行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

燃料電池を見直そう

2018-09-21 23:13:13 | 災害
この10日間、このブログで最も読まれたのは6日に書いた「ブラックアウト対策へエネルギーの分散化」で、如何にブラックアウトの被害が大きかったかが判る。太陽光発電や風力発電も有力なエネルギー源だが、ブラックアウトには大容量の蓄電池が必要だ。燃料電池なら365日、24時間稼働できる。日本でも2014年ぐらいからデータセンターや工場、研究所など200kWから1200KWの燃料電池が導入され、万が一の備えとしている企業が出てきたがまだまだ知名度は低い。因みに北海道には導入されてない。
 
北海道ではブラックアウトで鉄道が機能せず、観光客も含め、道民の不安を増長させた。ところが、先日ニューヨークタイムズの報ずるところによると、ドイツで2両の燃料電池車の鉄道が開発されたというニュースだ。ハンブルグ近くの北ドイツの鉄道で営業運転し出した。ジーゼル車の代替として環境に優しい水素燃料電池で、架線をはって電化するより安上がりとのことだ。これを開発したのが、フランスのAlstom社で、とりあえず14両製造し、ニーダザクセン州で走らせ、ドイツの他の地域や欧州各国に売り込むとのこと。
 
ドイツでは水素ステーションを広げ燃料電池車の普及を計っているが、政府の援助があっても限られた数では経済的にペイしない。ところが鉄道でも使うとなると需要が大きくなり、コストも軽減される。北海道でも燃料電池車両を何割か導入して、フェイルセイフとしたらどうだろう。燃料電池車は電気自動車より長距離運転ができ、燃料の補給も短時間で欧州では普及する可能性が強い、また北海道に向いている。日本の自動車メーカーも頑張ってもらいたい。
 

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