…尊敬だなんて、とんでもないです‼
ただ、祈っているだけで戦争が回避できるなら…
現実はそうではないので、過去の歴史から学ぼうとすることが最も戦争を避けられる方法なのかな、と内心、思っています。

ご主人様にまで…ありがとうございます!
『ノモンハン事件』について、2年前の夏に書いているので、其方の方がより詳しいため、次の記事にコピー&ペイストしてみました。

そうなんです!
戦後になっても、辻参謀は反省どころか、自画自賛ですよ!
映像も残っており、TVで観ました。
もう、どうしようもない人です。

同じ国の、どこかの政治家のようではないですか…
すごい勉強家 (ミルク)
2020-08-10 14:17:59
ビックリしました。息子と同年代のすずさんが、このような勉強を。
親世代の私も戦後生まれですが、ちっとも勉強してなくてわかりません(^-^;
しっかりかいて頂き、そうだったんだです。
眼がしっかり治ったら読んでみたいです。メモしました。
NHKの番組は見ていましたので、仰る通りと思いました。
fumiel-shimaさんへ (すず)
2020-08-10 14:48:21
fumiel-shimaさん、こんにちは!

丁度、昼食の準備で失礼しました。
今、雨が降ったり、止んだり。
台風が北部九州に接近しているらしくて、風も強くなってきました。
明日、出勤なのに、大丈夫かな…

長文のコメントをありがとうございます。
fumiel-shimaさんの熱き心、しっかりと現政権に受け留めて頂きたいものです。
コロナは勿論、世界共通の最優先課題。 
世界のリーダー達がいっているように、ある意味、戦争ですね。
かつてのように自国の利益だけを優先するリーダー達が集結してしまえば、第二次世界大戦のような事態を招いてしまうのだと思います。
日英同盟を破棄させたルーズベルトとチャーチル。ドイツとソ連の関係悪化…当時の世界情勢は、明らかに自国優先。

そして今現在は…

中国の習近平国家主席、米国のトランプを筆頭に、現在も自国ファースト主義が渦巻いていますよね。
世界大戦勃発当時と似ていると思うのは、私だけではない筈。

地球温暖化もコロナも人類の我儘が引き起こした戦争といえば、戦争のようなものです。

個人的には甥っ子のユウキや教え子たちの姿が浮かびますが、次世代の子供達が安心して暮らせる世界にするには大人達がどうあるべきなのか、もっと真剣に世界基準で討論して欲しいものです。
(小泉環境大臣さん、宜しく!)って、私こそ政府に丸投げ?? これではいけませんよね。

ミルクさんへ (すず)
2020-08-10 15:11:41
ミルクさん、こんにちは♪

目の手術後、まだ間もない中の御訪問、及びにコメントをありがとうございます!
母は、ギリギリ戦後生まれ、ということになるのでしょうか。
北朝鮮引きあげ当時は生後数か月だったと祖母から聞いています。父は終戦時、5歳で荷物を抱えて線路沿いを歩いたそうです。
米兵に食べ物を貰ったらしく、米国には良い印象を持っているようです。
ただ、高校・大学時代、英語を勉強する私に、
「数学をせんか! 英語を勉強するやつは非国民だ!」と時代遅れなことを喋っていた時期も…
自分が英語は苦手だからかもしれませんけど(苦笑)

子供の頃から歴史は好きだったのですが、近代史に興味を持つようになったのは、(高校では、「残りは各自、読んでおけ~」で終わった!)
海外出身の人達との出会いがきっかけです。
国内では、JICAの研修員達と。豪州留学時代、アジア各国からの留学生や移民と議論する機会が多かったからだと思います。
当時は、「腹を割って話す」が可能でした。
帰国後は、逆カルチャーショックを感じました。
日本では敬遠されがちですね。議論できない風潮というか、ちょっと、何て言ったらよいのでしょうか…真面目は馬鹿にされるような、そんな自分世代の「空気」が感じられます。
政治を論じたり、歴史を検証するような作業は専門家でもない限り、
で、「カラス何故なくの? カラスの勝手でしょ?」みたいな。

…とはいえ、近代史を真剣に図書館で調べて学び出したのは、31歳から36歳くらいまで、です。当時はパソコンもなく、ただ書物を読みあさるだけでしたが。
記録として残していなかったことが心残りです。
Unknown (一年生)
2020-08-10 19:26:09
こんにちは

今日は墓掃除を2か所、家に帰ったら

エアコンの調子が悪く、フィルター掃除したら

よくなったかなと思いきや、だめかな?

エアコンのありがたみを感じています。

戦争とは一般国民がそそのかされて、一般国民同士

が争い、武器を作る企業が儲かる

明治維新以来変わらない現実がそこにあると思います。

戦争自体、国の勝ち負けは一応あるかもしれませんが、始めた時点で一般国民は負け、軍産複合体の勝利です

彼らは当時は新聞、今はテレビで一般市民をそそのかし洗脳します。

今の新型コロナの騒ぎこそ自分からしたら

一般市民が騙されて、その恐怖心から自ら人を強制的な法律によって自粛を求めることをよしとしているのでは?

そういうのは戦前の治安維持法的な考えと全く同じですよ。

結局戦争は国民が自分の頭でしっかり考えないで

マスコミに好きなように洗脳されるからそうなるんだと思います、

自分でいろいろの人の考え方を勉強し、どの考え方が正しいのか、その後起こっていく出来事を見ながら何回も検証を繰り返していけば

真実に近づいていけると思いますが、同じ方向の考えの

テレビを見ていくら考えてもそういう方向に人々を洗脳していこうと思ってやっているのに。
(湾岸戦争の時あれほど捏造記事でフセイン悪者にし戦争に加担し、後であれは捏造だった何て訂正記事のことどれだけ覚えてるんでしょう?

マスコミが何回もニュースにするときはある一定の方向へ国民の考えをもっていこうというのが見え見えです、でもそれに大多数の人は気づかない)


違った視点から今の出来事を見てみると、全く違う景色が見えてくると思いますが。

自分は今の国民の様子を見たら、簡単に戦争を起こせるなという思いを強くしました。

彼らも、一般市民は勉強しないし
、洗脳するのはちょろいなーと思ってることでしょう。(笑)

多数派が正しい考えをもって騙されなければ戦争なんか起きません。

多数派が間違った考えを持つから戦争が起きるんです。(いつも簡単に騙される)


情報は自分から求めて能動的にいろいろ調べていかないと、これからの時代益々格差が広がっていくでしょうね~

金銭的なものだけじゃなく、人生の充実度が

全く違ってくるでしょう?

Unknown (tictac-music)
2020-08-10 22:10:57
父は長崎の被爆者です
家族や全てを失ったので、戦争の話を父から聞く事はありませんでした
建物内にいなかったら一瞬で灰になっていた距離にいた事を被爆者手帳で知りました
戦争は二度としてはいけないです
終戦記念日 (みのこ)
2020-08-11 18:13:09
私はその日を集団疎開で富山県のお寺に居ました。
先生2名寮母さん3名計大人5名子供30名小学3年生でした。

小学3年生から集団疎開に参加できる資格で最年少です。

父は中国に兵士として徴用されて不在、母は東京で銃後の守りと称されて滞在、戦争が起きれば東京は火の海と化すよ「お前どうする」と母に言われて私は「一人でも生き延びたい」と生意気なことをい言って小学校の集団疎開に参加しました。

子供心にも生に対して凄い執着心があったのですね。
家族3人がバラバラになって私は昭和20年4月東京から富山県に。
父はそれより半年前に出征です。

終戦記念日の日天皇陛下のお言葉をお寺で聞きました。
其の後の事はとてもとても一口では言い表せないです。
一年生さんへ (すず)
2020-08-11 21:05:36
エアコンの調子はいかがですか?
我が家は1階の一部屋に一台設置してあるだけなので、PCやエレクトーンがある部屋は冷暖房なし!今夜は涼しい方で、現在29.2度です。

27歳で豪州の大学院へ自費留学した際、最初のプレゼンテーションがジャーナリズムでした。(専攻は社会学でしたが、日本では英文学だったので、他の学生たちより、かなり無知!
その時、写真一枚を新聞に掲載するにしても、例えば黒人と白人がお互いを見つめて話している。
これをまず、①パノラマサイズに引き延ばす。②背景に写り込んでいる木々などを消す ③キャッチ―な見出しをつける
これらだけでも、取材者、編集者、発信者が読者をある程度は誘導できる訳ですね。 
ですから物事をクリティカルに見る、読む、そういった訓練を徹底的にやる訳です。日本の教育現場では、一方的に講師や教授が喋り、学生はノートを取るだけでしたが…

ブログでは、「関東軍が発表した数値をそのまま新聞に記載した」と、そのまま書きましたが、マスコミと一括りにしたくはないものの、それも事実。また、軍によってマスコミ側も書きたいことが書けない、書けば発行停止処分など、葛藤もあったようです。残念ながら、今、手元に文献はありませんが。

中学時代は家族が朝日新聞読者だったため、私も朝日を読んでいました。当時の文部省が「侵略」を「進出」と書き換えさせた。有名な教科書問題ですね、まさしくあの時、中学生だったので、リアルで記事を読んでいたんです。そんな事実はなかったと、あとになって知りましたが、朝日新聞に騙され続けた~と気付いたのは大学生になってからでした。
その頃、大学が終わり、バイトが無い日はJICA 国際センターへ通っていたので、主に東南アジアの研修生…といっても、御国ではお偉いさんなんですが…話をするうちに、何かヘンだな…と気付くのですね。
フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、ブルネイ出身の方が主でしたが、
「父も祖父母も日本の兵隊さんを尊敬していた」とか「謝らなくてもいい。50年も前に終わったこと。韓国は、あと50年謝れというだろう。更に100年たてば、100年先まで…云々。
何か、新聞で読んで来たことと違うんじゃないか?
当時、19歳から22歳だった私より、彼らは一回り以上、年上でした。中には自分の親世代も。
考えてみれば、先日、亡くなられた台湾の李登輝総統やマレーシアのスカルノ大統領でしたっけ? 親日派のリーダーはいる、いた、そして親日派の国民も私の周囲に多かった。

一年生さんが仰る通り、一部のマスコミ報道にはご用心!ってことです。捏造も確かに存在したので。

それから更に10年近くが過ぎ…罪なのはハリウッド映画(これも一部ですが)
「パール・ハーバー」という映画のDVDをアパートでまとまって視聴したというアジアからの留学生に、「日本は病院を標的にするなんて、ヒドイ国だ」と責められました。「あれを見たタイ人も同じことを言っていた」等々。
「日本は第二次世界大戦前はジャングルに住む猿のようなもので、米国のお蔭で経済大国になった」なんていう輩も。
「ジャングル?で暮らす猿がよく、ゼロ戦なんて飛行機、作れたよねーーっ!」
と思わず言ってしまったけど、その後、色々自分が知る範囲の「歴史」を話し…
「英語圏で書かれた以外の本も読んでみるよ。もっと日本について知りたい」と言ってくれました。

相手を知ろう、理解しよう、という心があれば、争いは避けられるのでは?と経験上、思います。

世代が変わると、わずか20年で ここまで「歴史認識」?も変化するのかな?とも。
ハリウッド映画は娯楽でエンターテインメントなだけに、世界中で視聴されますし、影響力も大きい! マスコミ以上の謝った認識やステレオタイプを小さな子供にも植え付けてしまいますね。そこが怖い。

人種の坩堝のシドニーで暮らしていたため、大学の中は勿論、外へ出れば即、実践でした。
アパートではイスラム教徒と暮らしていた為、(シェアメイト達)彼らがテレビで見るのは国際放送、中東発の英語放送でした。 (アルファベットのAで始まるのですが、TV1局の名前が出てきません。忘れちゃった)
9.11のテロもパキスタンへの空爆があって、起こったことだ、当然だ、という認識です。
米国に原子爆弾を2つも落とされた日本が、米国を支持するなんぞ、とんでもない! 日本人は、この男は(小泉氏)ファーマー(農夫)か? 
等々。ここには書けない捨て台詞をたくさん浴びせられましたが、(日本人代表ということで💦)
彼らの怒りもごもっとも!で、生まれてからこの方、米国寄りの報道をシャワーのように浴びてきたのだな、と彼らによって気付かされました。

湾岸戦争勃発時、私は日本の大学でした。
教授が遅れてやってきて、
「戦争が始まった!」
平和ボケといわれた日本で、戦争…? その時は現実味がない響きでしたが、生協さんが「フセインとブッシュに伝えたいこと。手紙を募集」という企画をしていたので、英語で戦争は即刻、辞めて下さい。失うものがあるだけで、戦争から得るものは何もないのだから」という内容でした。
21歳だった自分に当時、出来たことは、それだけ。
あとはシリアに友人がいたので、彼と彼の家族の無事を祈るだけでした。

今朝、入れて頂いたコメントを読み、「体験主義」では無いのですが、こういうお返事の形の方が良いのかな・・・?と。
一人の人間が一生の内、体験できることも出会える人の数も限られているため、そこを補う形での『読書』かな…と。
バランスが大切ですよね。

コロナに関しては、
仕事柄、コロナに限らず、冬になればノロウイルスやインフルエンザ等、万全の対策をするのが当たり前のような感覚で、コロナもその延長線上にあります。
国内のみならず、世界中で感染爆発が起きているのは、まぎれもない事実ですし、人の命にもかかわることなので、2月下旬から自主的に、いわゆる自粛生活に入っていました。
手洗い遂行、粘膜を触らない、寒くでも喚起して! 定期的に窓を開け、空気の入れ替え等は我が家では、いつものことです。マスク着用も。
ただ、いつも以上に、父にはうるさく言っていますが…

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