新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

26日の大阪女子国際マラソンの結果に思う

2020-01-27 08:17:32 | コラム
松田瑞生の優勝は感動的だったが:

昨26日の大坂マラソンでの松田瑞生さんのアフリカ系走者を引き離しての優勝は、確かに感動的だった。記録は2時間21分14秒で陸連の瀬古利彦だかが設定したオリンピック代表への目標記録を超えていた。私はこの種目は今や男子と同様にアフリカ勢に席巻されているので、陸連やマスコミがどれほど盛り上げようとしても、遠慮のないところを言えば、嘗ての高橋尚子さんや野口みずきさんたちのようにオリンピックを制覇する可能性は低いと思っている。


すると、そこにフジテレビが画面に出した日本記録は2005年に野口さんが出した2時間19分12秒だというのに驚かされた。何と陸連(なのだろう)が設定した標準記録は14年前の日本記録以下だったのだった。しかも現在の世界記録はケニアのコスゲイ(Brigid Kosgey)が出した2時間14分04秒だとWikipediaが教えてくれた。「陸連は相変わらず何をやっているのだろうか」というのが、偽らざる残念な感想だった。もしも少し慰めがあれば、松田さんは例のNikeのカーボンファイバーのバネ入りの靴を履いていなかったということくらいだ。

私は昨日のマラソンのように来たるべきオリンピックを盛り上げようと努力するのは良いことだと思っているし、応援もするべきだと思っている。だが、余りにも世界の水準からかけ離れているだけではなく16年前の日本記録以下の標準タイムを設定している苦しさには同情したくなった。男子の方はこれほど世界記録に引き離されていないが、IOCの明らかな横車でいきなり競技会場を東京から札幌に移されては、代表に決定済みの2人も苦しいのだろうと同情している。

正直に言えば、私は2006年1月から心筋梗塞等の大病が続いたので、まさか2020年の東京オリンピックまで生存できるとは期待していなかったので、オリンピックには関心が薄かったのだ。それが何とか87歳の今日ここまで長らえたが、未だ7月を無事に迎えられるか確信がない。それは考えてもご覧なさい、今回のようにいきなりコロナウイルス性の肺炎が中国で始まってあのような勢いで(推定)世界中に広まっているではないか。その中国からあれほど旅行と称して避難してくる輩が多いのでは、いつ何時この後期高齢者が罹病するか解らないのではないのか。

私は世を挙げて「東京オリンピックを成功させよう」と盛り立てているのは尤もだと思っている。しかし、英語の講釈めいたことを言えば「成功」という意味の“succeed”という言葉は、私の感覚では精々「上手く行く」と言いたい時に使われていると思うのだ。即ち、私が言いたいのは「オリンピックを恙無く上手く行くようにしよう」と努力して貰いたいのだ。そう言う訳は、今や気候変動が予期した以上に激しく、今年には昨年以上の天災が夏場に襲ってくるかも知れないし、あの肺炎がオリンピックの前に収束するか否かだって不明ではないかと危惧するのだ。

誰が予測か予想したかも知らないが、金メダルとやらを31個獲得できるようだ。先日、その内訳を見る機会があったが、全てとは言わないが個人種目ばかりだった。団体競技では先頃のラグビーのW杯の結果が示したように“one team”とやらに纏まれば、アフリカ系や白人たちにも一矢報いることが出来たではないか。団体競技の上部団体ももう少し奮起してメダル獲得とやらの圏内に一丸となって入って行けるように奮起して貰いたいのだ。その直前にあのU-23のサッカーの体たらくを見せられたのでは、サッカー出身者としては大いに不満だし不安だ。頼みますよ、田嶋さん。



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