負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

OSCE対策(当日の様子込み)長文

2019-03-24 10:56:27 | CEな日々
いよいよっ!インターンが近づいていて、楽しみです。

さて、インターンといえば、私の大学では病院でのインターンの場合実技保証、通称OSCE(オスキー)が行われています。元々このOSCEってのは医学部の学生が四年生から五年生に進級する時に行う実技試験のことを言うんだけど、今では他の医療系学部でも臨床実習へ行く時に課しているところがほとんどです。多分インターンでもやるところはやると思います。

さぁ、このOSCE。病院のインターンで行うところだと、低学年インターンのうちはものすごく大きな壁として立ちはだかるのですよね。なぜなら、「現物を見たことがない」から。それに、大体は白衣着用なのですが、そもそも白衣自体がないケースも少なくない。(看護学生はあると思うけど)そういう時ってどうしたらいいのってのはかなり熾烈な問題なんですね。うん。うちも初めてOSCE受けたのが、入学して二ヶ月。医療機器を触ったこともない人間が三年生と戦うことになるので、正直勝てる気なんて全くしない。そんな中でも合格を勝ち取るにはどうしたらいいのか、入学後二ヶ月という最速でOSCEを受けたわしが体験談含めて語ります。長くなりそうですねこれは。


OSCE当日の流れ

私の大学では、前期と後期それぞれ年二回OSCEの申し込みをすると毎日OSCEの期間は掲示板を見ることになっていました。(1年の時は事前張り出しで試験場に行くんだったな)厳密にいうと掲示係というのがいて、「今日のOSCEは何番(学籍番号)の誰さんです!」って言って当日の朝申し伝えられます。つまり、その日が来るまでわからないので、ロッカーが与えられる上級生はロッカーにKCの新品とワックスを入れておき、二年生以下はその日が来たら先輩からKCを借りるか、卒研前組からKCを借りていました。まぁでも大体は、CE養成校の場合、インターンだと総合病院か透析クリニックのどちらかの科目で試験を受けるので、自分の科目で日程を大体察することは出来ました。

ちなみに試験科目は(記載の許可は得ましたよ)

透析クリニックの場合
面接
回路組とプライミング(HD、オンラインHDから選択。オートプライミングと手動プライミングの二種類)
状況判断試験
筆記(クリアランスとか透析の流れとか膜とか)
の4科目。

総合病院(臨床実習)の場合
面接
臨床点検(シリンジポンプの点検か輸液ポンプの点検から選ぶ)
JIS準拠の漏れ電流測定
透析(回路組とプライミング。透析クリニックの時同様、HD、オンラインHDから選択。オートプライミングと手動プライミングの二種類)
心肺(プライミング、実際に回すサーキュレーション、記録つけ。ちなみにサブパーフジョニストはいない)
筆記(全般。基本は国試から抜粋)
状況判断試験
でした。(科目数数えるのめんどかった。)総合病院は全科目終えるのに3日かかります。

このOSCEを受けた証明書は一年間有効なので、透析クリニックと総合病院、両方のインターンを検討している場合は、総合病院のOSCEで申し込みます。また、急遽総合病院へ行くことになった場合は、足りない科目を受ければ、総合病院のOSCEにかえられます。(場所によっては受け直しかもな)ちなみにわしは、初年度は透析クリニック、2年の時も透析クリニックで受験しましたが、急遽総合病院へ行く事になったため、総合病院科目を後期に追受験しました。


発表されて服装規定通りに服装を整えて、(借り物の人はサイズが合わなかったりすることがあるから、大き目を借りて丈とかをガムテープとかで調節してた)試験場へ向かいます。まずは筆記と状況判断試験(透析室に足がつったのと血圧低下でショックの人とイヤホンが絡まったのがいます、どの患者に優先的に当たりますか、みたいな試験。普通に考えればいける)をその日のOSCEを受ける人(大体5人から10人)で受けます。そして、実技。順番にやっていき、後ろの人は待たされています。低学年の方がもたつきやすいので、順番が後ろに設定されていました。実技の点をつけるのは、後期は臨床実習の終わった四年生2人と、教授1人(前期は臨床実習でた人が少ないので教授2人)でした。ここで、3人のうち2人以上から、S、A、B、C判定のうちB以上を貰わなければ、その時点で不合格となります。

これが終わると、インターンは10分、臨床実習は20分の個人面接。個人的にはインターンの場合、実技云々よりも、この面接が大きな幅を利かせているんだろうな、という気がしました。(事実、実技がB判定2つC判定1つのギリギリでも、面接がよければ総合評価は高くつきます)この中では、その病院の志望理由、口頭試問、それまでのインターン歴、自己PRの質問がありました。また、ここで規定に沿った服装が出来ているかの確認をしているようでした。

わしは志望理由で「透析の現状を見つめ少しでも研究に生かせれば」などと1年次にイキった発言をしたところ、
「文献上で調べるのではなく、行く意味はどこにあると思いますか?」
「(あ、やべー沼)患者さん一人一人の状態は、文献上のデータではわからない面があるからです。そしてそれに見合った透析条件などを今後は考えていかなければならないと思います!」
「では透析条件を生活と照らし合わせて変更するとしたら、どうしますか?」
「(うおー!!沼ぁぁぁ!条件分からねぇぇぇ!)まず、真っ先に時間を変更することは可能です。現在でも夜間透析をしている病院があるようですから」

あるようで。
沸き立つ試合終了のフラグ感。

と盛大なミスをぶちかましたことをよく覚えています。この時の教授の白目感は忘れられない。

ガラスの仮面やった。マジで。

対策

さぁお待たせしました。やっと対策です。

まずは実技ですが、合格するには以下のことだけ守っていれば、とりあえず大丈夫です。

最初の挨拶ちゃんとする
回路の接続は赤と赤、青と青で行い、しっかり最後まで回す
プライミングの気泡は使い古しの回路なので、ある程度抜ければ良しとする
清潔と不潔を把握し、不潔操作にならないようにする
チャートは美しく書いておく
鉗子のサイズが大きいので、開く練習をしておく

時には物を落としたり、不潔な操作をしてしまうことがあります。その場合は、「申し訳ありません。落としてしまいましたが、消毒致しました!」といってアルコール綿で簡単に拭いて消毒すれば大丈夫です。ただ、透析回路、心肺回路を落としたらその時点で試合終了です。ダイアライザーは落としたら、不潔でなくても試合終了します。(壊れやすい物なので)ここは気をつけて。

筆記はどうかというと、とりあえず国試の過去問で臨床に近いのを数題解いておけば良さそうです。(透析膜の素材とかも含めて)状況判断試験は普通に考えれば受かるので気にしないでください。(今までこれの点が足りなかった人はいない。)

面接なのですが、

まず服装を整える
挨拶をしっかりする
です、ますで話す(患者さんのことは患者様、と言うようにすると尚良し。患者、と言ったらその時点で試合終了。)
志望理由はしっかり言えるようにする
姿勢は良くしておく

以上3点さえしっかりしていれば低学年でも合格します。インターン歴はなければ「今回が初めてのインターンになります」と答えれば大丈夫。それで減点されることはありません。(さすがに四年の臨床実習でこれ言ったらやばいかもしれない。てかやばい)一年生の場合、うちの大学では名札が交付されていないので、服装規定にある名札のつけ位置に安全ピンを留めるよう指導されました。髪の毛を染めている場合は、「インターン(臨床実習)までに戻せますか」と聞かれると思いますが、「戻します」と答えれば大丈夫。服装規定が守れているか、話し方がどうか、顔色がどうか、体型がどうか(うちの大学ではうるさくありませんが、専門だとあまり太っていると減点のところもあると聞きます)などを見られているのであり、質問の答えはあまりにもcheapでなければ大丈夫なのではないかと思われます。
低学年の場合、就活の面接と同じで話が盛り上がるとどんどん込み入った質問をされますので、身の丈に合わないような嘘をつくこと、業界通ぶることはやめましょう。バレます。

随分前に「高校でME二種取りました!」などと嘘をついた輩がいたそうですが、
「どのように勉強しましたか?」という問いに「高校の物理の教科書を読んで挑みましたっ!」
「過去問は解きましたか?」
「かこもん?」
「過去問の存在は受けたなら知ってますよね?」と突っ込まれたのは伝説らしい。まぁ多分うちの入学後二ヶ月でイキって、「透析の現状〜」って話をし、身の丈に合わない話をしたので途中沼にはまりかかりつつ、どうにか低空飛行で合格したのも今頃伝説となっているでしょう。このような伝説は語り継がれているはずなので、伝説から学べば面接は大丈夫。


最後に、低学年のインターンでは、総合病院に行くのはやめたほうがいいよみんな!科目が多いし、色々な医療機器を触るから、見たことがないとOSCE受からないよ!やるなら透析クリニック。あと、参考書は絶対に必要。わしは「初めての透析看護」でした。

これオススメ。ビジュアルで書いてあるからすごくわかりやすい、手順もしっかり細かく書かれてるし。

ということで、長々付き合ってくれてありがとうございました!

〈明日はgooブログがメンテなので記事更新なしです〉

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