新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

スポーツマスコミのフットボール界知らずを笑う

2018-08-11 10:12:52 | コラム
小林信也はフわが国のットボール界、就中フェニックスやパンサーズを綿密に取材してあったのか:

彼小林信也は今や数軒のテレビ局が切り札のように使うスポーツ記者の権威の如きであるようだ。だが、日大フェニックスの問題が発生して以来、彼が披瀝して来たフットボールそのものと業界に関する知識は、私でも中途半端というか半可通的であると言って誤りではないと思う。フジテレビのバイキングなどはそれを承知で使っているのかと気懸かりだ、

その小林が昨日だったか、かの日大フェニックスの新監督に正式決定した橋詰功氏を「如何なる伝手を求めたのか」インタビューに成功していた。カギ括弧内はそう言うだけの材料を持ち合わせているので「よくぞ会えたな」と言いたいだけのこと。そこで彼は執拗に「貴方は監督経験がない」とぶつけていた。確かに立命館大学パンサーズでは彼はオフェンスコーチだった。

だが、彼は40歳台半ばで一度「最早自分の年齢では大学で出来ることは終わった」として、大学の附属の宇治高校の監督を務めて、同校を全国的な強豪に育て上げ、大学で使えるような人材を送り込んでいた歴とした実績があるのを小林は知らなかったらしい。だからこそ一歩譲っても「宇治高では兎も角、大学での監督経験はなかったようで」と尋ねるべきだったのはではないか。知らないから失礼なことを尋ねたことになるのだろう。

それだけではなく、彼はアメリカンフットボール界乃至は立命館大学パンサーズにおける「監督」とは如何なる存在か、または日本とアメリカでは大きな違いがあることを調べ切れていないとしか思えないのだ。アメリカには「監督」に当たる地位はないし、これを英語にして見ろと言われても出来ない。アメリカにいるのは Head coach であり、その指揮下にオフェンスとデイフェンスの責任者であるコーチが先ず置かれてるのである。ヘッドコーチはこの二人の責任者に戦術とフォーメーションを創り上げることを依頼して、それを承認してから選手たちをそれに沿って創り上げていくものなのである。

試合の現場では立命館大学パンサーズの場合はオフェンスの全責任を負った橋詰コーチはスタジアムの最上階にあるスポッター席から試合の展開と自軍のオフフェンスが機能しているか否かを見下ろし、且つ隣にいるデイフェンスのコーチとも相談する場合もあって、下にいるコーチか監督という名のヘッドコーチに次に使うフォーメーション等を指令していくのである。立命館大学パンサーズは平井ヘッドコーチと橋詰オフェンスコーチ態勢でライスボウルの二連覇を達成したのである。

小林だったか他の所謂専門家だったかは「橋詰功新監督は保体審と交渉して部の予算を獲得するような政治的な交渉の経験がないのが云々」という疑問を確かバイキングで語っていた。だが、これも生半可な質問で、アメリカ式に考えればそういう仕事は(日本ではもし就任していればだが)ジェネラルマネージャーの仕事なのである。最近になってスポーツ庁だったかがアメリカのNCAAを真似た組織を作ると言い出したが、これまではいるのかいないのかも不明のようなものの言い方したしてこなかった鈴木大地長官はアメリカに赴いてもしっかりとNACCの在り方と実態を学んできて頂きたいものだ。

そういう意味では、アメリカの強豪大学であるオクラホマ州立大学にフットボールコーチ学を学びに留学経験がある橋詰功新監督には、日本大学だけではなく我が国のフットボール界が期待するところは大なるものがありはしないか。彼はその後に何度かアメリカに行ってかの国の有名なコーチたちとも交際があるのだと聞いて来いるから。



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