更新が久しぶりになりましたが、現在はチェコのプラハでインターンシップ(フランス語でStage:スタージュ)をしています。
私の大学院のコースでは、単位取得のために4月初めから6月末までの3か月間、Stageをしなければなりません。
フランスの他の大学・大学院でも、Stageが履修課程の中に入っている場合が多いです。
そこで得た実務経験を基に自身の研究を進めるのが目的で、研究一辺倒の日本とは少し異なります。
Stageの受け入れ先は各自で探して見つけなければなりません。
私は、ネットTAM(https://www.nettam.jp/)というサイトから、
チェコで活動している日本人の彫刻家の方に連絡を取り、その方の下で働くことになりました。
勤務時間は途中休憩を入れて9時~19時、勤務日は月~木までの週4日です。
私の他にも、3か月~1年間の期間で働いているアシスタントの方が3・4名いて、その人たちは学業とは関係なく、様々な目的からインターンシップを行っています。
ここで働きたいと思ったのは、芸術作品をつくる方の立場で芸術というものを捉えてみたかったからです。
今まで私は、コンサートホールや美術館で鑑賞者として、完成した作品を見る事しか出来ていませんでした。
もしもこの分野で働くのならば、芸術家の方の作品に対する思いや普段の活動について理解しておく必要があります。
今回は、その目的に叶う場所を選びたいと思いました。
フランスでのStageも当初考えましたが、今の自分の語学力では出来る仕事が限られ、なおかつ意思疎通が完全でない状態で学べることは限られると思い、断念しました。
この点に関しては悲観的と思われるかもしれませんが、
採用する側の立場になれば、フランス語がネイティブでない学生を選ぶメリットは、その人が何か突出した能力を持っていない限りありません。
実際、私のクラスメートの留学生も希望した分野には行けず、
母国とフランスの文化交流を目的とした協会でStageを行うことになりました。
フランス語を使って希望ではない所で働くか、日本語を使って希望の所で働くか、現実的に考えて、この2つの選択肢しか私にはありません。
それぞれに良さがありますが、芸術分野に関して知らない事が多い今の段階では後者の方が有益と、最終的に判断しました。
マダガスカルでのインターン先の社長さんが言っていた
「海外において日本人は、日本語が出来る事を武器にすればいい」という言葉を思い出します。
この当たり前でいて気付かない点を、海外で生活する上では意識すべきかもしれません。