I'm A Losing Boy/Eddie Giles | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 Louisiana州Shreveportの近くに生まれたEddie GilesことElbert Wiggins  "Eddie" Gilesは、若い頃から地元のGospel Groupで歌ってきたという。50年代中ごろから本格的に活動を開始し、Dee MairasDick MartinによってGilesの地元Shreveportに設立されたLabel MurcoからEddy Gilesの名で7", SingleLosin' Boy”(B面は“I Got The Blues”)を66年にリリースしている。これがGospelの香りも漂わせた素朴な歌いっぷりが実に魅力的なSouthern Soulナンバーで地元でLocal Hitを記録したらしい。残念ながら全国区とまではいかなかったもののVocal GroupのThe Jive 5Eddy "G" Giles And The Jive 5名義で翌67年にリリースした“While I'm Away”も中々の出来で、特にB面の“Eddy's Go-Go Train”はご機嫌である。同年にEddy "G" Gilesの名で出した“Happy Man”はGospel指数がさらに上がった素晴らしいナンバーでB面の“Music”も溢れ出すSouthern Feelがたまらない出来である。いずれもGiles自身のぺんによる作品でSongwriterとしても中々の才能の持ち主である。69年にリリースされたSilver Foxからの“So Deep In Love”もご機嫌な出来(B面の“That's How Strong My Love Is”!も最高)で、同年にMurcoからのJBばりのFunk Number“Soul Feeling”や“Love With A Feeling”でのDeepな歌いっぷりは商業的な成功を得ることこそできなかったもののEddie Gilesの才能が発揮された素晴らしい作品に仕上がっている。個人的にはこの辺までのEddy "G" Giles時代のEddie Gilesの作品が一番ツボである。素朴で剛直なSouthern Feelな魅力を持ちながら柔軟性も兼ね備えた素晴らしいSingerである。

 

 『I'm A Losing Boy』はEddie GilesMurcoStaxAlarmなどへ残した音源をCompileした日本独自編集のアルバム。

アルバム1曲目“Are You Living With The One You Are Loving With”から気合の入ったSoulfulなVocalに痺れますな。小気味よいHorn隊跳ねるリズム隊をバックに豪快に伸びやかに歌い上げるEddie Gilesの魅力が炸裂。

Married Lady”では甘美な楽曲をしなやかな歌唱で見事に表現している。

女性ChorusとHorn隊を従えて、これまた絶品の味わいの“It Takes Me All Night”。Staxからの71年にリリースされた7", SingleB面である。

Swearing Out A Want”も同様に剛だけではなく柔軟性に富んだGilesのVocalが良い。

How Many Times”は勢いのあるHorn隊とギターのカッティングやHammondをバックに張りのある伸びやかなVoalが最高。

高揚感に満ちたBaby I Care”もShoutが冴える見事な歌いっぷり

Eddy "G" Giles名義で69年にMurcoからリリースされた“Baby Be Mine”は南部感覚が発揮されたアルバムで一番のお気に入り。上述の“Love With A Feeling”のB面の曲である。

上述の“Losin' Boy”も素朴なSouthern Soulな味わいが絶品である。

Funkyな“There Must Be A Place”もGospel仕込みの力強いVocalがイイ感じ。

蕩けそうなBalladI Can't Get Over You”の歌いっぷりも最高。

Soul Bag”のはち切れんばかりのVitalなVocalにも脱帽。

You're My Sweet Inspiration”もGilesのぶっとい男くさいVocalが最高。

(Hit-C Fiore)